■尾道(2002年2月10日)

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一度行ってみたいと思いつつもなかなか実現しなかった尾道。今回、突然思いついて行ってみることにしました。
観光マップを片手に、古寺めぐりコースを基本にしながら、文学のこみち、映画ロケ地などを周ってきました。

たくさんの数のお寺があるので、地図やガイドに小さくしか載っていないところは素通りして、有名所をいくつか周ってきました。
古寺めぐりの出発点は
持光寺。大きな石の門、竜が寝ているように見える臥龍の松があります。この後は、民家の間の細い坂道をくねくね通り抜けながら、道標に従って順番に周っていきました。
国の重要文化財の「海雲塔」とも呼ばれる三重の塔、五百羅漢が並ぶ羅漢堂がある
天寧寺千光寺には除夜の鐘で有名な「驚音楼」、巨岩「玉の岩」、奇岩「三重岩」など、見所がたくさんです。また、ここの境内から眺める尾道の景色も素敵でした。
西国寺の仁王門には、約2mの巨大なわらじがかかっています。ここの境内もとても広く、上の方へ登っていくと三重の塔があります。
西郷寺は、人もいなくてひっそりとしていましたが、ここの本堂の天井は「鳴き龍天井」になっています。真ん中に立ち、手を一打ち。鳴り響く、ビロヨヨォ〜ン(?)という音に耳をすませます。あっちゃん一人だったため、他の音にかき消されることなく、あー、これか〜、と静かな気持ちで聞くことができました。
古寺めぐりの最後は
浄土寺。聖徳太子の創建と伝えられていて、本堂、多宝塔は国宝。山門、阿弥陀堂は重要文化財に指定されています。

道のいたるところに
道標がたっているのでとても分かりやすい。
天寧寺の三重の塔 西国寺の仁王門 西郷寺本堂

尾道は林芙美子や志賀直哉など、多くの文人が愛した場所でもあります。古寺めぐりの途中で、おのみち文学の館にも立ち寄りました。文学の館は、志賀直哉旧居文学記念室/林芙美子記念室中村憲吉旧居(ここは外観のみ)3つの施設の総称です。文学記念室には、林芙美子をはじめ、尾道ゆかりの文人たちの著作や遺品が展示されています。
千光寺公園には、文学のこみちがあり、遊歩道に沿って尾道に訪れた作家、詩人25人の文学碑が点在しています。知ってる名前を見つけると、ほー、という感じで立ち止まり、知ってるふりして眺めてみたり(笑)

林芙美子像
「放浪記」のイメージにあわせた
ものらしい
志賀直哉旧家
この部屋の窓から海を見ながら
名作が生まれた
文学のこみちにある、
林芙美子の文学碑

映画ロケ地としても有名な尾道。最近、おのみち映画資料館というのができたようなので、行ってみました。ただ、ここは小津安二郎がメイン。名前や有名な作品名くらいは知ってるけど、映画を見たことはないし、興味がある訳でもないので、あっちゃんには良く分かりませんでした(-_-;)。この時は、美空ひばり特集をしていました。
あっちゃんにとってなじみが深いのはやっぱり大林宣彦監督の作品。 ロケ地めぐり、というほどではありませんが、ガイドブックに載っていたポイントをいくつか周ってみました。


「さびしんぼう」
百合子が通学に使っていた
福本渡船場
「時をかける少女」
和子の通学路だったタイル小路
「ふたり」
事故現場
「転校生」
一夫と一美が転がり落ちた
御袖天満宮の石段
「転校生」
石段から落ちた後、一美の姿の一夫が
渡った踏み切り
「転校生」
二人が、自転車に二人乗りして上った
光明寺下陸橋

映画を見たのは随分と前のことなので、今回行ってきた場所全てのシーンを覚えているわけではないのですが・・・、うんうん、こんな感じだった!と思いながら、写真を撮ってきました(^^ゞ

尾道のように有名な場所は、意外と行ってみると今ひとつだったなぁ、となってしまうことが多いかな、と思ったのですが、そんなことはなく一日かけてゆっくりと散策を楽しんでくることができました。


おまけ:おのみちらーめん
お昼時だったこともあり、有名な「朱華園」はすっごい行列。もう一件も、結構並んでる・・・。並んでまで食べたいとも思わないし、味にこだわりがあるほどラーメンが好きな訳でもないので、近くにあった別のお店へ。普通のラーメン450円。意外とさっぱりしていて美味しかったです。


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