Flare こと、ケンイシイ のアルバム 『 グリップ 』 。　収録タイトルがクルマの用語が持ち込まれていて、曲のイメージもマッチしています。　これも初回限定盤にはミニディスクが付属。　パソコンで起動する事でライヴ映像や "CYCLING ROUND " のミュージック スクリーンなどが見れます。
　なかでも　"CURVED FLOW " がベスト。 カーブというストレートへと続くパイプのような絶妙な ” flow （フロー；流れ）” がサイコーのナンバーです。　その "CURVED FLOW " と後半が同じストリングスの "CURVED SUNBURST " もブライトなノリでイイですね。
　他にも "SWEET KATHARSIS " や "ONE BLINK " など、全曲オススメのエクセレント アルバム！
『 F.M 』 には Tr.1 "TURBINATES "が収録されました。　ゆったりとした空間を満たしつつ、回転しながらリスナーを惹きつけるその魅力。　Flare らしい作品です。

　プリズム 名義、ススムヨコタのアルバム 『 メトロノーム・メロディ 』 。　「 不思議な優しさ 」 の漂う、独特の雰囲気は後の作品でも引き継がれていきます。　しかし決して遠慮はしないで、ヘヴィなドラム、ベースラインの厚さは ヨコタ 節の成せるワザ。　この 『 Metronome Melody 』 はススムヨコタを知る上では欠かすことの出来ないアルバムに違いありません。
　ちなみにコチラに紹介しているのは、実は洋盤で、邦盤とで、トラックリストが違うので注意、収録曲が増減しています（！）。　変更点は、Tr.6 に "SWEET MEMORY " が、また "UPRIGHT" は削除されトータル12曲になっています。　ヨコタ からは Tr.1 "SUNDAY BRUNCH " が選曲されました。

　オーディオ・アクティブ と 黒人マルチ奏者ララージ （後述のオフィシャルより ） の２組によるコレボレーション アルバム 『 ジ・ウェイ・アウト・イズ・ウェイ・イン 』 。　売っていなさそうで、実は新品でも見かけること、しばしば。　しかも、近年、オーディオ・アクティブ がデビュー10周年も迎え、めでたくリマスター盤がリリースされました。　オリジナル盤に加えて、ライヴ・カット、Tr.10，11 が追加されているのでオススメです。　ちなみに、ジャケットの上、顎髭＆黒人が ララージ 、周りに オーディオ・アクティブが。 愉快なセンスが垣間見えます。
　 そんな彼等のアルバムは一言で言えば 「 楽しそう 」 です（笑）。　左右から聞こえる文字通り「笑い声」もそうですが、スタジオの楽しさがひしひしと伝わってきます。　ユニークな世界への期待がふくらむ、予感めいた "NEW LUGHTER MODE　（The Way In）"、"BLOOPER DANCE FLOOR"、笑い声やリズミカルなファンキーさが、大団円や宴のように、思わず身体で刻む不思議な音の鼓動が気持ちいいです。　ラストTr.9　の "NEW LAUGHTER　（The Way Out）" は、"〜（The Way In）" のヴォコーダー・レス・ヴァージョンと言ったところですね。 　中でもゆったりとしたBPMが 「揺らぎ」 を感じさせる "HITHER AND ZITHER" が、『 F.M 』 に収録されました。

　「 地球に対する標準状態 、 そして 、 ワールドスタンダード 」 。
　 座右の銘 が 「音楽は人生最大の友達」 の鈴木惣一朗を中心としたユニットで、85年に、細野晴臣のプロデュースのもとでデビューしたのが ワールドスタンダードです。　
　そしてこのアルバムは名義として 2ndフルアルバム となる 『 ワールドスタンダード�U』、トラックリストを見ても、なかなか印象的なタイトルが多くて、フォア・レコード っぽいです （笑）。　ほとんどの作品が彼等の自宅にあるというプライベートスタジオで録音されたのだとか。　優しくて、ホントに優しいアルバムです。　独特の周波数を生み出し、そこから創造されるアンビエントの世界。
　 " 第七天国" 、この曲がピカイチ、カーパッションと弦のリズミカルな中に、見いだされるアンビエントの波長、まさに「天国」を感じさせてくれるトラックです。　ほか、"フィルバニア通信"、"エル・スール(南)"、また、"私の20世紀"、など。　このアルバムからは、Tr.5 " 見当のつかない大きな青い星 （BigStar） " 。