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ORBITAL
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  電飾メガネ、その光るメガネは彼らのトレードマーク。 オービタル は アンダーワールド や ケミカルブラザーズ、プロディジー と並ぶテクノ・クラブサウンドのカリスマ・ユニットです。
 UK出身、フィル・ハートノル [ Phil Hartnoll ] と ポール・ハートノル [ Paul Hartnoll ] の兄弟のユニット (フィルが兄) で、90年代に " Chime " を皮切りに " Omen " や " Satan"、 "Midnight/Choice" と、次から次へとヒット作を打ち出しました。 今やフロア・ミュージック、ロック、あらゆるジャンルで注目されるようになり、オービタル はその存在を強烈なものにします。
 その一方で、確実に活動範囲を広めていきました。 アンビエントの巨匠、ブライアン・イーノ [ Brian Eno ] の 「 ボスニアの子供達を救う 」 という呼びかけの元で作成されたチャリティーアルバム、 『 HELP 』 に "Adonann" を提供、 また映画 「 BEACH 」 や 「 TheSaint 」 等のサウンドトラックや、TVゲームのオムニバス・アルバムにも参加しました。 他にも海外だけでなく日本のアーティストのリミックスでも活躍しており、勢力的な活動が目立ちます。
  最初、無題の 『 ORBITAL 』 をリリース、その後 2nd を発表の後、オービタル はアルバムごとに手段 (て) を変え、評価の分かれることもしばしば。 ファンにとっては、それだけ思い入れの強いアーティストであることの裏づけといえるのでしょう。


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【 Orbital #01 】
【 Orbital #02 】
【 Orbital #03 】
【 Orbital #04 】

  Disk 01 is _

ORBITAL
Orbital
Issue
Published
Info
91. 12/1 No. 3984 28230 2
FFRR
アルバム

 1stアルバム、通称は 『 Orbital 1 』 、ですが、厳密にはタイトル無し (無題) です。 数々のヒットナンバー目白押しのアルバムで、ファンの間からも非常に評価が高く、根強い人気です。 UK盤、US盤に日本盤、実はそれぞれ収録曲が異なり、ジャケットも変化に富んでいます。 左のジャケットはUK盤で、その ” ジャケットの色 ” から 『 Green (グリーン) 』 と呼ばれる事も。
 まず "Belfast" 、 繊細で、それでいて、これから進む道への明るい道しるべのようにも聞こえます。 また "Chime" は、力強い、ベース・ドラム、アシッドにもかかわらず、喚起される、” 光 ”のイメージが全面に感じられる、さすがの一品。 聴く前までは 「オービタル」 その名前を聞くだけで、もっとBPMの速い、シャープなイメージが強かっただけに、これらの作品は嬉しい不意打ちでした。 他にも "Desert Storm" がイイですね。 特に終盤からじょじょに盛り上げって来るグルーヴ感が Good、また、"Oolaa" の独特のリズムが良いです。

01.
The Moebius
7:01
08.
Chime (live)
5:56
02.
Speed Freak
7:17
09.
Midnight (live)
5:53
03.
Oolaa
6:15
10.
Belfast 
8:06
04.
Desert Storm
12:06
11.
untitled
0:51
05.
Fahrenheit 303
8:26
 
Total Time
77:53
06.
Steel Cube Idolatry
6:24
07.
High Rise
8:23
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ASIN : B00002DE4K   ■ BUY this MUSIC! 
  
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  Disk 02 is _

ORBITAL
Orbital
Issue
Published
Info
92. 10/12 No.35032-2
FFRR
アルバム

 同じく、 『 Orbital 1 』 で、コチラがUS盤、通称は 『 Yellow (イエロー) 』 。 おおむね収録曲は上の 『 Green 』 と変わらないのですが、曲順が違ったり、リミックスであったり、ライヴバージョンでなかったりと、なかなかに手が込んでいます(?)。 
 始まりを告げる "Belfast" が、よりその美しさが強調されていますね。  『 Green 』 にはない、映画 『 SPAWN (スポーン) 』 でもお馴染みの "Satan" また、 "Choice" をも収録しているのは大きな差ですね。 "Satan" は、先に 『 SPAWN 』 で聴いていたので、個人的にそちらのイメージが強いです(笑)。 しかし、逆に映画が良かっただけに純粋に 「カッコいい」 といえます。 さらに "The Moebius" は、モービーによるリミックスで収録。
 先の 『 Green 』 とは収録順番が異なるだけなのですが、各トラックとも、ずいぶんと印象が異なるように思えますね。

01.
Belfast 
8:05
07.
Chime
8:01
02.
The Moebius (Moby Remix)
7:00
08.
Satan
6:44
03.
Speed Freak
5:40
09.
Choice
5:30
04.
Fahrenheit 3D3
7:04
10.
Midnight
5:08
05.
Desert Storm
12:05
 
Total Time
71:55
06.
Oolaa
6:22
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ASIN : B00004T6UY   ■ BUY this MUSIC! 
  

