英語の聖書―ウイクリフ(1320?-1384年)以降―

聖書名

年代

概要

備考

ウイクリフ派聖書

前期訳

後期訳

1384年頃

1395年頃

*John Wycliffe

プロテスタント宗教改革の先駆者

*新・旧約を含めた初めての英訳聖書

*ヴルガータ(ラテン語)からの英訳

*ウイクリフの弟子たちによる

*ローマ教皇庁’アヴィニヨン捕謅囚時代’1309-1376
*
ジェフリー・チョウサー
1340-1400

*1409
オックスフォード憲章
(聖書の英訳,英訳聖書書読の禁止令)

テインダル訳

新約聖書

 

旧約聖書

(モーセ五書)

 

1534年版

1530

*William Tyndale

1536年異端判決により刑死

*新約はギリシャ語(エラスムス校訂版1522年)からの初めての完全英訳

*モーセ五書をヘブライ語から英訳

*本文の訳それぞれに序論として要点を解説

*テインダル訳は,特に新約においては8-9割が「欽定訳」に採用、「欽定訳」の伝統は今日の「改定標準訳」にまで及んでいる

*ヘンリー[

(在位1509-47

*1522~1534年ルター新,旧約聖書ドイツ語訳出版

カヴァデール訳

1535

*Miles Caverdale

*新旧約全聖書の最初の印刷本

*5種類の訳書によるが、主として新約,旧約ともにテインダル訳を採用(旧約は翻訳済みのみ)

*1534

英国国教会創立

マシュ-

1537

*Thomas Matthew

*国王認可英訳第1

 

大聖書/クランマー聖書

TheGreat Bible

1539

*命によりカヴァデイール「マシュー訳」を改定

*Cranmer's Bibleとも呼ばれる

*Thomas Cranmer
カンタベリー大主教

祈祷書

The Book 
Of
Common
Prayer

1549

*祈祷書は年間の教会行事をとおして聖書を通読するもの

*ラテン語に代わり英語で礼拝が行えるようクランマーが編纂

*大聖書/クランマー聖書を引用

 

 

 

 

ウィッテインガム訳新約聖書

1557

*William Whittingham

*ジュネーヴでウィッテインガムが出版

*実質的には「マシュー訳」と「大聖書」を融合させたもの

*カルヴァン(1509-64年)

*メアリー女王在位

1553-1558

*メアリー女王の迫害を逃れ,多くの聖職者・学者がカルヴィニズムのジュネーヴに来た。当時のジュネーヴでは聖書の研究・翻訳も盛んであった

ジュネーヴ聖書

1560

*ウィッチンガム新約聖書を改訂し旧約を含めたもの

*旧約全体が初めて直接ヘブライ語から英訳(テインダル訳の部分以外)

*ジュネーヴ聖書によってカルヴィニズムが英国に広く浸透

*スコットランド初の出版聖書

*ノックス長老派教会の指定聖書

BMGは,schubertのave maria

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