文化ではなく科学の対象として恐竜をいかに扱うか?

 

 恐竜をどう扱うべきか?、どうするのか。このコンテンツではそのことを恐竜の好きな子供とそうしたお子さんを持つお母さん向けに取り上げます。

 

  

 さて問題、このコンテンツを含むHPの管理人、北村が描いたこのイラストはサウロロフスとして知られる、ある化石の復元でしょうか?。

 答え:これは復元ではありません、単なるイメージ画です。もっともらしく描いていますし科学という方法論から得られた知識も使っています。

 しかしこのイラストを描くために北村が用いた手順は科学とは違うものです、おそらく。復元画は科学ではありません、少なくとも自然科学ではありません。実際、自然科学の分野でイラストの研究がありますか?。北村は聞いたことがありませんけど?。

 復原画とかなんとか私達が呼んでいるものは文化や心理学に属するものです。

 もしあなたが恐竜を動物であると考えているのなら恐竜の復元画そのものよりも恐竜そのものに興味を向けて下さい。そして恐竜を理解したいのなら科学を理解してください。実際、このイラストはサウロロフスではありません

 これはサウロロフスという名称を与えられた化石のイメージ画です。ようするにこれは恐竜ではありません。

 

     

 

 さて、あなたは恐竜が好きでしょうか?。もし好きであるのなら恐竜の何が好きなのでしょうか?。恐竜のイラストやフィギアが好きなのでしょうか?、それとも恐竜という動物が好きなのでしょうか?。実はこの2つの事柄はまったく違うものです。

 まずあなたが恐竜のイラストや復元図が好きであるのなら、あなたの関心は”恐竜”そのものにはありません。あなたの関心は”人間が作り上げた恐竜のイメージ”に向いています。”恐竜”には向いていません

 つまり、あなたが興味を持っているのは”文化”です。その場合、つまるところあなたは恐竜が好きなのではありません。

 逆に言うと文化に期待してやってきた(あるいは検索で飛んできた)人には申し訳ありませんが、このホームページでは恐竜に関心があるのであって”恐竜文化”に関心はありません。まずそのことをお断りしておかねばなりません。

 

 北村は”恐竜文化を否定する気はありません。使い道がないともいいません。復元画(<よーするにイメージ画ですね^^)は人の関心をひくのにとても有効なツールです。

 復元画という言葉を使うな!!、とも言いません。多少誤解を与えるにしても、便利な言葉じゃないですか。

 北村が言いたいのは、恐竜文化も復元画も、少なくとも自然科学ではない、という単純な事実です。そしてそれらは恐竜ではありません。例えばあなたを写した写真はあなたそのものですか?。そうではないですよね。

 例えていうとあなたの興味は好きな人の写真にあるのですか?。それとも好きな人、本人にあるのですか?。

 

     

 

 さて、あなたや、あなたのお子さんは恐竜という動物が好きでしょうか?。もしかしたら恐竜を動物として扱った本が見当たらないので、恐竜への関心が失われたことがありませんか?。

 このホームページでは恐竜を動物として扱い、そして動物として理解するための”考え方と方法論”を紹介していきます。

 恐竜のことを動物として理解するために、もっとも必要な考え方とは”進化”です。進化という考え方がなくては生物のことは理解できません。あなたが恐竜文化ではなく、恐竜そのものに興味があるのなら進化、そして生物学や系統学や分岐学に興味をもってください。

 ですから北村のホームページでは恐竜は進化という大きな枠の中の一部、進化を理解するためのツールとして扱います。まだまだ内容は充実していませんが、ゆっくりと補完していきます。

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分岐学に関しては例えば「恐竜と遊ぼう」を参考のこと→