 

 

 


 

● MEGA!
○ ● ○ ●

 冒頭でも述べましたが、
underworld the Chemical Brothers
Prodigy Orbital 、 ( ※順不同 )

 これらの4組のアーティストを、テクノのカリスマ的な存在として、広くその名前を知らしめています。 ところで、「 有名なアーティストは、有名すぎるアーティストは、あまり聴いた事がない、聴きたくないんだ 」 アナタの周りに、そんなリスナーはいらっしゃらないでしょうか。 確かに 「 有名な 」 、つまり 「 売れている 」 アーティストは、デビュー当初の雰囲気はなく、場合によっては酷く商業主義な活動をしていることも多いかも知れませんし、もしくは、初期の頃とは大きく路線変更して、ターゲットを変えたアーティストもいるでしょう。 しかし、そんな 「 有名なアーティスト 」 も 「 有名になる 」 以前に実績として、実際に作品を打ち出し、それから 「 有名になった 」 ことは明白な話です。 実力があり、創造力があって、多くのファンを魅了し、 「 世間が名前を知った ( =有名になった ) 」 のですから。
 世間の評価は、あくまで参考でしかないのでしょう。 自分の音楽を探す上での、一つの ガイドポスト なのです。 少なくとも、私は そう思います。 周りの評価で、良い音楽に巡り会うのはともかく、感動的な出会いを逃してしまうのは非常にもったいない話です。 まずは聴いてみてはいかがでしょう。 初めて出逢った、その音楽を、等身大のその音楽を。
 



  Disk 03 is _

ORBITALU
Orbital
Issue
Published
Info
93. 8/3 No. pocd-1115
INTERNAL LONDON
アルバム

 2nd アルバム、 『 Orbital U』 。 このアルバムも正式名称はなく 『 オービタル 2 』 と呼ばれています。 通称は、お分かりのとおり 『 Bloun (ブラウン) 』 です。 
 1st の路線を踏襲しつつ、一方で、実験的な要素も多々見受けられ、 "Lush" やフロアでも有名な "Impact" を筆頭に、 "Halcyon + On + On" などキラーチューンが続くため、文字どおり アッ!と言う間に聴けてしまえます。 もちろんアルバムのクオリティの純度&高さも言う事はありません。 生粋のマニアの間でも 「 最高傑作 」 として太鼓判を頂くこと、多数。
 また上記以外にも 「 世界最古の楽器 」 こと、エイフェクス・ツイン [ Aphex Twin ] の "Digeridoo" を使った "Walk No . . ." や同じく リズム・イズ・リズム ( デリック・メイ [ Derrick May ] ) は "Strings Of Life" による "Monday" など、インスパイアされたトラックもあります。 このアルバムを聴いて思った事、それは彼らの芸術作品が飽くなき音楽への 「 挑戦 」 だということです。

01.
Time Becomes
1:44
07.
Walk No...
6:48
02.
Planet Of The Shapes
3:38
08.
Monday
7:05
03.
Lush 3-1
5:39
09.
Halcyon + On + On
9:27
04.
Lush 3-2
4:41
10.
Input Out
2:11
05.
Impact (the earth is burning)
10:27
 
Total Time
65:40
06.
Remind
7:57
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ASIN : B00004T6UZ   ■ BUY this MUSIC! 
  

