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34号 三菱スタリオン
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◆クラシックカー、スーパーカー総合研究所◆ 第34号
発行日:2003年7月25日
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このメールマガジンでは不況をぶっ飛ばす売れ行きのムーヴ、環境に優しい
カローラ、などの現行一般受け自動車には目もくれずに、
輸入車、さらに一歩突っ込んでクラシックカー、スーパーカーを皆さんと一緒
に紹介、再考していこうという物です。
紹介するのは
=========================================================
'70年代までをメインとしたマニアックなクラシック、ヴィンテージ車、
'70年代半ばからブームになったスーパーカー達、
さらに'90年代から現在に至るまでのハイパフォーマンススーパースポーツ、
=========================================================
・・・などなど、
一部日本の旧車も交え、総じて言うと『コレクターズカー』と呼ばれる古くな
っても価値を見出されて解体にならない名車を取り上げていきます。
【ご挨拶】
皆さんこんにちは。
スチール製ミニチュアカーのプレゼント企画への多数の参加、ありがとうござ
いました。
当選の近畿のSさんへは先ほどメール致しました、他の方、すみませんm(__)m
皆さん結構な方が複数の希望車種を書いてくださっており、さらに感想も寄せ
て頂きました。感想では、全部のメールをとってあるとか、毎週金曜日を楽し
みにしているとかのビックリするほど励みになる物ばかりでチョット感激です。
で、希望車種リクエストですが、皆さんかなりバラけた御意見を頂きました。
全てのリクにお答え出来る訳ではありませんが、今後の車種検討の際の充分な
参考にさせて頂きます(ちなみに希望車種には取り上げるに値しない車種は1
台もありませんでした)。
今回の本編ですが、先月BMWの記事を書いてくださった前原さんが2度目の
寄稿をしてくださいました。
つい最近のヤフオクぶらり♪でスタリオンを取り上げ、「誰か書きませんか
~?」との呼びかけに速攻で送ってくださいました。
速攻の割には私なんかではとても網羅しないであろう範囲にまで及んでおり、
思い入れのある人は勿論、スタリオンに詳しくなかった人まで読み応えありで
す! ではどうぞ~
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■■■□ 第34回
■■□ 【三菱スタリオン】
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三菱という会社のモータースポーツ活動で思い浮かぶのは、やはりWRCを中
心としたラリーイベントでしょう。
1974年のサファリにてランサー1600GSRがWRC初出場初優勝を成し遂げて
以降参戦を続け、80年代後半にはギャランVR-4を投入。その後またランサー
にスイッチして以降の活躍は枚挙に暇がありません。
しかしその一方で、三菱車の周回レースでの活躍はあまり知られていません。
確かに近年の国内耐久選手権にはGTOやランサーが参戦していましたし1998
/99年のGT選手権でもFTOの勇姿を見ることができましたが、ラリーに比
べるとどうしてもマイナーですね。
ところがそんな三菱車の中でも、国内レースはもとより海外への遠征も果たし
その実力を広く知らしめることになった車がありました。それが今回ご紹介す
る三菱スタリオン(Mitsubishi Starion)です。
三菱自動車は1970年に三菱重工から分離独立した会社であり、自動車会社と
しては若い部類に入りますが、自動車製造業としての歴史は古く1917年の「三
菱A型」にまで遡ります。
さらに三菱重工としては戦車や航空機も製造しています。
三菱重工製の輸送機器でもっとも有名と思われるのは零式艦上戦闘機(通称「ゼ
ロ戦」)でしょう。この第二次世界大戦中の最高傑作機(個人的主観含む)は当
時の極東の一弱小国がオリジナルで設計した戦闘機としては奇跡的な性能をも
っていました。
ちなみに富士重工の前身の中島飛行機は大戦中「ゼロ戦」のライセンス生産を
していました。国策とはいえ兄弟分であった彼らの孫世代がWRCという戦場
で激しい戦いを繰り広げていた姿に「ふれあう袖も他生の縁」という諺を思い
出しました。このあたりの話は岡部だ(い)さく先生の「クルマが先か、ヒコ
ーキが先か」にとても詳しく載っております。
さてスタリオンはというと、ギャラン・シリーズの2ドアモデル、Λ(ラムダ)
に代わってΛのコンポーネンツを流用するスポーツスペシャリティーの3ドア
クーペとして1982年に登場しました。
エンジンは2.0リットルの直列4気筒SOHCターボが基本でしたが、ノンター
ボの設定もありました。ウェッジシェイプのボディとターボチャージャーつき
