山形は老舗の御蕎麦屋さんがたくさんあります。
駅前の賑やかな通り沿い。裏路地の一角。または奥深い山中。
場所もそれぞれですが、形や味、御蕎麦のこしもそれぞれです。
その中でも山形の山奥、次年子にある「七兵衛そば」にいってきました。
ここは結構市内からも離れているので、ちょっと御蕎麦を食べに行こうという気持ちではたどりつきません。
いざ!御蕎麦求めて思い切っていかないと。






「七兵衛そば」
大石田駅という山形新幹線の駅があって、駅の近くにもたくさんおいしい御蕎麦屋さんはあるのですが、今回は山形県大石田町の山奥にある 「七兵衛そば」にいってみました。
大石田町はかつて最上川舟運の河岸場として栄えた町でした。清水と気候がそばの栽培に適していることから、昔からそばの里として有名です。
大石田町にはいくつもの名物そば屋が軒を連ねています。
その大石田町の次年子という土地に「七兵衛そば」はあります。何にもない山奥、家がポツリポツリとあるところに突然やたらと車が止まって いる(県外ナンバーも多数!もちろん私もそのひとり)民家があります。そこが目的の「七兵衛そば」。
次年子という地名は、 昔々まだ今よりもずーっと雪深い頃、あまりの雪深さに子供が生まれても出生届を出しに行くのさえ雪解けの春になるのを待たないと 行けなかったという程、雪深い山奥というところからついたそうです。




「大根汁で食べる手打ち蕎麦」
この写真には一部しか載っていませんが、ここの御蕎麦は大根汁につけて食べ放題&大盛りの手作り漬物が3品ついて¥1000です。
これが基本形なんですが、はっきりいって他のメニューはありません。
席につくと勝手に出てきます。
もちろん、御蕎麦が食べ放題なんですから、麺つゆや大根汁も声をかければ追加してくれます。
初めての人は白い大根汁だけにつけて食べるのか??と迷うと思いますが、違います(迷うだけならよいのですが、大根汁にだけ つけて食べて不思議な顔している人を実際にみかけます)
大根汁と麺つゆをまぜてから御蕎麦をつけます。




「そば王国山形」より
山形の御蕎麦と言えば板蕎麦を思い浮かべる方が多いのでは?
でも、ここは違います。どんぶりなんです。
写真でわかりますか?結構、期待通りこしがあっておいしいです!
そんな「七兵衛そば」を「そば王国山形」よりご紹介。
以前から評判を聞きつけてきた客にそばを振る舞っていたが、そば屋としてのオープンは平成元年と意外と新しい。
おかみさん夫婦と近所から手伝いに来ているおばちゃんたち数人が手伝う。
今までの一日最大の客数は200人にのぼるとも。
雪深い里だが、冬場でも客足が絶えない。
客はただ一つのメニューを求めてこの店にやってくる。
ここのメニューは「食べ放題のもりそば」これだけ。
どんぶり一杯に盛られたそばは十分のこしがあり、「ぴりっと辛い」大根汁にそばつゆを注いで食べるのが、そば好きにはたまらない。
また地元でとれた、なす・きくらげ・かぶ・山菜などが三皿つく。
客はこの「おかず」をつまみながら何杯でもそばをお代わりすることができる。(今までの最高は八杯だが、男性ならたいてい三杯は食べる ということだ。)
七兵衛そばには、山里の生活から生まれた伝統のそばづくりの味が生きている。
(「そば王国山形」より)




お問い合わせ
住所
TEL
営業

定休日
山形県北村山郡大石田町次年子266
0237−35−4098
午前11時〜午後6時
(注:土日祝は11時に行ったのではお昼過ぎても食べれませんよ!)
盆・正月・村の行事のある日



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