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18号 VWカルマンギア
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◆クラシックカー、スーパーカー総合研究所◆ 第18号
発行日:2003年4月4日
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このメールマガジンでは不況をぶっ飛ばす売れ行きのフィット、環境に優しい
カローラ、などの現行一般受け自動車には目もくれずに、
輸入車、さらに一歩突っ込んでクラシックカー、スーパーカーを皆さんと一緒
に紹介、再考していこうという物です。
紹介するのは
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'70年代までをメインとしたマニアックなクラシック、ヴィンテージ車、
'70年代半ばからブームになったスーパーカー達、
さらに'90年代から現在に至るまでのハイパフォーマンススーパースポーツ、
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・・・などなど、
一部日本の旧車も交え、総じて言うと『コレクターズカー』と呼ばれる古くな
っても価値を見出されて解体にならない名車を取り上げていきます。
【ご挨拶】
皆さんこんにちは。
桜が満開ですが天候は全国的に恵まれませんね。
私は晴れ間を選んで花見に行ってきましたヨ!
「お茶」でしたがBBQが美味しく結構盛りあがりました。
前号ではくだらない所で誤植がありました、すみません。
タマタマ自分で気が付きましたが、いつも結構あるかもですね。
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■■■□ 第18回
■■□ 【VWカルマンギア】
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今回はVWカルマンギアです。
関東のNさんからのリクエストで、何かVWを扱って欲しいとの事。
全てのリクエストにお答えできる訳ではありませんが、なるほどと頷けるご意
見、アドバイスも頂きました、ありがとうございました。
早速の取り上げはデザイナーであるNさんご自身乗っておられるカルマンギア
です。
実は私も10年以上前から所有しています(過去数年間不動ですが)。
アメリカで学生時代乗っていた車で、愛着から手放せなくなり自分で輸入した
という、今のコレクターズカーを扱う仕事のきっかけになる1台でもあります。
車輛価格、維持費ともに高くない車です、先日のアンケートでももっと身近な
車をとの意見も多かったので丁度良いかとも思います。
まず初登場のメーカーの生い立ちと、ベースのワーゲンビートル、他の空冷の
ファミリーにも少し触れます。
ヒトラーの構想「Volkswagen(国民車)」、市価の10分の1以下での車造り、
の回答として幾つものプロトタイプを経て1930年代後半にポルシェ博士の
手によりKdFの名で世に出ます。
しかし第2次世界大戦勃発でKdFをベースにミリタリー車(キューベル・ワ
ーゲン、ジュビーム・ワーゲン)製作にに切り替えたため、真に車が国民に行
き渡るのは戦後となりました。
その後ビートルが世界で最も多くの人に愛される車になったのは周知の事実で
す。
空冷4気筒のRRレイアウトを基本にタイプ1、タイプ2(バス)、タイプ3
(セダン、ワゴン他)が主要ラインアップです(タイプ4も僅かですが有り)。
タイプ1の派生車で流麗な2ドアスポーティーカーがカルマンギアです。
ちなみに僅かですがタイプ3ベースのエッジの効いたデザインのカルマンギア
もあります。
デビューは1955年です。イタリアのカロッツェリア、ギア社のデザインと、
ドイツのコーチビルダー、カルマン社の技術の合作から生まれた車です。
基本的なボディーデザインと2+2のパッケージングはずっと変わらずに最終
まで続きます。
初期モデルの特徴は少し低く位置するヘッドライト、2本ヒゲと呼ばれるフロ
ントグリルと角テールで、ヴィンテージモデルとして根強い人気が有ります。
1957年にはコンバーチブルが追加、
1959年にはヘッドライトが見慣れた一般的な位置へ、加えてフロントグリ
ルも一般的な横3本へ、テールも柿の種テールへデザイン変更しています。
1965年には1300ccへ、
1966年には1500ccへ変わると同時に電装が6Vから12Vへ。
ホイールも5穴から4穴へ。この辺は同年のビートルと並行していますね。
しかしフロントにディスクブレーキ標準、これはカルマンだけでした。
1969年には1600ccへ、フロントウインカーレンズが丸型から横長の
4角形に、テールも立体的に若干大きめになり、
1970年にはエンジンをデュアルポート化、
1971年には縦長の大型テールになり、バンパーも鉄道バンパーと呼ばれる
ものへ形状変更。
1973年まで40万台以上が造られます。
一般的に「世界で最も美しいクーペ」の称号で語られる車に、BMW6シリー
ズや、今回のカルマンギアがありますが、現在も見劣りしない美しいラインで
言えば2車ではカルマンギアに軍配が上がると思います。
それ故に今回のNさんのみならずデザイン関係の方の所有も多いようです。
リアのフード上に付くエンブレムのデザイン一つ取ってみても、横に「KARMANN」
と角い文字で、その上に斜めに走り書きのように「Ghia」と、今見ても秀逸で
す。
この車の特徴としては「カスタム」という文化が根付いていて、ビートルと同
じく改造しても価値を認められる傾向が強いです。
もちろん角テールや初期の6Vモデルはヴィンテージとしてノーマルが好まれ
ますが、後半のモデルはローダウン、ホイール交換、オールペンなど珍しくも
なく、排気量アップ、キャブ交換も当たり前!
