免許披露

日置流印西派
服織神社矢場 
三河一宮 足山田

足山田の服織神社は日置流印西派の大矢場で
免許披露射会というのは流派の師範の免許を
次の代の方へ継承する際に行われる射会です
つまり跡目を継ぐっていうわけです

他の流派の師範や門人、弓仲間が集まり盛大に開催されます
歌舞伎か何かの襲名披露を想像すれば分かりやすいかもしれません
名前を継ぐわけではありませんが門弟を持つことの出来る免許を継ぎます

流派弓術が衰退する中での免許披露です
めでたいことです

上の案内状から始まりました。文面は以下の通り

秋冷の候、御尊家皆様には益々ご健勝のことと暑くお慶び申し上げます
私儀
この度日置流印西派磯村時夫先生のご勇退に伴い
同門一同の推挙を頂き後継者の任を仰せつかりました
心技共にその器にないと堅くご辞退申し上げましたが
やむおえずお受けすることに相成りました
付きましては左記要項の通り免許披露射会を執り行います
格別の御取持ちも出来ませんが、
門人弓友お誘いあわせの上御奉射賜りますようご案内申し上げます
日時: 平成十七年十月十日午前九時
場所: 足山田服織神社矢場 
田中祥仁


神事的と同じ形式で射会は行われます
毎年の神事的の様子は http://www5b.biglobe.ne.jp/~fes/04asiyamada.htm をご覧ください


介添えを伴い免許披露の挨拶


 新師匠による日置流印西派の礼射に続いて磯村先生の挨拶です
隠居先生、長い間の矢場の運営や村との仲立ち、ご苦労様でした

 ご挨拶の中にご苦労の様子、新師匠への期待と思いやりがいっぱい詰まっていました
三河弓を伝承し次に引き継がれたことに敬意を表します

 
 参加者の弓数54弓
参考までに矢代矢の姓名の書き方を伝書に従い以下に記します

一、代矢には左の式に依り姓名を記す、
 免許皆伝者の外は師の許無くして弓名又は名乗りを用いず、
平弓に有りては追取節の下に、又目録免許者に有りては袖摺節の下に、
免許皆伝者師範者に在りては本矧の下に各々その分に応じて左の通り記すものとする
(平弓の例)
  何々流 何々誰門人 何々誰
   何県何郡何村大字何処住人

(目録弓之例)
  何々流 何々誰門人
 目録免許何々某
   何県何郡何村大字何処住人

(免許皆伝者之例)
  何々流免許 何々某

   何県何郡何村大字何処住人


以上のように(平弓)(目録弓)(免許皆伝)それぞれの立場に応じて姓名の書き方、記す位置に違いがあります。


 新師匠は免許皆伝とはいえ若手に属します
若手同士、仲良くやっていきましょう

金的中は額田の清水さん
みんなから冷やかされています

 むさ苦しいオジさん達の中に咲く一輪の花
腕も確かで準優勝!
ひと際大きな拍手が起こります

 競射の優勝は山本さん、牛久保の同門です
最近、牛久保の門人は中り付いていて、「褒美ドロボー」と揶揄される事もあります

平成17年10月10日撮影


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