Ceratosauria

ケラトサウリア

定義:鳥よりもケラトサウルスに近いすべてのネオテロポーダ

Definition of Ceratosauria : All neotheropodes closer to Ceratosauria than to Neornithes ( Padian et al 99, pp70. )

 ケラトサウリアとは意訳すれば”ケラトサウルスの仲間”という意味になるでしょう。そのままな意味ですね。さて、グループ(系統)の名前の由来になったケラトサウルスはジュラ紀の終わり、だいたい1億5千万年前に北米などで生活していた恐竜です。ケラトサウルスという名前には”角のある爬虫類”という意味があります。実際、ケラトサウルスは鼻の目の上に角を持っていた肉食動物でした。

 

ケラトサウルス

Ceratosaurus nasicornis

全長は6メートルくらい、鼻先と目の上に角があるのが特徴です。

また、背中に1列の小さな装甲板がありました。小さな前足に指が4本あるのも特徴ですね。

 

 ケラトサウルスの前足は身体に対してかなり小さく、4本の指を持っています。これはテタヌーラに所属する肉食恐竜とは対照的です。テタヌーラでは指の数は3本、あるいはそれ以下ですし、前足はむしろ発達する傾向があります。その極端な例が鳥です。

 ケラトサウリアに含まれる動物としてはアベリサウルス、カルノタウルス、マジュンガトルス、ノアサウルス、マシアカサウルスや、コエロフィシス、ディロフォサウルスがいます。(Holtz 94. Sereno 99.)

 ただし、コエロフィシスやディロフォサウルスはケラトサウリアではない、という解析もあります。(Sampson et al 01)

 以上、ケラトサウリアに含まれると考えられる恐竜は、ケラトサウルスに見られるような特徴を幾つか持っています。前足が小さいとか、指が4本であるとか、あるいは装甲があるとか、そういう特徴はコエロフィシスやアベリサウルス、マジュンガトルスなどでも見ることができます。

 

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