グナトストマータ

Gnathostomata

顎口類

 

 グナトストマータ/顎口類とは?:

 顎口類(がくこうるい)。文字通り、口に顎を持つ脊椎動物です。顎は、獲物にかみつく、捕まえる、大きなものも切って食べやすいサイズにするなど色々な用途に使えます。この特徴を手にしたことによって顎口類は、捕食者になるもの、貝など堅いものをつぶして食べるもの、大きな食物を食いちぎって食べるものなど、それ以前には見られなかった色々な生活スタイルを見せるようになりました。

 

 顎口類が共有する派生的な特徴:

:顎を持つこと

:2つの嗅覚器と2つの鼻孔を持つこと

:胸ビレのみならず、腹ビレを持つこと

 

 顎口類の系統:

 

_________Placodermi プラコデルミ 板皮類 ダンクルオステウスなど

   |______Chondrichthyes  コンドリクティス 軟骨魚類 サメ・エイなど

   |______Teleostomi あるいはOsteichthyes  硬骨魚類 棘魚類・イワシ・人間など

           

 プラコデルミ:板皮類はデボン紀に栄えたグループで、幾つかの特徴から軟骨魚類に近いのではないか、と考えることもできますし、軟骨魚類+硬骨魚類の姉妹群ではないか、という解釈もあります。ここでは取りあえず3分岐、ようするに以上のグループの系統関係はよく分からない、としておきました。なお、古い本では時々サメに近いと書かれていた棘魚類(アカンソディ:Acanthodii)は、現在は硬骨魚類に含まれるのが普通です。

参考:Janvier1996. [Early Vertebrates] Oxford Science Publications

 

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