 

 

 





  Disk 04 is
_
DIVERSIONS
Orbital
Issue
Published
Info
94. 5/11 No. 697 124 014-2
FFRR
12cm シングル
 『 ディバージョン 』 、主に "Lush" のリミックスを収録し、なおかつ "Impact" も "Impact USA " として( ちなみに、コレはUKからアメリカに向けてデモ・テープを発送する際に ”〜 ( USA )” と記述していたから。 内容はノーマルヴァージョンと大差はありませんが )収録されています。 
 "Lush" は、原曲がかなり完成度が高いトラックですが、ココに収録されているリミックスは、まさにリミキサー冥利に尽きる一品です。 まずは、Tr.4 の "Lush 3.5 ( C.J. Bolland Mix ) "、本来の持ち味を高め、そのポテンシャルに ボランド の可能性をミックス。 シーケンスの見事な融合が耳に木霊します。 そして "Lush 3.4 ( Underworld Mix ) " は、なんと13分におよぶ大作! アンダーワールド・ファンでも、 「 彼らが手掛けた、最も優れたミックス 」 ということで有名です。 ケミカルブラザーズ の "Leave Home" といい、2つのアイデア交流は、ここぞとばかりに凄まじい感動を生み出し、昇華しました。 ミックス以外でも "Semi Detached" が良く、アルバムに絶妙なバランス感を与えています。
01.
Impact USA (The Earth Is Burning:Diversion)
11:20
05.
Lush 3-4 Warrior Drift Psychick Warriors Ov Gaia
10:48
02.
Lush 3 (Euro Tunnel Disaster '94)/Walk About (John Peel Session)
14:34
06.
Lush 3-3 (Underworld)
13:01
03.
Semi Detached
9:33
 
Total Time
65:32
04.
Lush 3-5 (C.J. Bolland)
6:15
_
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ASIN : B00004T6UW   ■ BUY this MUSIC! 
  

 

 

 


 

  Disk 05 is _

SNIVILISATION
Orbital
Issue
Published
Info
94. 8/25 No. srcs8033
FFRR
アルバム

 大きく評価が分かれ、そして今までの路線をガラリと変えたといわれる 3ndアルバムは 『 スニヴィライゼイション 』 。 好きな人は 「 コレがイチバン!」 と言う人もいますが、中にはこれ以後の作品は駄作であるとまで酷評を浴びる事もあります。 この世界観やサウンド・イメージは次作の 『 In Side 』 にも継承されています。 色で言えば、「グレー」 になりますが、略称でよばれることは、あまりないです。 全体的にメランコリーな曲調が多く、シンセやオービタル特有の高音が少なく、それが好みの別れるポイントかも知れません。
 "Sad But True" は 『 In Side 』 にも収録されていますが、ミックスが若干違います。"Forever" や "Science Friction" が、かなり気に入って良く聴きますね。 クライマックスの "Are We Here?" も、長編ですが、後半のヴォーカルからのグルーヴ感は今までのオービタルにはないモノです。 変化したのではなく、むしろ 「こんな事も出来るんだ、こんな世界もあるんだ」 、そう語りかける新しい、いえ、もう一つのハートノル兄弟が、我々に手を差し伸べているようには感じませんか?

01.
Forever
7:57
07.
Kein Trink Wasser
9:26
02.
I Wish I Had Duck Feet
4:06
08.
Quality Seconds
1:25
03.
Sad But True
7:48
09.
Are We Here?
15:34
04.
Crash and Carry
4:43
10.
Attached
12:25
05.
Science Friction
5:04
Total Time
75:11
06.
Philosophy by Numbers
6:39
_
_
ASIN : B00004T6V0   ■ BUY this MUSIC! 
  

 

 

 


 

  Disk 06 is _

IN SIDES
Orbital
Issue
Published
Info
96. 5/2 No.697-124 087-2

FFRR

Double Disc (12cm×2)
 『 イン・サイド 』 。 実はこのアルバムは2枚組ですが、1枚モノもあれば、2枚目のディスクの収録曲が数バージョンあり、ややクセ者な作品です。 雰囲気は前作の 『 SNIVILISATION 』 に近いです。 ここで紹介するのは、2枚目が 『 Times Fly 』 であるヴァージョンです。 US盤にUK盤、カナダ盤などいくつかリリースされていますが、自分の聞いた事のあるトラック、また持っているCDと良く比較して検討するのがポイント ( 当たり前ですが ) 。
 " p.e.t.r.o.l. " は、ゲームのサウンドトラックとして、疾走する近未来のマシーンを描きます。 「 ワイプアウト 」 をご存じの方はとりわけイメージが湧きやすいかと思いますが、その様は 「 カー・レースの最中、ガソリンの燃えたぎるにおいが立ちこめ、チェッカーフラッグが振られているシーン 」 と、オービタルは言います。  このタイトル 『 In Side 』 をもじって 『 Out Side 』 というブートを見た事があります。
 趣味として、このアルバムに関して言えば、2枚目の方が好きですね (笑) 。 後に紹介しますが、時間を超えて飛ぶ、それは鳥のような羽ばたきにも似た、美しい オービタル が詰められています。
01.
The Girl With The Sun In Her Head
10:26
06.
Adnan's
8:41
02.
p.e.t.r.o.l.
6:20
07.
Out There Somewhere? Part 1
10:42
03.
The Box Part 1
6:28
08.
Out There Somewhere? Part 2
13:26
04.
The Box Part 2
6:00
 
