ポール・ゴーギャン(1848-1903) 沼のほとり 

 35歳で画家になって2年目のゴーギャンの作品である。1886年、最後の印象派展(第8回)に出品された19点の中の1点と思われ、印象派の影響が色濃く見て取れる。当時、彼はパリ西方のルーアンという村に住んでいたので、ノルマンディーの田園風景の一場面であろう。▼フランスは今日に至るまで、牛の品種が多様で30種程度(日本は7種程度)あり、この作品にも地域特産のいくつかの原種に近い牛が描かれているようである。

ブリューゲル  ピサロ