<外伝> 陽炎ノスタルジア〜黎明〜

物語
感想



物語

500年前、魄の復活に従い、澪姫の要請によって5人が緋嘉見に終結する、その過程と思惑を描いている。



感想

としか書きようがないんですけど。これ。

さて、感想。
この回は、なんか面白くなくて(うわあ)私のテンションが低いんでやんすよ。
冒頭の阿曇のお話は、阿曇と伽夷の関係とか、馗童の家族との関係とか、神威のちっとも水貴でないところとかが見えていい感じなのですが、後半にいくにしたがって大味になっていけません。
そんなの陽ノスらしくないやい・・・。(←生意気)

っていうことでここから妄想。
いやもう、妄想には充分ですもの。アレ。ほほほほほほほ!

で、やはり私が語らなくてはならないとしたら神威ちゃんでしょう。
もーう、後姿だけで美人さんなのに、前見たらやっぱり超美人さんだったりというかむしろいいのかこれで!?ってくらいの美少女でどうするよホントにもう!!
かばわれて倒れている姿がまたもうこれがお姫様でねえ。 お一人だけ毛皮なんてお召しになっていたりして、さすが日本大陸が世界に誇る本物のお姫様はデキが違いますわって感じですわね!

まあ、それはともかくとして、もう少しまともに神威ちゃんの(神威ちゃんのかい!)感想を述べておくならば、神威って、本当にちゃんと立派な王族だったのだなあと、感じ入ってしまった回でした。
責任感で生きているようなところとか、無理を言って人を困らせるようなところが(少なくとも『黎明』を見る限りでは)ないところとか、いい意味で王様しています。
その最大のポイントが「彼らにとってもこの地に眠る方が……良いでしょう」の台詞。
「その方が幸せ」とは言わないところが、幸・不幸は感情に根差すことだから、勝手に判断しないという感じで美しいのです。
その辺水貴はまだまだ青いのかも。
それでいて、やっぱり水貴と神威が同じ人格を共有している部分もあるのですね。歴史と名誉を重んじるところとか。
ただし、同じものに根差していても、向かっている方向に違いが生じているのが面白い。
いやあ、いいね、陽ノス!

それから馗童皇子。
彼もまた、神威とは違うけれども、人々に慕われていそうな、いい皇子だったのですね。
もともと馗童のイメージは「焦げていない一馬」だったのですが、それ以上に良くできた人だったように感じます。
外交値も高いみたいだし。
家族も多くて健やかそうで。あったかくていい感じの御一家で。(またそれを神威ちゃんが暖かく見守っているんだよ、これが)

えーと、羅偉さん。
ダメだ、このエロ怪人! その登場の仕方は通常、青年誌や新書ノベルスなんかで悪役が出てくるときに使うヤツだぞ!? いいのか!?
しかも公費使い込み(推定)・・・。
いっそ、思い切りが良くていいかも、ね。しかし、こまったさんだなあ・・・。これでは神威ちゃんのことを任せるわけには行かなくなってしまうではないですか(死)。
ちょっとまともなことを言っておくと、羅偉さんって、いると王様が困っちゃうような立場の人だったのですかね?
「腕は立つのに官職につかずプラプラしてた」なんてことを水貴は言っていたけど、まじめに仕事しようなんてしてたら命が危うい立場だったとか?
いや、それは好意的に考えすぎか。ただの酔いどれでやんすね。

虎牙海の将軍さんは・・・。もう少し穏やかにまじめで堅物なのかと思っておりましたが、上に「男尊女卑で」が付くのでしたか、この野郎。
そのくせ逢うなり澪子にくらくらしてたり、もう、ダメ人間度MAXですな。それとも純情くんなのか? どうよ?
しかし、あまりにも中国でびっくりだ。ということは、武官であるところの将軍の地位は低いってことですかね。王族とはいっても末席っぽいし。
それはともかくとして、生きるか死ぬかの時にわりと暢気にくだらないメンツに拘っている大臣さんたちはどうしましょう。王様は冷静みたいですが。

そして、どう突っ込んでいいか分からない、高良城国・・・。
いろんな意味で危なそうな国だなあここ・・・。
とりあえず、やっぱり影朧さんは工作員で霊力ナシだったのですね。
霊力ナシっていうのは8話の段階で、工作員っていうのは13話の段階でなんとなく推察していたので、こっそりと嬉しかったりするのですが、それにしてもダークで妖しすぎなのは何故でしょう?
高良城王が悪いの? あの羽付胸開きガウンと天蓋付ベッドが。
それとも無表情無感動な影朧さんが?
王様、こんな時期に他国制圧を目指しているようなうっかりさんなのになあ・・・。
伽夷から遠い人って、みんな危機感が欠けています。当然と言えば当然なんだろうけど・・・。

ラストは澪姫。
・・・この澪子、美人度が足りなくてちょっと・・・。神威in阿曇の方が美人だというのは辛うございます。8話の澪なら良かったのに・・・。
むしろ、澪子を待っているときの5人の態度の違いの方が印象的だったり。
皇子2人はちゃんと立って待っていて、将軍は座り待ち(しかも腕組み)。羅偉さんも座り待ち(しかも机に足あげたりして)。影朧さんは立っているけど、遠くで腕組んでいたりして。
澪姫に対する態度がよく分かります。というか、本人の礼儀の問題かも。

まあ、今回はこのあたりで。

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