HALO

メーカー:マイクロソフト

ジャンル:「SFシューティングアドベンチャー」ってあるけど、こういうのって一人称シューティング(以下FPS)って呼ぶのかな?

発売日:2002年4月25日

公式サイト

北米では180万本いったそうですが、日本では僅か7万本(2003年明けた時点で)。それでも国内箱歴代三位。面白いのよ……。


へいろー基礎知識

 エイリアンどもをブッ殺すゲームです。……以前雑記にも同じようなことを書きましたが、他に言いようもないのです。公式サイトにはストーリー説明やら何やらが書かれてますが、要は「自分の乗る軍艦がエイリアンに撃沈されたので近くの星に不時着した。そこで奴らと戦闘だ!」というお話です。厳密には少し違うのですが、序盤はこう考えておけば何ら不都合ございません。スターシップ・トゥルーパーズみたいなもんです。

 ストーリーのノリはまさしくB級映画。メリケン製のゲームだけあって(偏見)人命軽視の風潮も甚だしく、最初の戦艦オータムから脱出するステージ終盤で命からがら脱出艇乗り込み「ああ、なんてこった」「こんなところで死にたくねェ」とボヤいた海兵隊達が、次のステージ冒頭でいきなり全員死亡という荒っぽい扱いだったり、中盤以降は出てこなくなった海兵隊が全滅したことにされていたり。あと艦長。第三勢力「フラッド」の捕虜になってしまうのですが、助けに行くと無惨なことに、ウーウー呻るだけの肉団子状態にされてしまっています。コルタナとチーフは「艦長は既に死亡した」ものと判断、艦長の頭部からインプラントチップを抜き取って立ち去ります。艦長放置。余談ですがここで艦長を攻撃すると、ウーウー苦しそうに呻ります。芸が細かい。

 あとはまあ、劇中に出てくる単語について知っておいてもよいでしょう。

 HALO:このゲームの舞台。ワッカみたいな環状惑星。秘密があるらしい。

 オータム:主人公達が乗ってきた駆逐艦。

 コヴナント:エイリアンの総称。

 基本的に人間以外は全て敵と思って結構です。場合によっては海兵隊も敵になりますが、これはイレギュラーな事態なので気にしなくてよろしい。まあそういうわけなので容赦なく攻撃しましょう。しかし敵も必死ですので、イージー以外だと無闇に突っ込めば死にます。物陰に隠れたり、囲まれないように工夫が必要です。

 とりあえずここまで憶えておけばゲームできますが、ついでに他の事項も書いておきましょう。

 

 では、まず人間は誰がいるのか、という点をご紹介。

 チーフ:マスターチーフ。主人公。とても強い。思ったより背が高くて男前。

 コルタナ:人間じゃないけどAI。こうるさい。

 キース艦長:オータムの艦長。渋い。殺すと大変なことに。

 海兵隊一同:チーフと一緒に戦ってくれる心強い存在。よく喋る。

 軍曹:海兵隊の指揮官。漢。

 フォーハマー:このゲーム唯一の女性。声のみの出演。

 

 次に、コヴナントさん達をご紹介。大別して四種類しかいないので、憶えるのも簡単です。

 グラント:雑魚。背中に甲羅みたいなのを背負ってるチビ。ギャーギャーわめいたり、寝ていたり、挙動が妙にコミカルで愛着さえ沸いてくる。しかし、たまにプラズマグレネード投げてくるので油断できない。

 ジャッカル:円形のシールド構えてる敵。でっかいシールドなので射撃戦では少々やっかいなものの、接近して殴ればあっさり倒れる。最高難易度レジェンドでは尋常でない超連射かましてくる嫌な敵。

 ハンター:全身を鎧に包み、重そーな盾持った重量級。初心者はびびる相手だが、オレンジ色の肉の部分をハンドガンかスナイパーライフルで撃てば一撃。慣れれば楽勝できる相手。

 エリート:コヴナント軍におけるチーフみたいなもの。全身をエネルギーシールドに包み、多彩な攻撃をしかけてくる。最初から最後まで悩まされる相手。襲いかかる瞬間「アァ〜、オオババ!」「アァ〜!」など呻るので、素早く方位を察知すること。尚、コイツを倒すと指揮下のグラントは算を乱して敗走する。

