4 実体

  • 一年間打ち切りにしないで継続できたのは、実は現任校が初めてである。続けられるかどうかは学校や生徒の状況に大きく左右される。

  • 今年度は、一年生の学級担任なので、学級文庫係がある。学級に役に立つ係を自分たちで考えて作らせたら、できてしまった。そのため貸し出しカード作り (家に持ち帰る場合の)、本棚の整理、呼びかけ、欲しい本  アンケート、友達に紹介したい本アンケートなどを生徒がやっている。(カードなんか作ったら、借りる人が減るんだよ、やめてくれと言いたかったが、我慢した。)

  • 今年度のスタート時は、ほとんどマンガのみで構成して、とにかく気軽に手に取るようにし向けている。

  • 意外な効果としては、休み時間に友達の輪に入れない子が、本を楽しそうに読んでいるとホッとできることだ。読んでる本人も、周りの子も、担任も「あの子は本が好きなだけで阻害されているのではない。」とつい錯覚してしまうからであろう。

  • 昨年度しばしば問題行動を起こし、学習に身の入らなかった女子生徒は、他の生徒が自習時間に必死に受験勉強をしている中、担当の先生から許可を得て学級文庫を読んでいたらしい。そして「先生、これ超かんどーする。」と言って「どんぐりの家」を私に見せにきた。

  • 生徒が意外と手に取っているのが、「進路」関係である。「高校案内」や「資格」の
    本である。中学1年生は興味がないかと思っていてたので少し驚いた。それで今年は」
    意識して仕事がストーリーの本を入れることにした。 

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