蘭丸との出会い
かわいい蘭丸に出会ったのは、ある夏のことでした

けけが我が家に来て半年ばかり経った頃、私はもう一羽小桜インコを飼ってみたい
と思うようになっていました。複数の方がにぎやかで楽しいだろうと単純に考えたのです。
そのころ、小桜インコを譲ってくださる知り合いもなく、
思いついたのがケケと同じショップから、迎えることでした。
電話をすると、雛が見つかったら連絡してくださると言うことでした。
時期が時期ですから、お待ちいただくことになりますよ、というお店のかたのお返事でしたが
しばらくして雛が見つかったという電話をもらい、私はお迎えの荷物を持ち、出かけたのでした。

ショップに出かけたのは電話をもらってから3日後の1999年7月17日、
天気の良い土曜日でした。
午前中には、自宅に戻りたかったのと、夜の間の雛の管理法を知りたかったということもあって、
開店時間の10時には、お店の前に立っていました。
雛を迎えに来た事を伝えると、優しい女性の店員さんが「こちらですよ」と案内してくださって、
大きなテーブルの上に置かれた小さなますかごの中に、小桜インコの雛がいました。
回りのセキセイインコの雛に比べて、元気がないのが気になりましたが、
雛はたよりない瞳で、こちらをじっと見つめています。
「私を連れて帰ってください」と、言ってる瞳が、とってもきれいでした。
これが、私と蘭丸との出会いでした。

この後、このかわいい子は、私たちの想像も付かない辛い思いをし、
我が家にやってきてから3ヶ月と一週間後の1999年10月25日、
不慮の事故であっという間にお☆様になってしまいました。
私の経験不足から起きた、事故でした。
蘭丸の闘病記は、改めて皆様にお知らせして、蘭丸が確かに生きていた、
証としたいと思っています。

右は蘭丸が病気から解放され、元気になったころのものです。黒くてつぶらな瞳で、なにを見ていたのでしょう。かわいい蘭丸でした。

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