らいかむ妄想 帰郷編 〜竜王国へ〜




帰郷編 〜竜王国へ〜

みんなで竜王国にいくことになったんだけど、羅偉さんがすごいそうなのね。
何でだろうって思ってみんな訊くんだけど、ごにょごにょ言ってごまかしているわけ。
そうこうしているうちに、竜王国につくと、王様が出迎えてくれるんだけど、羅偉さんは逃げようとするのね。結局逃げられないんだけど。
で、ここに来てようやく事情を説明してくれるんだけど、それによると、竜王国の王様には娘しかいなくって、婿を取らなくちゃいけないんだけど、王様は羅偉さんに婿になって欲しいらしいの。羅偉さん、遊び人でちゃらんぽらんだけど、仕事、やれば出来るタイプで、おまけに身内だし。
でも、羅偉さんとしては、従妹は可愛いけど、妹みたいなもので、そういう気になれないし、遊びで付き合ったりするのはまずいし、玉座がくっついてくるのも嫌だし、そんな事態になっちゃったら遊びにいけないし、浮気するわけにもいかなくなっちゃう最低事態だからヤだっていうわけ。
というわけで、神威ちゃんに女の子のフリをしてもらって、恋人ですってことにして、切り抜けようとするのよ。
神威ちゃん的には「澪姫に頼めばいいだろ」とか言っちゃうんだけど、「いやそれはまずいから」とか何とか言われて、結局恋人役を引き受けるはめになるのさね。
で、羅偉さんは王様に神威ちゃんを恋人ってことで紹介するんだけど、王様も疑り深くって、ほんとに恋人なのかって、証明させようとするのね。
一日中一緒にいるかを確かめたり、夜、2人同じ部屋に泊まらせてみたりして、「何もしないのは変だ、恋人じゃないだろう」とか言ってみたり。
(それでみんな、確かに澪姫に頼むのはまずいわ・・・って分かるんだけど)
羅偉さんは、「見られてることが分かってて何か出来るか!」ってごまかすんだけど、「じゃあ、見てないからしろ」とか言われて、困っちゃうんだよ。
で、まあ、そんなやり取りを、じっと見ている人がいるのね。
なんか忘れられている竜王国のお姫様なんだけど。
実はこのお姫様、ちっちゃいときから、ずっと羅偉さんのことが好きなんだよ。
もう、自分の結婚相手はこの人に違いないって、ずっと信じて生きてきたわけ。
なのに羅偉さんが、自分との結婚を嫌がっていて、どこの馬の骨とも知れぬ小娘(この場合は神威ちゃんのことなので注意。)を恋人だとかいって連れてきているのが、信じられないくらい、すごく悔しくって、腹立たしくって、どうしようもないのね。
で、普段はおとなしくってすげーイイコな彼女も、思いつめちゃうと何をするか分からないタイプの女の子だったので、人に、どんなことをしてもいいから、羅偉さんから小娘(しつこいようですが神威ちゃんのことです)を遠ざけてくれるように頼むのね。
でも、その頼んだ相手っていうのが悪い奴で、「どんなことをしても」っていうのに乗じて、その小娘と楽しませてもらおうとか、考えるのね。
で、悪い仲間を集めて、羅偉さんの名前を使って神威ちゃんを呼び出して、襲おうっていう計画を立てるの。
でも、その悪い仲間の中にすぐそういうことを吹聴して回るおばかさんがいて、そいつが自慢そうに言いふらしているのに、羅偉さんがをたまたま出くわすのね。
で、締め上げると、首謀者は件のお姫様だっていうから、さあ大変。しかも実行日は今日だっていうからなお大変。
羅偉さんがお姫様のところに乗り込んでいって、説明を求めると、お姫様、真っ青になってしまうのです。
だって、頼んだ人がそんなひどいことをするなんて、思っていなかったんだから。
その様子を見た羅偉さん、再度男を締め上げて場所を吐かすと、お姫様を連れて、急いでそこに向かうのね。
で、襲われてる神威ちゃんの方ですが。
神威ちゃんだって、一応ちゃんと強いので、簡単にどーこーされてしまうわけもなく、きっちり抵抗して大分たたんじゃっているのですが、流石に多勢に無勢、だんだんに疲れてきたところを押し倒されて、あわや、というところ。
羅偉さんが駆けつけて、男どもをぶっとばし、神威ちゃんを助け起こすと、ぎゅっと、胸に抱き寄せるのです。
一瞬神威ちゃんは何が起こってるのか把握できないのですが、羅偉さんの後にお姫様がいるのを見ると、事情を理解して、背中に腕を回して、抱きかえす
お姫様はそれを見ると、自分の立ち入る余地はないのだと感じて、王様に羅偉さんとは結婚しない旨を伝え、王様も致し方なく羅偉さんを婿にするのをあきらめるのですが・・・。
首尾よく王様を諦めさせたお礼と気持ち悪い役回りをさせられたお詫びとを要求されて、すっかり羅偉さんは神威ちゃんに頭が上がらなくなってしまうのでした。

以上、あんまり羅偉×神威じゃない気がするけど、「羅偉×神威の部屋 婿入り編」完。
<WRITE:2000.05.30>

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