エンジン始動準備・4

 


 

<ガソリンタンク内の洗浄&防錆処理~2>

 

 

 一晩洗剤を入れておいたガソリンタンクを、
洗います。まずは洗剤を捨てましょう。
 写真では分かりづらいかも知れませんが、泡
の色はサビが混ざっているらしく、赤かったで
す。中のサビは取りきれていませんね。
 今回のコーティング剤は、洗浄も兼ねている
という事ですので、まあ良しとしましょうか。
 
 レストアにはある程度の妥協も必要ですし・
・・。
 水をガンガンかけて、洗剤分を十分に取り除
いたら、中の水分を完全に乾かしましょう。
 
     
   時期にもよりますがタンクの中を完全に乾
かすには相当の時間がかかると思われます
。 そこで、強引にストーブの上に乗せて乾
かす事にしました。
 冬の間にお世話になる、愛用のアラジンの
ストーブです。
 この”アラジン”のストーブってなかなかい
いですよね。あまり見かける事はありません
がウチの近くのホームセンターでは2万円以
上もします。
 ちなみに私は交換会で2千円でゲットしま
した。
     
 マニアの方の間ではクラシックな”ブルーフ
レームが人気のようですが、私のは最近のタ
イプだと思われます(詳しい方いましたら教え
て下さい)。

 車庫の中全体を暖めるにはちょっと非力で
すが、私は炎の色が好きで、寒いのを我慢し
て(笑)このストーブを使っています。
 写真では窓から覗く炎が黄色くなっちゃっ
てますが芯の”ベストセッティング”が出ると
あったか〜い雰囲気の青い炎になります。
この青い炎が人気の秘密です。

レストアには”雰囲気”も大事です。(笑)
 
     
   完全に乾いたところで例の”花咲かG”を注
入すればよかったんですけど・・・。
 なんと4ヶ月もホッぽらかしにしちゃいまし
た。
 フューエルメーターユニットを外して、中を
覗いてみると、まっかっかになっちゃってるじゃ
ぁ、あ〜りませんか!
 まあ、当然と言えば当然ですよね。

 いくらサビ取りとコーティングを同時に行
うといってもこの中に1リットル5千円もする
ケミカルを入れるのは気が引けます。
やはり、続けて作業しなかった私がバカでし
た。
こうなったら、もう1度サビ取りですね。
     
 ・・・そこで登場したのが・・・「1が効く、2が
効く、酸が効く」の元祖サビ取り剤、サンポー
ルです。
 3リットルでなんと驚きの770円! う〜ん
、コスト・パフォーマンス! そこの奥さん、聞
いてます?
 その代わり、今回の作業は短期決戦が大前
提です。サンポールなんか使っちゃうと、また
すぐにサビが出ちゃいますから・・・。
 この値段なら、原液をガンガン使えますよ
ね。まず原液をタンクに入れて、十分にシェイ
クします。ケチらずにあと2〜3本入れた方が
良かったかもしれません。
 
     
   ガソリンの注入口からサンポールを注ぎま
したが、30分もしないウチに注入口のサビ
は完全に取れて地肌の色が蘇ります。
 この後、お湯を少し足してはシェイクして、
またお湯を足してはシェイクして・・・を何度か
繰り返して、タンクの中がいっぱいになるまで
お湯を足します。

 
     
 いっぱいまでお湯を足したら、また一晩浸
けておきましょう。
 サンポールがかなり薄まってしまったのが、
気がかりでもありますが・・・。 
 写真は撮りませんでしたが、この状態で、ま
たストーブの上において”一煮立ち”させまし
た。
 
     
   中の液が漏れそうなところは”栓”をしてお
きます。
 ビニールチューブを取り付けて折り曲げ、
タイラップで”ギュ〜ッ”と締めておきます。
 これだけでも液漏れはかなり防げますよ。
皆さん、お試しあれ・・・。
     
 一晩浸けておいたタンクから、中のサンポ
ールを抜いてあげます。
 サンポールを抜いたら、前回同様、台所洗
剤で中をしっかり洗いましょう。
 写真では見えませんが、泡に混じって、細
かいサビがいっぱいでてきました。
 こりゃあ、サンポールで掃除して、正解でし
たね・・・。
 
     
   中の泡が無くなるまで、ガンガン水を送り
込みます。
     
 タンク内から出てきた泡です。
 泡に粒々が入っているのが分かるでしょうか

 これこそサビですね。
 泡が出なくなるまで、水道水で洗い、また、
ストーブの上に乗せて乾かします。







               <つづく>
 

 

 

 


 

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