レトロな町並み99−新潟・新発田


 新潟県北部の新発田市と、県庁所在地の新潟市を訪ねました。

(新発田市)
 新潟駅から特急いなほ号で約25分の新発田市は、新発田藩の城下町、軍都として栄えた新潟県北部の都市です。昔ながらの街並みや建物が残っています。

新発田城 宝光寺 清水園 足軽長屋 諏訪神社 蔵春閣

【新発田城】
 
新発田城は別名「あやめ城」と呼ばれ、新発田藩主溝口氏が16世紀末に築城したと言われています。平城であり、表門と旧二の丸隅櫓は国の重要文化財に指定されています。3匹の鯱を配する三階櫓や「切込はぎ」という手法で組まれた美しい石垣、北国の城特有のなまこ壁などが特徴です。

【宝光寺】
 曹洞宗の
宝光寺は、新発田藩主の溝口氏が創建したと言われています。歴代藩主の菩提寺であり、境内には本堂、総門、山門、経蔵、回廊、鐘楼があります。

【清水園】
 
清水園は溝口家の下屋敷として造られた広い回遊式庭園です。

【足軽長屋】
 清水園の真ん前にある
足軽長屋は、今に残る当時のまま木造茅葺きの八軒長屋が保存されています。国の重要文化財に指定されています。

【諏訪神社】
 歴代新発田藩主にも信奉された
諏訪神社は、新発田駅の近く、蔵春閣の向かいにあります。

【蔵春閣】
 
蔵春閣は1912年(明治45年)に新発田出身の大実業家である大倉喜八郎によって、東京隅田川沿いの向島別邸内に建てられた迎賓館です。新発田市へ寄贈移築され、2023年から公開されています。

(新潟市)
 
新潟市は信濃川河口部の港町として栄え、長岡藩の町奉行が置かれていました。新潟県の県庁所在地として発展し、政令指定都市になっています。市内中心部には多くの歴史的建造物が残されています。

萬代橋  歴史博物館本館 旧第四銀行
住吉町支店
 
旧新潟税関庁舎 旧小澤家住宅 旧齋藤家別邸 北方文化博物館
新潟分館
 
白山神社

【萬代橋】
 信濃川に架かる石造りの
萬代橋は、新潟市のシンボルとして親しまれています。現在の橋は3代目であり、昭和4年(1929年)に造られ、国の重要文化財に指定されています。

【新潟市歴史博物館みなとぴあ】
 2004年に信濃川沿いに開館した歴史博物館です。
旧新潟税関庁舎旧第四銀行住吉町支店等の歴史的建造物や歴史や文化の展示があります。博物館本館は昭和8年(1933年)に焼失した2代目新潟市庁舎の外観をモチーフに建設されたと言われています。

【旧新潟税関庁舎】
 
旧新潟税関庁舎は、幕末から明治初期に開かれた国内5つの開港場で唯一現存する税関の建物です。

【旧第四銀行住吉町支店】
 
旧第四銀行住吉町支店は昭和2年(1927年)竣工で、昭和初期の銀行建築に多く見られる様式です。 内部が公開されています。国の重要文化財に指定されています。

【旧小澤家住宅】
 江戸時代後期から活躍した商家・小澤家の店舗兼住宅です。新潟町における町家の典型例と言われています。

【旧齋藤家別邸】
 
旧齋藤家別邸は、新潟三大財閥の1人、豪商・齋藤喜十郎が大正7年(1918年)に建てた別荘です。回遊式庭園と開放的な近代和風建築が一体になっています。

【北方文化博物館 新潟分館】
 
北方文化博物館新潟分館は明治28年(1895年)の建築で現在は博物館として使用され、登録有形文化財に指定されています。

【旧市長公舎(安吾風の館)】
 大正11(1922)年竣工の旧市長公舎は、和洋折衷の住宅で、歴代市長が居住や執務、重要な来賓を招く場として使用し、戦後は主に公的な接客の場として利用されてきました。

【旧日本銀行新潟支店長役宅(砂丘館)】
 昭和8(1933)年竣工の旧日本銀行新潟支店長役宅は木造の洋風建築です。

【白山神社】
 平安時代創建と言われる
白山神社は、新潟市の中心部、信濃川に近いエリアにあります。新潟の総鎮守として知られ、門前に古くから町が栄えてきました。

【新潟県政記念館】
 明治16年(1883年)竣工の
新潟県政記念館は白山神社の隣にあり、新潟県議会旧議事堂です。木造洋風建築で国の重要文化財に指定されています。現在改装工事のため、閉館中です。

【新津記念館】
 新潟県出身の石油王・新津恒吉が外国人迎賓館として昭和13(1938)年に建てた西洋館です。能登地震の影響により、現在閉館中です。

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