のパワーユニットから、三菱のラインナップ中でもっともスポーティーなイメ
ージを持っていました。
1983年、国産初となるインタークーラー装備モデルがラインナップされます。
また、市販車ではありませんが、当時のGr.B時代の鬼っ子とでもいうべき4WD
バージョンもこの年に登場しています。回頭性を上げるためフロントオーバー
ハングを削り落とし巨大な丸型ヘッドライト4灯を埋め込んだそのスタイリン
グは、まさに異形の迫力がありました。
このGr.Bスタリオンは「SS」という漫画の主人公にもなっています。
1984年には吸気2バルブ(径違い)/排気1バルブのヘッドを持ったシリウ
スダッシュエンジン(元祖G63B!)を搭載したGSR-Vが登場します。このエ
ンジンは吸気弁休止機構と吐出量の違う二本のインジェクターによって全域で
燃費と出力を向上させようとした意欲的なエンジンでして、その意図はほぼ達
成されていたように思います。
1987年にはGSR-Vをオーバーフェンダー化したGSR-VR(A184)が50台限
定車として登場します。このシリウスダッシュエンジンとワイドボディの組み
合わせは、歴代スタリオンの中で最もスポーティーなモデルとの評価も高く、
中古車価格でも他のモデルとは一線を画します。(ぶっちぎりで高価なガルウイ
ングスタリオンは別として。)
1988年には、もともと北米仕様に設定されていた2600ccエンジンを搭載した
GSR-VR(A187)が登場し、ひきかえに他のグレードはすべて廃止になります。
ただ、こうしたマイナーチェンジをもってしても、ライバルたちがDOHCター
ボを武器に280馬力競争へと驀進してゆく中、SOHCでは太刀打ちできなくな
ってゆき1990年には生産を中止しています。
一応スタリオンの後継車がGTOということにはなるのですが、ボクサーの息
子がプロレスラーになってしまったかのような失望感を覚えました。1.7tの車
重にフルタイム4WDの組み合わせは、もはやスポーツカーとはいえないでし
ょう。
さて、スタリオンのデビューした当時の1982年という年はヨーロッパのツー
リングカー選手権がGr.A規定に移行した年でもありました。以降その影響は
日本にも波及し、1985年には日本でもGr.Aレースが始まります。そして、い
ち早くこのシリーズに興味を示したのが三菱でした。
スタリオンはすでにアメリカやヨーロッパではプライベート勢による好成績が
報じられており、その高性能ぶりには三菱として大きな期待を寄せていました。
1985年のインターテックでデビューしたスタリオンターボは、このレースを2
台のボルボと1台のBMWに続く日本車最高位の4位で終えその素性の良さを
実証しました。
続く1986年からフル参戦したスタリオンは、デビュー4戦目で初優勝を飾るな
ど、この年メイクスランキングを2位で終了。
フル参戦2年目の1987年にも開幕から2連勝を飾り、ランキング3位を獲得
します。
またスタリオンは海外のレースにも積極的に遠征しました。1985年マカオ・ギ
アレースでの3位入賞、翌年も4位入賞(ともに日本車最上位)を果たしたの
をはじめ、1986~88年までオーストラリアのバサースト1000kmに参戦し'87
年は7位完走を果たすなど、黎明期の国産スポーツカーの性能を海外に布教す
る役割を果たしました。
残念ながら1988年には国内レースシーンから撤退してしまいますが、今でも
その記憶は色あせることがありません。
蛇足ですが、ジャッキー=チェン氏も個人的にスタリオンの大ファンでらっし
ゃるそうで、映画『キャノンボール2』でも秘密兵器満載のスタリオンをドラ
イブしていた記憶があります。
また、車名が「種馬」なのか「Star」と「Arion(ヘラクレスの愛馬の名)」の
合成語なのかは議論の分かれるところですが、「種馬」は「Stallion」という綴
りになるので、説得力があるのは後者ではないでしょうか。ただ、「Colt=若駒」
という車名もあるので「Stallion」に引っかけていたとしても不思議ではない
ですが…
ちなみに、クライスラーブランドでは「Conquest」という名前でした。
【スタリオン GSR-V】
全長×全幅×全高:4410×1695×1320mm
ホイールベース:2435mm
車両重量:1240kg
エンジン:L型4気筒SOHCターボ
排気量:1997cc
燃料供給装置:電子制御燃料噴射
ステアリング:ラック&ピニオン
ブレーキ(前/後):ベンチレーテッドディスク
サスペンション(前/後):マクファーソンストラット
最高出力:200hp/6000rpm
最大トルク:28.5kgm/6000rpm
--------以上、転載ここまで-------
詳しくありがとうございました。
グレードに拘らなければ全国で見れば常時10台以上は売りがあります。現在
は中古車市場の店頭ではほとんどが30~90万円くらいまで(昭和後半の車
としては凄いですね~)、ほとんどが10万km前後で、走行が少なければグン
と高くなる傾向があります。
入手難易度は 3.5 くらいでしょうか。
本文中に出てきましたガルウイングはまず市場には出てこず、私も一度しか見
た事はありません。カッコイイです!