 こんな奴らが派手にバトルを繰り広げるゲーム、それが「HALO」です。

 

 更に、使用できる武器もご紹介。

 ハンドガン:二倍のスコープ付き。中距離のスナイプできる、連射も効くとなかなかどうして強力な武器。

 アサルトライフル:連射だけはすごいものの、照準ブレまくりで威力も低く、使いづらい。バースト射撃が基本。

 スナイパーライフル:そのまんま。敵に気づかれない遠距離からヘッドショット!

 ロケットランチャー:威力は最強。乗り物に乗ってる敵を撃破したり。爆風に巻き込まれると自分も死にます。

 プラズマガン:グラントやジャッカルが持ってる武器。連射きくわ、チャージショット撃てるわと優秀。

 プラズマライフル:エリート専用。強いけどエネルギー切れ早い。

 ニードラー:グラントがたまに持ってる。誘導性能アリ。一度に7、8発命中させると爆発する。

 グレネード:手榴弾。投げ込め!

 プラズマグレネード(以下PG):貼り付けられる手榴弾。敵(味方)に貼り付けると愉快なリアクションが。ダレカ、ダレカー!

 

 最後に、このゲームに出てくる乗り物を紹介。楽しいです。乗り込め!

 ワートホグ:人間サイドのバギー。操縦席・助手席・後部機銃座の計三名乗り込める。操作性が独特で、アメ車のようだとさえ言われている(お 機銃座に戦友を乗せ、弾数無制限のガトリングをバラ撒きながら敵中に突っ込み、逃げまどうグラントを轢き殺してエリートを蜂の巣にするのはこの上ない愉悦に満ちているぞ。……アタマ悪すぎ。

 スコーピオン:人間サイドの戦車。高初速の90粍戦車砲と同軸機銃が圧倒的な火力を誇る。しかしシステム上防御力は設定されておらず、グレネードを投げ込まれると一発で中のチーフが吹っ飛ぶことも。歩兵の近接攻撃に弱いのは妙にリアルか。尚、四名まで海兵隊を乗せることが可能。ロシア戦車の人間増加装甲タンクデサントみたいだ。

 ゴースト:コヴナントサイドの浮遊カート。プラズマライフル装備だが、そんなに強くない。敵を振り切るときによく使う。

 バンシー:コブナントサイドの戦闘機。5面と8面でのみ乗れる。天空の高みから地上を襲撃するのはかなり爽快な気分になれるが、油断すると結構あっさり撃墜されるので注意。

 ファントム:コヴナントサイドの戦車。スターシップ・トゥルーパーズの虫がケツから放っていたようなプラズマ弾を放つ。どう見ても戦車じゃなくて自走榴弾砲なのだが、これを主力戦車にしているコヴナントの考えることはよくわからない。尚、自分が乗ることはできない。

 

 以下、これを踏まえて読み進めてください。


とりあえず、戦ってみよう!

 要は撃ちまくればいい話ですが。最初、チーフは大体の場合地球軍の装備であるアサルトライフル、ハンドガン、グレネードを装備しています。全ての武器には弾数制限があり、何も考えずにバスバス撃ってるとすぐ弾切れを起こしますが、心配は無用です。弾薬ならそこらじゅうに落ちているではありませんか。敵味方の死体と共に。つまり、ゲーム中の弾薬補給と武器交換はほぼ全て敵味方の死体から回収することになります。コヴ兵器が欲しければ敵の死体を、地球軍の兵器が欲しければ不幸な味方の死体を漁りましょう。遠慮は無用。彼らの死を無駄にしてはいけません。

 さて、戦闘の大半は射撃戦になりますが、それもプレイヤーの好みで様々な戦術をとることが可能です。ハンドガンやスナイパーライフルでヘッドショットを狙うもよし、物陰に隠れてプラズマガンやプラズマライフルで撃ち合うもよし、ニードラーの集中射撃で小隊ごと爆破するもよし、グレネードを投げ込みアサルトライフル持って突貫するのも……難易度が高ければ討ち死にするかも。肉弾戦も可能です。背後から忍び寄り殴れば、音を立てずに倒すことができるので万々歳。寝ているグラントを次から次へと撲殺していく爽快な局面もございます。

