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 第 六 回目は 東独  Ihage 社の 「Exakta Varex」を紹介します。 (2008/10/19)
(エグザクタ バレックス)


このカメラは旧東ドイツのイハゲ社の「エグザクタ バレックス」シリーズの1960年頃の一眼レフ商品です。

イハゲ社は世界で始めて35mm一眼レフの製品を作ったメーカーとして知られています。当時は分断前の旧ドイツのドレスデンにあった有力なメーカーだったようです。このシリーズの最初のもの(4世代前)、1936年に発売されたキネエグザクタというカメラが最初の一眼レフです。

このカメラは独特のスタイルで大変印象的なものですが、この機種あたりまでが原点キネエグザクタの雰囲気を色濃く残しております。

更に驚かされるのは、巻き上げレバーやシャッターボタンが左手操作の位置にあることです。決してレフティ用ということではありません、これが標準仕様なのです。

ハンディカメラの草創期には使い勝手的には固定的な形態はなくメーカーそれぞれの思想で作られたのでしょう。それをまた頑固に近年まで作り続けたことも私のお気に入りのポイントであります。


Ihage Exakta Varex VU

 
東独 ドレスデン イハゲ社

製造年:1958年〜

レンズ:カールツァイス
pancoler 50mm f2

シャッター:フォーカルプレーン
B〜1/1000s




実はこのカメラも「こだわりのレンジファインダー」というコンセプトから外れた一眼レフカメラですが、この美しいメカメカに魅了されてしまったのです。

また、このカメラの光学系が可動式の鏡を用いてファインダー系と撮影系両方に撮影レンズを使用するという現在の一眼レフカメラの基本構造を確立したメーカーの直系製品としても興味がありました。

このカメラのファインダーは2眼レフカメラと同じように、スクリーンガラスに映し出された像を直接上から覗く方式のもので、レトロな雰囲気がたまりません。

この時代の機種には現在のものと同様のプリズムガラスを用いたアイレベルのファインダーも用意されており、付け替え式になってはいるのですが、私はこの形態のほうが気に入っているのです。


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