din ROMANIA 〜ルーマニアからコンニチハ

19.Nov

〜 私信 〜

ポコちゃんへ


「ルーマニアの現実の中にいると言えるのか?しょせん、あなたは旅行者なんだよ。」 

あなたが私にくれた言葉です。口にしたのは、これで2度目だね。

たしかに。私は滞在しているだけで移住者ではありません。派遣で来てお国柄の違いで同僚とぶつかり合いながら働いているわけでも、現地のサラリーから納税ぶんを差し引いた金額でほそぼそ暮らしているわけでも、羊飼いになって野原に寝泊りしているわけでもありません。

しかしながら言わせて頂きますが、あなたは厳しい部分ばかりを見すぎるのではないでしょうか?厳しさの反面、豊かな現実というものも見落としたくありませんね。

あなたの言う『現実』とは、つまり『厳しさ』のことですね。
厳しさに揉まれることで人間は強くなることもあるし自分を確認することもできる。

そんな厳しさの疲れを癒すのは、『豊かさ』だと私は思っています。

ルーマニア人が生きる社会の厳しさは優しさや豊かさによって、その心のバランスが保たれていると私は思うのです。

現実社会の厳しさは経済統計により新聞やニュースで知ることが出来ますが、それをルーマニアの人たちがどう受け取り何を感じて、いかに暮らしているのかは旅行者なりにも時間をかければ僅かながら見つめることができるのではないかと信じて私は今ここに居ます。

しょせん、旅行者には限られた時間しかないのは事実です。
そんな中で、やれるだけのことは、感じられることは・・・と思いながらルーマニアを見つめているつもりです。

もちろん、この滞在で終るるもりはありません。また必ず、可能な限り早く、この国に足を運ぶでしょう。ルーマニアへの興味はつきません。何十年と続けて、厳しさも豊かさも感じたい。時の経過を追いながら続けてゆくしかないのです。

あなたが落とした爆弾は私の心に命中しました。
これから大きな穴の埋め戻しに取りかかります。肝に命じて精進します。



追伸: ポコちゃん、あなたの目標である”生き様”の探し方はわかりますか?

一人でわからなくなったら私の言ったことを思い出してください。
心に止めておくと約束した、あの言葉ですよ(笑)  La revedere