2005年 7月17日(日)
世界一小さなマイクロコントローラー
以前、ここで「世界一小さなマイクロコントローラー」の話題をしましたが、それから2年技術の進歩は驚くほど早く、とうとう2mm角の大きさのマイコンが登場しました。これは東京ビックサイトで6月29日から3日間に渡り開催された、
ESEC 2005「組込みシステム開発技術展」で
「NECエレクトロニクス」のブースで配られたデモボード
です。 ※下の画像左と中。 右はMCUを拡大したもの。
ここには米粒ほどのWCSP=チップサイズパッケージが載っておりました。この大きさでも、10bitADC
4ch/16bit TIMER/8bit TIMER/4Kbyte flashなどが搭載されており、端子数(ボール)は16ピンです。 PIC16F819と同等と思います。
チップ抵抗と比べても、小さいことがわかります。
※このデモボードは温度計とLEDイルミネーションの2モードの機能があります。
●フラッシュ内蔵マイコン
最近のマイコンはフラッシュメモリ搭載なので、プログラミングで間違ってもすぐにやり直しが利きます。プログラム消去に紫外線ランプが不要です。マイコンが無駄になりません。と、とても便利。最近、NECエレクトロニクスでも、8ビット系のマイコンを
78K All FLASH として、かなりの種類の新品種を発表されました。このデバイスもそのうちのひとつです。2005年7月現在、このデバイス/WCSPは業界最小とのことです。
●小さすぎて、個人では難しいね。
さて、このデバイスにはどうやって、プログラムを書き込むのか?要するにコンタクトの方法。そして実装はどうするのか?など個人ではなかなか敷居が高いかもしれませんが、まずは驚きです。このような小さなマイコンが影で、私たちの生活を便利にしていってくれるのでしょう。逆に知らず知らずのうちに、さまざまな所に入り込み、制御され、センサーやモニターとしてデータが採取されているのかもしれません。特に、車などは車速、行動範囲(ナビ)、ブレーキ、ウィンカー操作時刻をはじめ、エンジン回転数、燃費、温度、タイヤの空気圧、など、その気になればプライバシーにかかわるようなデータもロギング可能なのです。もしかしたらすでに、記録されているかもしれませんよ。と・・・、適当なことを言うと問題がありますので、これは冗談です。ちなみに車一台で50〜60個のマイコンが使われているようです。ハイブリット車では、もっとかもしれません。
個人 Useな NECマイクロコントローラー
話は戻り、個人でも開発が容易な、DIPタイプのNECマイコンが応募で当たりました。何かつくりましたら、ここで紹介します。このマイコンは78K0S/KA1 SSOP20ピンのパッケージをスタンダードDIP20ピンに変換した基板型のDIPです。
こちらは一般販売されており、このボードの詳細、販売元は次のリンクで確認できます。
NECEL 「FB-78F9222MCボード」 Sunhayato
「FB-78F9222MCボード」
さて、78Kに慣れたら、モスバーガーから足を洗うかも。
|