中学校の教室に学級文庫を

1きっかけ  2仕組み  3ルール   4実体  5問題点  6内容

  

1 きっかけ

 生徒に日常の中で、本はおもしろいもの、楽しいものと感じさせ、抵抗をなくしたいという願いは、もちろんある。しかし基本的にはあまり教育的効果は期待していない。学級文庫で生徒を変えようなどという大それたことは考えず、あくまで気軽にやっている。

 もともとのきっかけが、自分の本の処分に困ってという超個人的なものだったからだ。新刊書店で高い値段で買った本が、古本屋で買いたたかれる。悔しい。それならこれを利用して、図書室へ行くのも面倒だという生徒に、気軽に本を読ませたいと思った。

 自宅の本棚にも余裕ができる。一石二鳥。こんないいことはない。つまり個人の趣味で学級文庫をやってます、というスタンスである。そうすれば破損や紛失も気にならない。私の場合、生徒のためにと気構えないことが、長く続いている秘訣のような気がする。  

 

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