2003年12月27日(土)
バイク乗りには厳しい季節ですが、やはり機動性やら手軽さで寒い中もバリバリ乗ってます。
ところでオフ車にはタコメーターがついていない車種が多く、私の「DT200WR」も例外ではありません。
やはりどれ位で回っているのかたまには知りたくなります。巷の、パーツ屋ではデジタル式タコメーターが1万円から、
その他の機能もプラスされ販売されていますが、やはり、ここは自作派という事で、今回からタコメーターの製作を紹介いたします。
●計器の表示はやはりアナログ式?
そこで表示方式はデジタルかアナログかの議論になりますが、やはり瞬時に見るような計器はアナログに限ります。
ですが、今回は流行りのデジタル式を製作します。
●タコメーターの原理
まずタコメーターとはエンジンの回転数を数えるもの。すなわちクランクシャフトの回転を計数する事です。
旧方式のバイクではクランクから内部ギヤを組み合わせで最終的にエンジンからワイヤーで伝達。
このワイヤーがメーターパネルのアナログ式タコメーターを回しておりました。
電子式ではピックアップコイルやイグニションコイルから回転信号を得ているようです。
●単位と換算
次に回転数の単位はRPMであり、これは一分間に何回、回転したかをあらわす単位になっております。
しかしながら一分待たないと回転数がわからないのでは、どうしようもないのでスケールの幅を狭めて、換算する方法をとります。
●例えば次のようになります。
60秒で1000回転の場合(1000RPM)/0.6秒では10回転している事になります。
仮にエンジンは一回転で一回、
ON/OFFする信号が出るものとし、測定サイクルを0.6秒としてこの期間に何回、回転したかを数える。
このような、一定時間に何回信号がON/OFFしたのかを計測するには周波数を計測する周波数カウンターの方式が利用できます。
●周波数カウンター
基本的には周波数をカウントする計測器の測定基準時間(レンジ)は 1S・100mS・10mS
と10を−10乗していった値です。これは周波数(Hz)が次式であらわせることによるものです。 f
= 1 / t → 1秒間に何回信号がON/OFFしたか f(Hz) は周波数 t(Sec) は時間で逆数の関係になっております。
これでは基準時間が異なるので人間が認識しやすい結果が得られません。そこで、この周波数カウンターの基準時間
60を−10乗していった値にする事となります。それでは、まずはベースとなる周波数カウンターの製作に取り掛かります。
これは色々、ほかにも応用が利く基本ユニットとなりますので、しっかり作ります。 「回路図」
次回に続く 「次回はこちらから」
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