Total Time
72:02
05.
Dwr Budr
9:55
_
_
01.
Times Fly (slow)
7:58
05.
The Box
28:11
02.
Sad But New
7:29
Total Time
58:15
03.
The Tranuilizer
7:53
04.
Times Fly (fast)
6:27
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ASIN : B00004SE83   ■ BUY this MUSIC! 
  

 

 

 

 


 

 の 外 と 中
▽ ▲ ▽ ▲

 ある程度 CD を購入しているリスナーには、同じ CD でも日本盤と海外盤があることにお気づきのハズです。 コレらの違いは何なのでしょう? またどちらが有利で、またどちらを買うべきなのでしょうか?
 中には同じタイトルのものでも、日本盤の方が先行して発売されることがあります。 また 「日本盤のみ、ボーナストラック封入!」 や 「ステッカー&ピンズ付き!」 というのもあります。 そして当然のように海外盤のブックレットは英語などで表記されていて、日本盤は日本語で表記されています。 よっぽどのことがない限り、ケースのどこか、帯にでもその CD が日本盤なのかどうか記述してあり、特典についても同じです。 店頭で手にとれるのならともかく、オンラインなどで購入する場合は注意が必要なポイントです。
 私、個人としては原則として日本盤を買うことにしています。 解説書があるとその範囲内でも音楽に幅が広がることもあり得ますし、必要なければ読まなければイイ話ですしね。 またオリジナルの雰囲気を味わいたいときは海外盤を。 とにもかくにも自分が欲しい音楽 (CDなど) に関しては、事前にチェックしておくにこしたことはないでしょう。
 



  Disk 07 is _

IN SIDES5
Orbital
Issue
Published
Info
97. 3/25 No. pocd-1252/3
FFRR
Double Disc (12cm×2)
 コレは 『 イン・サイズ+5 』 という、2枚目のディスクに、映画 「 セイント 」 のテーマを加えた日本独自盤。 しかも、"Satan" や "Inpact" の Liveテイクをも収録されたオトクな一枚です。
 まずはディスク1、"The Girl With The Sun In Her Head" 、映画のようにキレイで美しく輝かしいまでのテクノ、その秘密は太陽電池でレコーディングされた事。 …といっても曲自身には関係ないようですし、本人らの意識の差ぐらいでしょうか。 原子力発電が幅をきかす、イギリス政府 ( どれでもフランスに比べればマシでしょうけど… ) への疑問を映し出しているそうです。 さらに、Tr.5 の "Dwr Budr" も、排水汚染を訴えかける音楽で、ウェールズ語で 「 汚い水 」 を意味します ( ただし、読み方は不明 ) 。 そういった意味では、エコロジーや環境を意識したアルバムといえますね。
 そしてこの2枚目は、過去の名作のライヴ・ミックスが多く収録されています。 オリジナルよりもより迫力があり、アシッド感の強さが印象的ですね。
01.
The Girl With The Sun In Her Head
10:26
06.
Adnan's
8:41
02.
p.e.t.r.o.l.
6:20
07.
Out There Somewhere? Part 1
10:42
03.
The Box Part 1
6:28
08.
Out There Somewhere? Part 2
13:26
04.
The Box Part 2
6:00
 
Total Time
72:02
05.
Dwr Budr
9:55
_
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01.
The Saint
4:33
05.
Inpact (Recorded Live At The V96 Festival Chelmsford)
12:52
02.
The Sinner
10:43
Total Time
42:23
03.
Satan (Recorded Live At The Irvine Plaza,New York)
7:10
04.
Chime (Recorded Live At The V96 Festival Chelmsford)
7:04
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ASIN : B00004T6UX   ■ BUY this MUSIC! 
  
 

 

 

 


 

【 Orbital #01 】
【 Orbital #02 】
【 Orbital #03 】
【 Orbital #04 】
□■  A m b i e n t  E a s y  -  D i g i t a l  S p h e r e _ by Asur ■□


 
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