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37号 デ・トマソ・パンテーラ
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◆クラシックカー、スーパーカー総合研究所◆ 第37号
発行日:2003年8月15日
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このメールマガジンでは不況をぶっ飛ばす売れ行きのist、環境に優しい
マーチ、などの現行一般受け自動車には目もくれずに、
輸入車、さらに一歩突っ込んでクラシックカー、スーパーカーを皆さんと一緒
に紹介、再考していこうという物です。
紹介するのは
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'70年代までをメインとしたマニアックなクラシック、ヴィンテージ車、
'70年代半ばからブームになったスーパーカー達、
さらに'90年代から現在に至るまでのハイパフォーマンススーパースポーツ、
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・・・などなど、
一部日本の旧車も交え、総じて言うと『コレクターズカー』と呼ばれる古くな
っても価値を見出されて解体にならない名車を取り上げていきます。
【ご挨拶】
皆さんこんにちは。
お盆休み真っ只中ですね、いかがお過ごしでしょうか?
増刊号は楽しんで頂けましたか?
今回のヤフオクぶらり♪はなんだかウンチクが多くなってしまった感じでごめ
んなさい。
今号ではプレゼント企画の時にもリクエストがあり、それ以前からも声が掛か
っていたパンテーラを書いてみました。
リクエストも折角の皆さんの声として頂いているものですので、沢山あります
が今後も出来るだけ取り上げたいと思います。
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■■■□ 第37回
■■□ 【デ・トマソ・パンテーラ】
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今回はスーパーカー時代を彩った一台、デ・トマソ・パンテーラです。
初登場のデ・トマソ、まずはメーカーですが、
創始者の名はアレッサンドロ・デ・トマソ。アルゼンチンのかなり有力な政治
家の息子として生まれましたがクーデターに巻き込まれてイタリアへ移住した
という経緯です。当時レーシングドライバーとして活躍しています。
1959年にデ・トマソの名で会社設立、フォーミュラカーに始まりバレルン
ガ、マングスタなどの高性能GTを世に出し、3作目としてパンテーラを出し
ています。
1970年代には名門マセラティ、小型車メーカーのイノチェンティを買収す
るなどの勢いを見せますがその後売却、商標権もあっち行ったりこっち行った
りで決して安定とは言えない状況でした。
日本ではダイハツとの提携でシャレードのドレスアップグレードに名前が使わ
れたりでなじみのある人もいます。
今年5月、約10年間病気と闘い続けた自動車界のビックネーム、アレッサン
ドロは逝去しました・・・。
で、パンテーラですが、
1970年4月、ニューヨークショーにてデビュー、
1971年に生産開始となりました。
開発はこのメルマガでも何度か名前が出ている鬼才ジャンパオロ・ダラーラ、
ボディはオールスチールでカロッツェリア・ギアが担当、エンジンはフォード
製V8-5763cc、330馬力をミッドに搭載、ZF製5速マニュアルとの組
み合わせを縦置きにし、4輪ウィッシュボーンといった内容でした。
1972年には「パンテーラL」が登場します。「L」はイタリア語のLusso、
贅沢を意味する言葉から来ています。
その名の通りラグジュアリーモデルで、エアコンをはじめ装備の充実他、冷却
系の改良や圧縮比の変更などがありました。
翌73年にはインパネの形状も変更しました。
1973年には高性能版「パンテーラGTS」がジュネーブショーでデビュー
しました。
キャブの変更、ギア比の見直し、タイヤのワイド化などの他、このモデル以降
は長い間腰下がブラックのツートンカラーとなりました。
1972~1973年のグループ4での成功の後、レースカーをベースにした
市販車、「パンテーラGT4」が出ました。
フロンとスポイラーにオーバーフェンダー、それに伴って15インチのホイー
ルのリム幅はフロント10インチ、リア13インチとなりました。
1980年にはGT4をベースとした「パンテーラGT5」が出ます。フロン
トのスポイラーを拡大したほか、リアに大型のウイングが付けられるなどグラ
ンドイフェクト中心の変更が行われました。
1984年にはGT5の進化版、「パンテーラGT5S」が出ます。スポイラー
の形状変更をした上に、フェンダーが取り付けタイプのオーバーフェンダーか
ら滑らかな一体型のブリスターフェンダーに変更され、ガラッと雰囲気が変わ
りました。
内装もコンソールのレイアウト変更、エアコンの改善、ギャザー付きの革張り
にウッドパネル、上級のカーペットなど、スーパーカーの中でも若干悪っぽか
った雰囲気のパンテーラも高級GTっぽくなっています。
1989年には鬼才マルチェロ・ガンディーニに依頼して初の大掛かりな変更
に着手しています。1990年から世に出るこのモデルは従来のような"GT
5"などのグレード名称が付かずに単に「パンテーラ」と呼ばれます。
モノコック構造だったフレームは軽量、高剛性を実現するために鋼管フレーム
を採用し、全てのボディーパネルデザインを変更、さらに独特の形状のリアス
ポイラー、ボンネットスポイラーを採用し大きくイメージを変えました。
機関面でも、エンジンを4942ccでインジェクション制御へ変更したほか、
トランスミッションは引き続きZFでしたが(後にゲトラグの6速を採用)、1
7インチホイール、ブレンボブレーキ、アンサマフラーなど変更点は多数に及
びました。
内装は大きな変更は有りませんでしたが、ウッド、レザーともに充分上質な物
が使われていました。
以上が大まかな流れとモデルです。
スーパーカーとしては異例のロングライフですよね!
