追善射会
大和流 星野穂積

額田の桜形での大和流、星野穂積先生の追善射会
門弟からは「大将」と呼ばれて慕われてきました
三河の大和流を継承する最後の師範で享年97才

射会は大和流らしい古式です
例年お盆射会が行われるのですが、
今年は追善射会になりました

生前の様子はこちらをご覧ください
http://www5b.biglobe.ne.jp/~fes/obon2003.htm
遺影を飾った公文席に座るのは門人の松月さん


 星野誠さんの挨拶
続いて、皆で遺影に般若心経を読経して射会は始まります 


 安土の矢来は白い幕で覆われ、金的ではなく銀的です
銀的の眉毛は枯葉の杉枝と故事礼式の通りで
三番的、射上げ的と神事的と同様の形式で行われますが、
的は全て星のない白的です


全員、一手は礼射、
下の写真は斜面で蹲
普段は正面打ち起しの方もこの日ばかりは古流に戻って
大和流や日置流の斜面打ち起しです


参加者は48名と多くて
矢順の氏名が書ききれず何度か書き直すうちに
何がなんだか分からなくなった黒板


97歳の大往生ということもあって
矢場の雰囲気に深刻さはありません


足助の大和流の徳さん
やさしいオジイちゃんで
いつも昔のことを教えてもらいます
長生きしてネ


追善といっても精進料理じゃありません
刺身、煮物、寿司、果物、バーベキュー、鮎飯、ヘボ飯、と
仏さんもビックリするようなご馳走です
星野一門総出で、いつもここのおもてなしには頭が下がります


故人の形見分けといった意味もあって
引出物は弓、矢、矢筒、弓弦、と豪華です
「あっ、鷹の羽だ」などと声が飛んでいます

 
この日、星野勘左衛門の子孫の方とお会いしたのですが
弓の腕前もなかなかのもので、弓の歴史、文化、道具への造詣も深く
楽しい会話になりました
 古流弓道が廃れて行く事への寂しさは同感で

 このホームページもさらに充実させようと決意を新たにしました
 みんなでやっていきましょう


平成17年8月28日撮影


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