カミーユ・ピサロ (1830-1903)   木を折る女

 印象派画家達のまとめ役だったピサロは、古今の絵画技法を試み、コロー調、クールべ調、スーラ調(点描法)と画風の変遷が見られる。▼点描法の作品は、最後の印象派展(第8回) に出品したが、不評で、この絵はその点描法から離れた頃の作品。放牧牛群を背景に、放牧地に散乱した雑かん木を集めてたき火にくべる母子(or姉弟)を描いている。印象派の特徴である夕(or朝)の光とともに、晩秋の風とかすんだ大気の雰囲気がよく表現されている。

ゴーギャン  ロイスダール