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世界一小さな マイクロコントローラー (だっけ) PIC12F629
2003年 6月28日(土) ●世界一小さなマイクロコントローラー 今回は「世界一小さなマイクロコントローラー」のお話です。今までに白色LED Hi Power Drive回路や超音波を可聴音に変換する装置が出来上がりましたので、今後はこれらのさらなる機能アップを目的として制御回路。マイクロコントローラー(マイコン)を搭載しようと考えております。 ●8ピンのマイコン(PIC12F629) 普通マイコンといえば40ピン以上のICパッケージ(写真は約15年前のZ80CPUとPIO)ですが、今回のはなんと8ピン。これにCPUはもちろん、RAM FLASH MEMORY、EEPROM、TIMER、CLOCK GENERATOR(4Mhz)、など全てがワンチップに集積されております。IO(入出力)はパッケージ8ピンなので電源ピン(VDD+/VSS-)を除いて6本となりますが、用途により使い分ければかなりの事が実現できそうです。また価格もなんと一個140円(2003/06現在)と安く、可変式のクロック発振に使用するだけでもLMC555(単位60円)とかなり近いコストパホーマンスであることがわかります。(抵抗、コンデンサ、可変抵抗器等を含むとして換算) ●製造元と開発環境 このマイコンは米国「マイクロチップ社」が製造をしており、日本でも容易に入手できるものです。プログラム開発用のアッセンブラ&デバッガーはマイクロチップ社HPより無料でダウンロードすることが出来ます。次にこれで開発したプログラムをマイコンに転送する事になりますが、この作業のことを書き込みと呼び、書き込み機、通称ライターで行います。これは数千円から自作出来、8000円ほどで「キット」が・・・20000円ほどで完成品が購入できます。必要なのはこれだけです。普通のマイコン開発環境に比べれば非常に安価で揃えることが可能です。 開発環境→パソコン、ソフト、ライター、テストボード、PIC16F629 ●マイコンの使われ方 ところでこのようなマイコンは現在どのような使われ方をしているのでしょうか?・・・ というより、ほとんどの家電、自動車、玩具、をはじめ工業、医療、原子力、宇宙などマイコン抜きにしては語れない状況です。ちなみに「自動車」では(高級車)一台にマイコンが50個も使用されているようです。主要な所では、ECU、ABS、VSC、TRC、SRSエアーバック、キーレスエントリー、車内LANなど従来機械制御であった部分が次々と電子化されております。 以上のような高度な制御はさておいて、まずは入門として簡単な制御からはじめましょう 次回は試作用テストボードについて。 つづく 《参考》 PIC → Peripheral Interface Controller 1980年 コンピューター周辺装置の制御用マイコンとしてデビュー ちなみにCPU世界初は4bit(同時処理信号数)インテルi4004 2300素子集積(1971) 以降はインテル8bit 8080 (1974) ザイログ8bit Z80CPU(1976) インテル16bit 8086(1978) その後 80186、80286 16bit を経て32bit 80386(1985) 80486(?) 32bit Pentium(1993)となる。8080は一世を風靡したインベーダーゲーム機を制御。8086はNEC 初代 PC9801に搭載。 現在(2003)ではPentium4 32bit 5500万素子集積となっている。
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