90年代に入り生産が終了して久しいパンテーラ、2000年ごろから復活の
噂が出ていますが確定していないようです。
今回のパンテーラは長寿なだけに形も時代背景も様々、いろんな人へのニーズ
を満たしています。
スーパーカー世代でとにかく当時のモノが欲しい人、派手目なエアロでスタイ
ル重視な人、ゼロヨンや高速道路、サーキットなどでとにかくトルクと雰囲気
を楽しむ人、メンテが楽(?)なエキゾチックカーが欲しい人、などなどです。
そんな訳でベストバイ的なモデルは人それぞれな為にありませんが、個人的に
はGTS(一番メジャーかな?)からGT5までのモデルが欲しいですね。
例の漫画、「サーキットの狼」にも幾度か登場しています。
今も昔もでしょうが、昔は特にフェラーリやランボルギーニなんかよりはワル
っぽいイメージ(取って付けたようなフェンダーや雰囲気が)でしたし、高嶺
の花で絶対届かない他スーパーカーよりはなんだか頑張れば手が届きそう、で
もなかなか買えない、そんな車でした。
スーパーカーとしては売れたほうですが、現在市場に流通している量はそんな
に多くないようにも思います。
売りの本当に安いのは200万円くらいから見た事もありますが、ほとんどは
300万円くらい~、本当に極上だったり珍しいモデルでは700万円を超え
る売りもあります。
入手難易度は 4 でしょうか。
※バックナンバーの画像はGTS
デ・トマソ・パンテーラGTS
ボディーサイズ: 4270×1830×1100mm
ホイールベース: 2515mm
重量: 1420kg
乗車定員: 2名
駆動: MR5速
エンジン: 水冷V型8気筒OHV
排気量: 5763 cc
圧縮比: 8.5:1
燃料供給: キャブレター
最高出力: 330PS/6000rpm
最大トルク: 50kgm/4000rpm
最高速度: 280km/h
サスペンション前/後: ダブルウィッシュボーン
ブレーキ(前/後): ディスク/ディスク
タイヤサイズ: 前185/70R15 後215/70R15
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◆◆◆ヤフオクぶらり漫遊記♪
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ここでは名品、珍品の巣窟と言われるヤフーオークションの出品物を幾つか取
り上げてみたいと思います。
☆極幻車☆ホンダS360 ●1台のみ●
http://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/57296240
タイトルを見て「おっ?!」と思った人も居られるでしょう。
ご存知の方も多いと思われますが、ホンダのSシリーズでS360は早々にシ
ョーデビューしますが、翌年実際に市販されたのはS500からで、S360
は市販されなかったからです。
という事で出品車はレプリカとの事ですが、あまり似てない、というか全く別
の車に見えるのですが・・・
本編にまだ出ぬホンダは以前から既に書いていますが、登場のタイミングを逃
しています。
1971 ポルシェ 916バージョン ディーラー車
http://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/58805085
ボクスターではなくてもミッドシップの6気筒ポルシェに乗れます、しかも空
冷!滑らかなオーバーフェンダーがカッコいいポルシェ916は相当レア物で
入手は難しいです。タマに出てくるのもポルシェ914/6をベースに作った物
が多いでしょうが、こういうのは単なるレプリカと違い面白い方向のモデファ
イだと思います。あとは価格かな?!
埼玉_ディグニティ 4500V8 リムジン MMCSツインナビ
http://page3.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/c42861757
知ってますか?この車。三菱の最高級車デボネアの次モデルとして出たプラウ
ディアのロング版です。
私の街には三菱の工場、関係会社があるのでまだタマに見ますが、普通はほと
んど見ない車でしょうね。というのも2000年にデビューしたこの車は例の
リコール隠しの事件と時期を重ねてしまい、不幸にも1年余りで姿を消したか
らです。
プラウディアもディグニティも名前が高級感有りカッコイイですし、スタイリ
ングも不可ないと思っていましたので残念です。
しかしこういうハプニングはコレクターズカー的には好に転じる事も多く、幻
とか伝説とかの言葉と共にマニアが現れる事でしょう。
デボネアも急降下で値を落として、ある時点からは下げ止まりしてトヨタや日
産と中古車市場で値が逆転という動きでしたので、マイナー度では上を行くプ
ラウディア(ディグニティはさらにレアです)の値動きに注目です。
ちなみにディグニティ、新車は約1000万円でした。
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なにぶん物が物だけに書籍によって情報が違ってたりという事もよくあります。
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