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◆◆◆ヤフオクぶらり漫遊記♪
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ここでは名品、珍品の巣窟と言われるヤフーオークションの出品物を幾つか取
り上げてみたいと思います。
希少レッドのクラウンのオープンカー!
http://page4.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/d36334690
確かに珍しいです。パレード用の作製ベースにはよく選ばれる車種のようです
が、120系のクラウンが出てくるとは・・・。
GS120ですが、MS125(後期の上級)ベースだと更に良かったかな?
120系はノーマルでも人気再浮上です。
蛇足ですが、GX60系、70系のマーク2兄弟やY30系のHTセドリック、
グロリアなど今までは即解体行きだった車種もここ数年人気復活で現車オーク
ションでも値が付いています。
クラウンで言うと今一番お金に変わりにくいのが130系、140系というこ
とになりますかね?もし持っている人がいて、これを聞いて慌てて売りに行く
事など無いようにしてください、今は一番損で、数年経てば面白いかもです。
★☆幻の押し掛けラビット!初期モデルです。★☆
http://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/57995568
私もラビット欲しかったりするんですが、これは私が欲しい(買える)ラビッ
トとは違います。しかしジュラルミンにリベット止めというだけで垂涎ですね。
丁寧に説明も書いてくれていますので、読まれても面白いかと思います。
さすがに激レアなので値段も凄いのですが、なにが凄いかってこの人自走でミ
ーティングに行ったという事に驚きです!
車種によりますが、ボディは未着手というのはレストア済みよりもポイント高
い場合も多く、このラビットもそうでしょうね。
三菱ジープJ57排ガス適合
http://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/57106502
今回は日本メーカー特集になってしまいました。
NAながら紹介車種のスタリオンと同じ2.6Lエンジン、「G54B」を心臓に持つ
国産ガソリンジープの最強、J57です。
ナンバープレートも誇らしげで、レカロ、フルトラ、タコアシなんかもあり雰
囲気でてますね。J57でパッと思う値段は100万円前後ですが、これはそう
いった付属品や走行距離を考慮した値付けなのか若干高めです。
●●━…━…━…━ あなたも書いてみませんか? ━…━…━…━●●
あなたの愛車のバックグラウンドやウンチク、書いて見ませんか?
もちろん憧れの車や興味のある車種でも結構です。
文才の無い私をみかねたあなた、面白い車の知識を豊富に持っているあなた!
是非是非、原稿を書いてみませんか?
好き嫌いや故障しがちな弱点、クセなども含めて頂けると面白いですね。
"真"の車に理解のあるコアな読者があなたの紹介する車を待っています!
この手の車はオーナーやマニアなどそれぞれ思い入れの有る
「この1台!」は皆さんが知識、経験など勝っているモノです。
なにぶん物が物だけに書籍によって情報が違ってたりという事もよくあります。
双方向でお互いに情報交換や指摘、手助けなどが出来るメールマガジンになれ
ばいいなと考えています。
●●━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━●●
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→
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