 乗り物に乗ることによって戦いの幅は広がります。一番よく乗るのはワートホグ。最初は扱いづらいと思うでしょうが、まあコレに乗ったまま敵中に乗り入れてみてくださいよ。逃げまどうコヴナント。雄叫びと共に機銃を撃ちまくる海兵隊員。阿鼻叫喚の地獄絵図!どんなに無茶な操縦をやっても壊れることはないので安心です。ただしグレネードくらうとチーフが死ぬので注意。

 まあこんな風にバカになって戦えるゲームなワケです。ちゃんとやろうと思えばアタマ使うことになりますが、イージーだと無理できるのでストレス溜まりません。


敵も味方もよく喋る

 このゲームの戦闘はかなり騒々しいです。海兵隊もコヴナントも一挙動一挙動で何か喋ってますし。たとえば、以下のように。雑記から転載(お

 合流→「彼だ」「おい見ろ、チーフだ!」「お会いできて光栄です」「我々の部隊へようこそ」「思ったより背が高くて、男前だな」

 戦闘→「総員突撃!行け、行け、行くんだ!」「その調子!」「俺は味方だ!」「すまんっ」「投げ込め!」「プレゼントだ!」「熱い!」「どうした、その程度か!?」「見失った。だが、隠れられないぞ」「俺ってすげえぜ、すごすぎる!」

 敵を倒して→「今のは俺がやったんだぞ!」「万歳!万歳!」「生き返ってみろ!もう一度殺してやる!」「そんなに強くないだろ?」「その通りだ!」「解散!(退散?)」「ママは俺が医者になると思ってたんだ」「なんて楽しい仕事なんだ!」

 乗り物に乗る時→「行くぞ!」「乗り込め!」「突撃だ!」「叩きのめせ!」

 チーフ、味方を撃つ(お)→「撃つのをやめろ!」「バイザーを磨けよ」「借りでもあったか?」「注意して撃てよ!」「気ぃつけんかい!」「お、俺だ!」

 チーフ、味方を殺す(お)→「おい、殺しちまったぞ……」「うまくやったな……」「俺の部下を殺さないでくれよな」「怒りを抑えろ」「目が見えないのか!」「殺したんだぞ!」「俺の部下を殺したな!」「おかしいぞ!」「何考えてるんだ!」

 チーフ、味方を殺しすぎた(お)→「捕らえろ、ヤツは裏切り者だ!」「シールドを剥がせ!」「ヤツを探そう」「裏切り者め、思い知ったか」「俺の気が済まないんだよ!」「馬鹿野郎!この大馬鹿野郎!」「艦長は喜ばない……」「地獄行きだ!」

 チーフ戦死または事故死→「まずいことになった……」「まずいぞ、本当にまずい」「…で、どうする?」「終わりだ……」「ヤツの頭からコルタナ(AI)を取り出せ」「コルタナ、そこにいるんだろ?」

 グラント、チーフ発見→「アイッ!?アー!!」「エネミー!」「(逃げながら)シーユー!シーユー!」「デシバイ!デシバイ!」

 グラント、PG投擲→「ヒァウィゴォー!」「エブリバディ、ゴォ!」

 エリート、チーフ発見→「アァ〜、オオババ!」「アァ〜!」

 エリート、チーフ倒した→「ハッハッハッハ」

 エリート、グレネード投げつけられた→「(飛び退きながら)オ゛ウッ(崖っぷちだとそのまま落っこちる事故多発)」

 以上を踏まえて戦闘を再現すると、こうなります。

 「タッチダウン。機動部隊前進せよ」→「行け行け!」「投げ込め!」「グレネード!ウワー!」「アァ〜。オ゛ウッ!」「ヒァウィゴォー!」「グレネードだ!」「おわっ!」「わぁー!」「熱い!」「俺は味方だ!」「すまん!」「その調子!」「アィ〜!!」「ギャワギャワ!ギャヒー!」「今のは俺がやったんだぞ!」「気をつけろ、まだどこかに隠れてるぞ」「安全確認!」

 文字にするとわけわかんねえな(お まあ、ありとあらゆるアクション、リアクションが楽しいのですよ。


グレネードであそぼう!

