らいかむ妄想 実は女の子編

実は女の子編
実は女の子編(こっそりとその二)



実は女の子編

実は神威ちゃんは女の子なんだよ。伽夷の国で男の子が産まれなかったんで、末のお姫様を皇子として育てたわけ。
ところが、例の戦争が始まって、伽夷の国からも誰か行かなきゃいけなくなったのね。
で、まあ、皇子だし、霊力強いしってんで神威ちゃんが行くことになったわけ。女の子だってことは隠して。
で、色々あるんだけど、とりあえず緋嘉見に着くの。
そこで男の子として必死で戦って、バレないようにって思っているからけっこう無理なんかもしちゃったりするんだよ。で、その甲斐あって、ちゃんと男の子扱いされているのね。馗童なんか、疑いもなく男だと思っているし。まあ、さすがに澪姫くらいは同性だから気付くんだけど、黙っててもらう約束をしているの。
でもなんか、怪我しそうな時に、庇ってくれる背中があって。はっと振り向くと羅偉さんなんだよ。そうやって気が付いてみると、いつも、傍目には分かんないくらいさり気に庇ってくれているの。
でも、今まで男の子としてみんなに負けないように頑張ってきた神威ちゃん的には、庇われるのは不満だから、すっごい反発するのね。最初のうちは。
ところが、その内に庇ってもらえないと不満に思うようになって、目が、羅偉さんの背中を探すように。そして、姿が見えないと不安を感じるようになっている自分に気付くのだよ。
そんなある日。
いつものようにみんな戦場に出てるんだけど、なんか、神威ちゃんの様子が変なのね。顔色が悪いっていうか、青いっていうか。
馗童とか将軍とか、「大丈夫かよ?」とか「無理をするなよ」とか言ってくれるんだけど、「大丈夫」って、頑張っちゃうんだよね。意地っ張りだからさ。
でもやっぱり無理がたたって、貧血を起こして倒れちゃう神威ちゃん! しかし崩れ落ちるその体を支える手があった。薄れ行く意識の中、そのぬくもりだけを感じて、安心感に目を閉じる。
ふと気が付くと医務室(←あるのか?)の布団の上に寝かされていて、横を見るとそこには羅偉さんが座っていて、神威ちゃんが気が付いたのを見て、「よ、気が付いたな」とか声をかけてくれるのね。
一瞬状況が把握できないでいるんだけど、倒れる前の状況を思い出して、思わず服と布団を確認するんだけど、どこにも血とか付いてなくて、なんか手当てもしてあるし、「ひょっとしてこいつが」って、青ざめた顔できっと睨み付けると、「ああ、手当ては澪姫がしたから」とか言われて、それでやっと、バレてたことに気が付くんだよ。
「・・・いつから?」という神威ちゃんの問いに、羅偉さんはにっこり笑って、「最初から」って答えるのさ。羅偉さん、女センサー付いてるから。みんな気付いてないんだけど彼にはバレバレで。でも黙ってくれていて。今回もみんなにバレないように計らってくれていたわけで、さすがの神威ちゃんも真っ赤になりながらも小さな声で、感謝の言葉を述べるのでした。「・・・ありがとう」

以上、影朧さんの出番のないまんま(ごめん)、「羅偉×神威の部屋 保健室編」完。
<WRITE:2000.03.27>



実は女の子編こっそりとその二

実は女の子なのは羅偉さんの方なんだよ。
↑って、胸見えてるじゃねえかよ。しかも胸ないじゃん!
↑いや、ナイチチ娘さんなの。
↑そっかーって、無さスギじゃあ!!!

こんなところでよろしいでしょうか?「羅偉×神威の部屋 特別編」完。
<WRITE:2000.03.27>

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