レトロな町並み94−豊橋・豊川


 豊橋市は人口約37万の愛知県東三河地方の中心都市です。三河吉田藩の城下町として栄え、吉田城がありました。豊橋市とここから電車で約15分の豊川市を訪ねました。

豊川稲荷総門 山門  大本殿   旧吉田城隅櫓(鉄櫓)  豊橋公園
豊橋市電(豊橋鉄道) 豊橋市公会堂 ハリストス正教会

【豊川稲荷(豊川閣妙厳寺)】
 豊橋駅からJR飯田線で12分、豊川駅から徒歩5分の場所にある豊川稲荷は、日本三大稲荷の1つとして、商売繁盛のご利益で知られています。正式名称は妙厳寺、曹洞宗の寺院です。15世紀の室町時代に創建されて以来、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康等の武将や、渡辺崋山等の文人からの信仰を集めてきたと言われています。江戸時代には庶民の間で信仰が広がり、現在も年間約500万人か参拝に訪れるようです。
 境内は昭和初期竣工改築の大本殿、最祥殿、鐘楼堂、弘法堂、19世紀竣工移築の総門、景雲門、奥の院、16世紀に今川義元が寄進した最古の山門等があります。また、信者から献納された大小1,000点以上の狐の石像が奉られている霊狐塚もあります。総門前の参道には、いなり寿司やうなぎ等の食事処がありました。休日ではありますが、参拝客も少なく参道もひっそりとしていました。

【旧吉田城址】
 豊橋駅から豊橋市電(豊橋鉄道)で約10分の豊橋公園駅から徒歩すぐの場所にある豊橋公園に隣接して旧吉田城址があります。16世紀初頭に今橋城として築城され、その後徳川家康の時代に城主となった酒井忠次が吉田城として改築し、さらに後に姫路城を築城する池田輝政が城主として改造したと言われています。江戸時代には三河吉田藩の藩庁が置かれました。明治初期に多くの建物が失火で焼失し、太平洋戦争後、隅櫓(鉄櫓)が再建され、整備されています。

【豊橋市電】
 豊橋鉄道の東田本線は、豊橋市の駅前停留場から赤岩口停留場までと、井原停留場から分岐し運動公園前停留場までを結ぶ全長5.4kmの路線です。1925年に開業し、東海地方では唯一現存する路面電車となっています。

【旧東海道吉田宿】
 吉田宿は東海道五十三次で日本橋から34番目の宿駅です。吉田城の城下町、宿場町として栄えたと言われています。戦災等で多くの建物が失われましたが、宿場の東西それぞれに再現した惣門が復元されています。

【豊橋市公会堂】
 豊橋公園や市役所に近い場所にある、豊橋市公会堂は、昭和6年(1931年)建築のロマネスク様式の建物です。国の登録文化財に指定されています。現在も公会堂とした、講演会や式典等幅広く利用されています。

【豊橋ハリストス正教会】
 豊橋公園や市役所に近い場所にある、ハリストス正教会は、大正2年(1913年)に建てられたロシア正教会で、愛知県の正教会の中で現存する最古の聖堂と言われています。改装中で館内を見ることはできませんが、荘厳重厚な外観です。国の重要文化財に指定されています。

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