大室神社
愛知県南設楽郡 鳳来町上吉田


鳳来町に住む同門の福井さんの案内ではじめて参加しました
うちの師匠の奥様の在所でもあり、土地の人たちと話をすると
どこの誰それといえば皆知っているような土地柄です

ここの奉射神事は「三河弓術風土記」下巻にも詳しく書かれています
興味のある方は http://www5b.biglobe.ne.jp/~fes/hudoki.htm をご覧ください


境内は甘酒あり、余興ありで賑わっています


神官の祝詞の奏上後、奉射神事が行われます
この神事の奉仕者は前の日から境内の斎館に入り
食事前には裏の宮川で沐浴して身を清めます


境内の矢場は二人立ちで、
射終わると酌取の少年が数塚に神酒を注ぎます
これを「おみきつぎ」といいます
豊作への願いが込められているようです


射手が茶髪の若者だからと侮ってはいけません
最初の矢が見事にど真ん中を射抜いて
観客から歓声があがります
ホントに的の真っ芯でビックリしました
これで、今年はきっと良いことがあります


ついついカメラを向けたくなります
「はいチーズ!」
村の平和を願わずにはいられません

こちらは村役さん達
しぶしぶ?撮りました
いや失礼


 射小屋の射位の上から日置流雪荷派師範の内藤嘉献先生の遺影が見守っています
ボクの師匠も弓を始めた頃、最初に手ほどきを受けています
 今でも皆から慕われています

金的神事を始める前
参加者一同の本殿での神拝


矢代枕は使いませんが作法通りの矢代振り
ここにも古流が残っています
「歳で足がチョッと・・オットット・・・。」


ここの矢場は二人立ちで、弓を引絞っているのはボク、
後ろは同門の福井さん
以前に栃木の紋次郎さんにお会いした折に、
向こうの印西派は裸足で弓を引くと聞いたことがあります
確かに本来の武道らしいと思いましたが

三河は神事ということもあって矢場では袴、足袋着用が作法です
主催者である公文や師範は白足袋、
その他の者は黒足袋が昔からの心得です


大前から5人目の甲矢で金的中
やりました!
出会い頭のまぐれ当りとはいえ、うれしいものです

右下は金的中後にその場に控えたところ
弓と矢をその場に置き正座して控えます
左下は本殿での矢抜きの儀式

昨年は福井さん、今年はボク、と2年連続で同門で射止めました
名誉なことです


下の写真はこの日の神事的とは関係ありません
行きがけに寄った福井さん宅の稽古矢場です

ここ奥三河の弓引きの多くは庭で稽古します
この的は五寸八分(直径18cm位)の霞的
毎日これで稽古すれば確かに腕もあがります

平成17年4月3日撮影




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