改造の方向もキャルルック、ハイテックカスタム、ハワイアン、ヴィンテージ
カスタム、Proレーサー仕様、ドラッグ仕様、他さまざまで多岐にわたります。
これはかわいい形が現在でも受け入れられて、その都度に流行、個人の嗜好に
対応するべく行われているだけではなく、NOSパーツ、アフターマーケット
パーツの数が半端でなく(ゼロから1台作れそうです)、値段も安いので維持し
やすいのも理由でしょう。
またメンテナンスもしやすいですね。もともとビートルもそうですが、カルマ
ンはエンジンルームがより広いので、USAでは車好きな学生はアパートの駐
車場で自分でエンジンを下ろしてテラスで組んでいました。
壊れても直ぐに直るからまた憎めない(汗。
一般に古い車に抵抗がある人は故障のほかにも「クーラー」と「スピード」を
言いますが、チューンしたFLAT4はメチャクチャ速いですし(スーパーチャー
ジャーも結構簡単に載る)、後付け可能の吊り下げ式クーラーは凄く効くようで
すよ。
部品価格は過去にはアメリカ(ドイツ車だけどカリフォルニアで育った感じ)
と日本ではパーツの値段が3倍も違っていた事もありましたが、現在はそこま
では違わないようです。
日米の比較ついでに言うと、私が小学校の頃、「1日にワーゲン(ビートルの意)
3台見るとその日は幸せ」なんて言ってましたが、アメリカでは大学の駐車場
でそれこそ10台くらいはスグに見ます(笑。
相場ですが、10年くらい前はコンバチで200万以下、クーペでも120万
円以下はほぼ無かったのですが、現在では下は20万円くらいからほぼ100
万円以内、よっぽど程度が良い物やコンバチやヴィンテージでも150万円く
らいで買えるのではないでしょうか?(良い買い方をすればですよ)
購入に当たってはウワモノに騙されずに、まずは下からばかり車を覗く事でし
ょう。
部品は豊富ですから、まずはフロアーがシッカリしている事、そして次にお金
がかかるのがボディーですが、これも錆びは下から来ますからね。
後は色や改造具合などは自分の嗜好に合った物であればベターですし、ボロを
安く買って自分好みに仕上げ、チューンするのも良いかもですね。
入手難易度は 2.5 ですかね。
世間の嗜好や法規制で想い出の車の価値が下がっていくのは悲しいものです。
しかし解体になるかならないかの基準で言えば、事故でもないのに「経年劣化
で、まだ乗れるけど乗り手がいないので解体」という事はありませんのでこれ
も立派にコレクターズカーだと言えます。
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◆◆◆ヤフオクぶらり漫遊記♪
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ここでは名品、珍品の巣窟と言われるヤフーオークションの出品物を幾つか取
り上げてみたいと思います。
希少車 MINIモーク
http://page2.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/b35242217
珍しい上に凄く手が入っていますね。
背景の車もイタリア、ドイツ、アメリカ、日本と多岐にわたり楽しそうな場所
ですね。
究極のリムジン 600 PULLMAN
http://page5.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/e24067494
出た!凄いです・・・。
値段も凄いですが、現行モデルに乗るより「粋」だと思わせるところが多い車
ですよね。室内も美しい!出品地はどこかな?
◆◆━…━…━…━… 今後のお知らせ・お願い …━…━…━…━◆◆
やはりこの手の車はオーナーやマニアなどそれぞれ思い入れの有る
「この1台!」は皆さんが知識、経験など勝っているモノです。
なにぶん物が物だけに書籍によって情報が違ってたりという事もよくあります。
双方向でお互いに情報交換や指摘、手助けなどが出来るメールマガジンになれ
ばいいなと考えています。
また、「こんな車の情報を取り上げてくださ~い」というのもアリですが、
それよりも文才の無い私をみかねたあなた、面白い車の知識を豊富に持って
いるあなた!是非是非、原稿を書いてみませんか?
好き嫌いや故障しがちな弱点、クセなども含めて頂けると面白いですね。
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