作品11.「桜花爛漫」  Full-blown cherry blossoms  F100号

「Kiyoのことば」  住まいの近くに樹齢数十年と思われる、山肌の麓に咲く見事な1本の山桜がある。開花後に葉が芽吹く染井吉野の桜と違い、花と赤褐色の葉が同時に芽吹く姿は派手さはないが野趣に富む。元は雑木林の中にあったのだろうが牛の運動場のために周りの雑木林がとりはらわれためか、樹冠を大きく広げ、斜面の下からみると、樹陰に座り読書でもしたい気にさせる。満開の日を迎え、牛にとっても桜花の下臥で春を謳う。

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