阪大ミス研のページへ 50冊+αのトップページへ
6. −−阪大ミス研の選ぶ児童文学−−へ

阪大ミス研が選ぶミステリ50冊+α
7. −−阪大ミス研の選ぶ写真集、詩集、他−−

二十億光年の孤独 谷川俊太郎 北星堂書店
『万有引力とはひき合う孤独の力である』同題の 詩の一節より。二十一歳のときの初詩集。やわら かな感性と淡々とした孤独に彩られた作品群。青 臭いと言えば青臭い。感傷と言えば感傷だが、ク ールで無関心で現実的で合理的で「同情ナンテ偽 善ダヨ」なんて鼻で笑っている人に簡単にそう言 われたくない。

KATAN DOLL RETROSPECTIVE 天野可淡 トレヴィル
夭折した人形アーティストの作品集。幻想的な少 女、少年の作品が主。怖い。無機と有機の狭間に 落ちたような人形達は、もの問いたげなそのくせ 何も問わない瞳で我々を見上げる。ちなみに綾辻 行人氏の『囁き』シリーズの文庫版表紙に使用さ れている。天野氏とともに写真家の吉田良一氏の 技量に賛辞を送りたい。

鏡のなかの鏡 M・エンデ(丘沢静也訳) 岩波同時代ライブラリー
「モモ」「はてしない物語」で有名なM・エンデの連作 短編集。シュールレアリズム画家であるエンデの父の絵 が十九葉収められており、短編が絵の挿話のようにも見え る。本作を読んだ人の評価はだいたい二つに別れる。わ けわからんと投げ捨てるか、一生心に残るか。とりあえ ず、貴方も手に取ることをおすすめする。ここではない どこかに憧れる人と現代を愛する人に。

空の名前 高橋健司 角川書店
「天泣」という言葉を御存じだろうか?  にわか雨、狐の嫁入りと同じものを指す言葉だが、雲のない空から 降ってくる雨を見て、天が泣いていると思った日本人。そんな日本 人の、自分をとりまくすべてのものに対する細やかな観察眼と感性。 美しい写真と美しい日本語を眺めながら、私達がどこかに忘れてき てしまった、そんなものを見つけることができるかもしれない。

ゲーデル・エッシャー・バッハ ダグラス・ホフスタッター 白揚社
数学、論理学、及び不完全性定理について、コンピュータ、脳、禅 、遺伝学、分子生物学、人工知能、そして知性の本質についての書 。タイトルのゲーデルは数学者、エッシャーとバッハは貴方の知っ ているエッシャーとバッハである。前半の形式システムに関する部 分で挫折する人が多いが、後半は一章ごとに全然別の話題なので、 頑張って読もう。


6. −−阪大ミス研の選ぶ児童文学−−へ

阪大ミス研のページへ 50冊+αのトップページへ