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このカメラは旧東ドイツのイハゲ社の「エグザクタ バレックス」シリーズの1960年頃の一眼レフ商品です。
イハゲ社は世界で始めて35mm一眼レフの製品を作ったメーカーとして知られています。当時は分断前の旧ドイツのドレスデンにあった有力なメーカーだったようです。このシリーズの最初のもの(4世代前)、1936年に発売されたキネエグザクタというカメラが最初の一眼レフです。
このカメラは独特のスタイルで大変印象的なものですが、この機種あたりまでが原点キネエグザクタの雰囲気を色濃く残しております。
更に驚かされるのは、巻き上げレバーやシャッターボタンが左手操作の位置にあることです。決してレフティ用ということではありません、これが標準仕様なのです。
ハンディカメラの草創期には使い勝手的には固定的な形態はなくメーカーそれぞれの思想で作られたのでしょう。それをまた頑固に近年まで作り続けたことも私のお気に入りのポイントであります。 |