大和流

お盆射会


額田の星野穂積先生(大和流免許)の稽古矢場での盆射会
家から山道を車で一時間ほどの山の中。

大和流は本家の島原城に流祖森川香山の伝書や弓具なども残っているそうですが、
大正時代の頃から伝系が絶えそうになっているそうです
ここ額田は今でも大和流を継承しています

弓の盛んなところで、額田中学の弓道部が3年前の優勝に次ぎ
今年も全国大会で優勝しました

この日は額田や足助などの古流の弓引きが参集しました
ウチの矢場は雪荷派、ここは大和流と流派は違うけど
昔から交流があって、牛久保のお宮にも星野先生の金的中の
奉納額があがっています。

星野穂積先生(大和流免許)のお宅
到着が早かったのでまだみんな来ていません
この裏手の山の中腹に稽古矢場があります
母屋の庭から見上げた射小屋
的場から見た射小屋
建物の左隅の辺りが射位、
安土は古流の的場のつくり
公文席で帖づけするのは門人の松月さん
前置き、本置き、と古式で行われます
戦歴を物語る賞状、楯、トロフィー、などなど
この日の紅一点
女性だからといって侮ってはいけません
昼からの競射で参加者27名で堂々3位に入賞
なかなかのものです
この的の掛け方を7・5・3(ひちごさん)といい
小さい的から7点、5点、3点の得点で
総獲得点数で競います
母屋での昼食は宴会状態、
マグロや牛肉の刺身、デザートに寒天など
そのほかご馳走がてんこ盛り
右隅の黒服、白髪でお世話をしているのが、
ここのあるじの星野誠さん
あるじは皆のお世話が大変です。
近くの渓流でとれた鮎飯、
朝飯も食べずにとんできたので
遠慮なく三杯もおかわりして腹いっぱい
いやーごちそうになりました、感謝、感謝です
射小屋の囲炉裏ではイノシシ、牛肉、魚、野菜、
炭で焼けば美味いのなんの
外にもバーベキューテーブル
山の風に吹かれて弓談義
(中央)星野穂積先生(大和流免許)
(右) 贄 満先生(日置流雪荷派免許)
(左)ボク
弓引きはどうも長生きで、
三人合わせるとゆうに220歳を超えます
どうだマイッタか!てなもんです。
母屋の居間で撮りました
近くの田んぼに立っている東照宮跡碑
戦国の昔には、
この辺り一帯は鷹狩りにふさわしい所で
徳川家康も若い頃度々訪れ、
この場所で村の人たちに
弓を教えたといわれています
田んぼの真ん中なのに潰されずに、
今でも的場や矢道が残されています

平成15年8月13日撮影




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