診察室      執刀医基礎カルテ(自己紹介)    7月のカルテ


10月15日

   例えば・・・です。
   すごく身近な話ですけど、お夕飯何が食べたい?と聞かれたりします。
   私も好みがございますので、好きなお料理あります。
   食べたいものはまあ・・・ありますけど。
   私はそれを言う事が出来ません。
   これは例え話です。
   何が欲しい?と聞かれて。
   私はそれに答えることができません。
   その希望が叶ってしまうのが怖いんです。
   望みのものが手に入ってしまうのが怖いんです。
   自分のお金で自分の意志で望みを叶えることも・・・得意ではありません。
   その理由は私も分かってるようで分かりません。
   多分・・・・・・・おそらく・・・ですけど、幸せになるのが怖いんです。
   私は、きっと、他人よりも怖いものが多い人間かもしれません。


10月11日

   今年は戦後60年だったそうです。
   ドラマやドキュメンタリーや雑誌、新聞、書籍がそれを教えてくれました。
   8月から今まで、何本かのそれに関するドラマが放送されていました。
   ポツリポツリと見ながら、私が思ったのは基本的に以下のものです。

 

   戦争を始めたのは、人間
   戦争にのったのは、人間
   戦争を賛歌したのは、人間
   戦争を嫌だと言ったのは、人間
   戦争で儲けたのは人間
   戦争で貧乏になったのは、人間
   戦争で英雄になったは、人間

   戦争で死んで消えて無くなったのは、生きとし生ける全てのもの

   誰が落としたか、誰が被害者で加害者で、誰が苦しんで、誰が悲しんで・・・関係なく
   戦争で消し飛んだのは、人間だけではない、そこにいた全ての生きとし生けるもの

 

   それでもまだ、戦いは終わらせないと誰かが言います。
   終わらせたら、儲からなくなるから?英雄になり損ねるから?強さを誇示できる方法がなくなるから?
   広島や長崎を吹っ飛ばしたのは、原子爆弾と言う名の悪魔だと言います。
   悪魔?・・・それを作り、それを運び、それを落としたのは悪魔ではない、紛れもなく人間だったのに。
   吹っ飛んだのは街だけではなく、当たり前ながらそこに生きてた全てのものなのに。

   この時期、戦争記念(?)番組が始まる夏から秋にかけて、私は毎年毎年思うのです。
   色んな感想が色んな放送局の戦争を題材とした番組放送終了後、掲示板に書き込まれていきます。
   主たる内容は誰が悪い、何が悪い、誰に見せたい、許せない、悲しい、切ない、忘れてはいけない・・・・・・です。
   毎年毎年思うのです。
   あなたが言う、悲しくて許せなくて切なくて忘れてはいけないその出来事は紛れもなく私達「人間」が全て引き起こしたものである事を。
   一体、どれだけの人が知っているのか?
   何処の国の何とかっていう人種の人があんなものを落として、あんな事をして・・・関係ありません。
   それを起こしたのは「人間」なのだから・・・。