天人峡温泉


【追記】天人峡温泉の天人閣は、その後残念ながら、2018年に閉館となったようです。

天人閣本館 客室から見る
天人峡温泉
客室から見る
天人峡の山々
美瑛・北西の丘展望公園 旭山動物園

  大雪山の麓、雄大な自然が広がる美しい山間の渓谷にある、天人峡温泉の天人閣に宿泊しました。天人峡温泉は、19世紀末に開湯された、北海道の中では歴史ある温泉です。山間に4軒の旅館が立ち並ぶ、静かな温泉の中で最も奥に位置する天人閣は、明治33年創業の由緒ある旅館です。大正時代の文豪、大町桂月がこの地を訪れ、旅館から徒歩10分のところにある、羽衣の滝を命名したと言われています。ロビーから売店に向かう通路には、旅館の歩みを記載した年表と写真がパネルにまとめられて展示されています。
  滞在した客室は、天人峡温泉と渓流を一望する本館の最上階、7階のバストイレ付10畳間、761号室です。窓からは残雪の山々と忠別川の渓流を望むことができます。旅館の建物は、本館の他、第一別館、第三別館があります
  お風呂は、男女時間交替制で、内湯と露天風呂が2つづつあります。内湯の一つは、天然の岩肌を浴室壁面にした岩風呂で、熱めと温めの2つの湯舟があります。もう1つの内湯には、熱めと温めの湯舟の他、泡風呂と水風呂の五右衛門風呂があります。いずれの浴室も昔ながらのタイル張りの室内がレトロで素朴な雰囲気を醸し出しています。露天風呂は、水車露天風呂と見返り岩露天風呂があり、それぞれ天人峡の名所、涙岩と見返り岩を望む、岩のお風呂です。源泉100%かけ流しのお湯は、鉄分の香りある、薄い褐色のもので、とても効能豊かな感じです。体に心地良く、よく暖まります。
  食事は、夕食朝食とも5階のレストラン羽衣でバイキング形式の郷土料理を楽しみました。また、前日には、天人峡から車で30分の丘のまち美瑛を訪ね、北西の丘展望公園から大雪山系の残雪の山々と美しい丘の風景を楽しみました。翌日には車で45分の旭山動物園を訪れ、ほっきょくぐまや、あざらし、ぺんぎん達らと面会しました。道央エリアには、富良野や美瑛等の美しい街や自然、大雪山や十勝岳の麓の良質な温泉等、見どころが多くあります。一度訪れてみてはいかがでしょうか。

 

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