ソルフェージュについて

    小さいお子さんをお預かりする場合、読譜力や楽典にも責任を持つべきだと思います。
    鍵盤楽器は習わずフルートだけを習う子も増えてきました。
     基本的に私の考えは「出せるようになった音の楽譜は読めるようにする」です。
    フルートはひとつひとつ音を作っていく楽器ですから、出せる音はゆっくり増えていきます。
    それに合わせて楽譜も少しずつ読めて行けば良いと思うのです。
    楽譜というものをいかに理解させるかについては、夥しい量の教材が市販されています。
    鍵盤楽器の先生達の努力と研究のたまものに感謝して拝借いたしましょう。

    おぼえがき

    ●楽譜に「ふりがな」をふらない。

    ふりがなを読んでいる限り、いつまでも音符を見ません。

    ●音を出すときは 楽譜を見ながら

    「ソ」の音をただのばすだけの練習でも、必ず楽譜を見ながら拍を数えながらします。
    楽譜を目で追うというのが読譜の基本です。
    ひとつの音を出しながら楽譜をずっと追っていれば、1回のレッスンでその音は読めるようになります。

    ●楽譜カード

    いくつかの音が読めるようになったら、楽譜カードをランダムに見せてはその音を出すというゲームで初見力をつけていきます。音が増えればカードも増えるわけです。

    ●新曲視奏

    出せる音のみの曲を探して新曲視奏してもらいます。
    リコーダーの教材に良い物がたくさんあります。

    ●リズム練習を別に

    きれいな音を作ることに集中したいので、あまり早くから課題に込み入ったリズムを取り入れたくありません。
    しかしリズム譜の読み方は早くから始めたいですから、別枠で練習します。
    単音でリズム譜を練習するのも良いですが、いっそ手拍子でリズム練習をしてはどうでしょう。
    気分転換になりますから集中力を持たすのにも良いです。
    リトミックの教材はいくらでも市販されています。そのまま流用できるのでうれしいです。

    ●聞き取り

    例えば ソとラの音が出せるようになったら、その二つで聞き取り当てっこをします。
    教師が吹いて聞き比べさせるのと、吹かせて教師が当ててみせるのとを組み合わせています。
    シが加われば3つの音で・・・と言う風に増やしていきます。
    自分が演奏している楽器での聞き取りは、いわゆる「絶対音感」とは別な物だと私は思います。

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