湯村温泉
[2026年8月更新]
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| 旅館明治 | 鷺の湯入口 | 鷺の湯 | ||
太宰治が定宿として執筆のため度々滞在した旅館明治へ約15年ぶりに立ち寄りました。今回は日帰り入浴での立ち寄りです。2025年に大幅にリニューアルされ、レトロな雰囲気を残しつつもモダンで新しい建物の旅館になりました。15年前に宿泊した時とは別旅館のように、新しくなっていました。大浴場として日帰り入浴もできる鷺の湯もオープンしました。日帰り入浴は10時30分迄の朝の部と15時00分以降の夜の部がありますが、朝の部で立ち寄りました。
甲府駅南口バス停から山梨交通バスで13分、常磐ホテルの前のバス停・湯村温泉口で下車し、温泉街の中心にある旅館明治までは徒歩7分ほどです。以前宿泊した湯村ホテルも途中にあります。建物右側の日帰り入浴入口から入り、靴をロッカーに入れて日帰り入浴フロントで受付して入ります。リーゾナブルな料金でタオル付きですので、手ぶらで気軽に立ち寄ることができます。フロント右手の入口を入ると休憩室があり、その奥に男女別大浴場があります。お風呂は大きく真新しくモダンな内湯と、屋根付きの露天風呂があります。いずれも高級感があります。お湯は透明マイルド、適温でゆっくり入ることができました。平日朝ということもあり、途中から入浴客が2名ほど入りましたが、前半貸切で過ごすことができました。
湯村温泉でリフレッシュした後、太宰治もかつて一時居住した、昔ながらの甲府市街を散策しながら、太宰治ゆかりの喜久乃湯温泉迄約25分歩きました。途中緑ヶ丘温泉の前を通りましたが、閉館の5ヶ月後、2025年5月にリニューアルオープンしていました。
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常盤ホテル庭園 |
離れ「貴松亭」 |
展示室 |
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「貴松亭」2階の「御幸」の間 |
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【常盤ホテル】
湯村温泉は、武田信玄の隠し湯と言われる歴史ある温泉です。その湯村温泉にあり、甲府の迎賓館と言われる昭和初期創業の老舗、常磐ホテルを訪ねました。昭和天皇初め、皇室の方々が度々宿泊された、このホテルのフロント横には、行在所という大きな札を初め、歴史を記した資料・写真が展示されており、ホテルの歴史を知ることが出来ます。宿泊した客室は、2階建ての木造和風建築の離れ「貴松亭」2階の「御幸」の間です。この部屋は、昭和32年に昭和天皇が宿泊された客室をそのまま保存したと言われています。15畳+10畳+応接、風呂、トイレ付きの広い部屋は、天井や襖、床の間や調度品に至るまで質素で気品ある雰囲気があり、当時の状況が偲ばれます。また、部屋からは、このホテルを象徴する美しい庭園を一望することができます。この庭園を囲むように離れが何棟かあり、貴松亭以外に、昭和61年に昭和天皇が宿泊した「松風」の間もあります。
食事は夕食、朝食とも部屋食で、夕食は海の幸を中心に鮎塩焼きや牛フィレ肉朴葉ステーキ、ほうとう汁等、美しく美味しいメニューを楽しみました。朝食も豆腐や魚等のヘルシーで美味しいメニューをいただきました。お風呂は男女別の大浴場と露天風呂があります。大理石の湯舟と大きなガラス窓に木造天井の内湯と、庭園を望む岩の露天風呂を楽しみました。お湯は透明マイルドでさっぱりした感じです。
| ロビー | 東館307号室 | 離れと庭園 | 大浴場 | 露天風呂 |
[2018年10月更新]
約10年ぶりに常磐ホテルに宿泊しました。
【湯村ホテル】
自家源泉を持つB&B形式の湯村ホテルに宿泊しました。ホテルはシングル、ツイン等、洋室中心の本館と和風ツインのある2階建ての別館に分かれています。宿泊した客室は、別館2階の和風ツイン2226号室です。畳敷きで、ゆったりした広さの民芸調の客室にはベットが2つ、ソファーベットが1つ配置されています。お風呂は、本館2階に大浴場と岩の露天風呂、別館1階に宿泊客専用のかくし湯(岩の露天風呂)があります。源泉かけ流しのお湯は、透明マイルドでほのかな香りがあり、とても心地よい感じです。別館1階には自炊場もあり、モダンな湯治場の雰囲気もあります。朝食は1階レストランでバイキング形式の多彩なメニューを味わいました。今回は1泊朝食付で宿泊しましたが、バイキング形式の夕食を付けることも、日帰り入浴も可能なようです。手頃な料金で老舗の名湯を味わえるホテルとして、お客様もビジネス客から老夫婦、ファミリーまで多彩であり、目的に応じて立ち寄れるスポットです。
【旅館明治】
| 旅館明治 | 太宰治資料室 | 大浴場 | |
| 階段 | 廊下 | 麻鳥の間 | |
太宰治が度々訪れたという昔ながらの旅館明治に素泊まりプランで宿泊しました。昭和17年、昭和18年に太宰治はこの旅館に滞在し、「正義と微笑」「右大臣実朝」を執筆したと言われています。当時の客室や建物は残っていないとのことですが、昔ながらの木造3階+鉄筋3階の旅館は、素朴な趣があり、黒光りの階段や廊下等、往時を偲ぶことができます。ロビーには太宰治の資料や往時の写真等が展示されています。滞在した客室は、木造の本館から渡り廊下を渡った鉄筋3階の「麻鳥の間」です。10畳+次の間+バストイレ付きの広い部屋で、ゆったり寛ぐことができました。お風呂は、昔ながらのタイル張りの風情ある浴室に、やはりタイル張りの内湯があります。お湯は透明マイルドでとても心地よい香りがあり、かつ温めでゆっくり浸かることができます。太宰治は往時の記録に「ぬるくて・・寒い」と記述しているようですが、現在のお湯はほどよい温めで、とても心地よい感じです。
旅館明治は、昔ながらの湯村温泉街の中心にあり、散策にも便利です。サービスや対応もとても親切で家庭的な感じがあり、次回は是非食事付きで宿泊したいとの思いを残し、非常に満足して帰路につきました。