銀山温泉は山形県尾花沢市にあります。
銀鉱が発見されて以来500年の歴史をもつ山あいの静寂な温泉街ですが、
近年、山形新幹線が延びてから交通の便がよくなった事もあり、 最近人気が高まってきている温泉地です。
最盛期には人口30,OOO人といわれていますが、元禄年間に犬崩落が起こったのをきっかけに、廃山となり人口も減ってきました。
廃山となるや今まで鉱夫等によってのみ利用されていた温泉が、
やがて湯治場として発展して今日に至り、多くの観光客が泊まりにきています。
もちろん、日帰りでもOKなところもありますよ!







「銀山温泉入口」
温泉街の真中は白銀滝から流れてくる細い川が通っていて、両脇に大正ロマンあふれる木造の建物がひきしめあっており、
川の対側に渡れるように「せことい橋」「かじか橋」といった小さな橋がかかっています。
現在の家並は大正2年の銀山川犬洪水の後建てられた建物が多く、木造3階建、4階建の旅館が並び、大正ロマンあふれる情緒ある風景が見れます。
写真では確認できませんが、建物の壁面は景観協定により創建当時の大正文化の面影が残されています。
温泉街の奥にある木造5階建の望桜を持つ能登屋旅館の壁面は和潅折衷のデザインがなんとも面白い!
見事な左官の職人芸といった感じです。




「白銀公園」
温泉街を抜けていくと白銀公園にでます。
公園といっても、広いわけではなく遊歩道の入り口といった感じでしょうか。
遊歩道を入っていくと、洗心峡・長蛇渓・大廃鉱・儀賀氏石像(見晴台・康正二年(1456年)銀山を発見して採鉱に入ったのを 記念して建てられた像)・上の畑観音・山の神神社(安産の神)・岩薬師(縁結びの神として知られている景勝の地)とみどころがいっぱい。



「白銀滝」
白銀公園の石碑のすぐ後ろはもうこの白銀滝。
ものすごい勢いで落ちてます。

ここで、銀山衰退の原因と言われている点は種々あるようですが、あえて以下2点をご紹介。
(その1) 寛永以来廃山まで銀山の盛衰は浸水との闘いでした。ある時は落盤による大惨事、またある時は大資本を投下しての水抜作業の 失敗etcによって、結果浸水との闘いに敗れたこと。
(その2) 鉄槌一丁に頼る採掘法の未熟さと坑道による通気の不完全さ、搬出が困難であった上、危険を伴う作業であったこと。

~ 出羽の銀山裸で居ても 金や宝は掘り次第
   金が欲しけりゃ最上に往けよ 最上銀山かねがわく


と古い俚謡に歌われた全国的にも古い延沢銀山は廃山となりました。



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