 戦いを進める上で重要なのはグレネード(手榴弾)です。敵が密集しているところへ投げ込めば戦況を一変させ、壁などで跳ね返っての投擲ミスや予想外の誘爆事故を起こしてしまうと唐突にゲームオーバーを迎えるステキな兵器。難易度があがればあがるほど重要度も高くなるので、最初は使い惜しみせずにポンポン放り投げて慣れておくといいでしょう。どちらかというと、コヴナントが落とすPGの使用頻度が高くなると思います。敵に貼り付くのでなかなか便利。特にエリートを一撃で倒そうと思えばPG貼り付けるか後ろから殴るか戦車砲で吹き飛ばすぐらいしかないので、PGの使い方が鍵になります。慣れてくると遠投でエリートに貼り付けて爆殺、という芸当も。

 誤爆事故はよくあることなので気にしないでいいです(お

 それはさておき。グレネードの何が一番面白いって、それはやはりで投げ込まれた側のリアクションであると私は思います。こいつを投げ込まれた敵(味方)は慌てて飛び退くものの間に合わずに爆破されて派手に吹っ飛び死亡しますが、この時のリアクションと吹っ飛びアクションが大げさで大変面白いです。特にいいのが敵(味方)に貼り付くPG。こいつを貼り付けられた敵(味方)はパニックに陥り、そして吹っ飛びます。簡単に例をあげてみましょう。

 グラントにPGその1→パニくりながら「ダレカ!ダレカ!ダレカ〜!」 どかーん

 グラントにPGその2→パニくりながら「ノォ〜〜〜ホォ〜〜〜ウ!!」 どかーん

 エリートにPGその1→なんてこったというアクションで「アィ〜〜!!」覚悟を決め、チーフめがけて特攻しようとした瞬間にどかーん

 エリートにPGその2→腕を振りながらフラフラ歩いてどかーん

 海兵隊にPGその1→パニくりながら「あぁ、なんてこった……!」 どかーん

 海兵隊にPGその2→パニくりながら「神よ、なんてことを……!」 どかーん

 海兵隊にPGその3→パニくりながら「いてえよ!いてえよ!いてえよー!」 どかーん

 海兵隊にPGその4→パニくりながら「誰か取ってくれ取ってくれぇ〜!」 どかーん

 悪趣味とかいうな。ほんと面白いんだ(お

 あと、自爆も面白いよ!グレネードばら撒いてチーフ自爆とか。誘爆が連鎖して凄い勢いで吹っ飛んでいくチーフ+周囲の海兵隊員!俺大爆笑!後にも先にも自爆の研究で徹夜したゲームはこれだけでしょう(お


チーフの戦いは続く

 さて、一番最初にエイリアンどもをブッ殺すゲームです。と書きましたが、中盤以降は様相が変わってきます。「フォアランナー」というメカ、そして「フラッド」というゾンビみたいな第三勢力が出現し、一転してバイオハザードみたいなオドロオドロしいゲームに。大挙して押し寄せるフラッドの群れはカナリ嫌な感じです。そして、最終的にはチーフVSコヴナントVSフォアランナーVSフラッドという混戦状態に。物陰に隠れて観戦しましょう。時々グレネードを投げ込んで遊ぶのも吉。最後まで楽しませてくれます。

 

 いろいろ気の向くままに書いてみましたが、HALOは本当によくできたゲームですよ。細かいところまで作りこまれていて、飽きさせません。「こんなこともできるのかー!」「次はこうやって戦ってみよう」と遊び方は多彩。X箱の看板を担うに相応しいゲームでございます。

ただし、酔わなければの話ですが。

 

 現在オンライン対応の「HALO2」も制作中だそうで、楽しみです。HALOさえあればX箱はずっと遊べますよ!以上!


新兵講座

おもいつきで。


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