松川渓谷温泉
紅葉の松川渓谷・雷滝 |
紅葉の松川渓谷 | 紅葉の松川渓谷・八滝 |
紅葉の松川渓谷・滝の湯 |
冬の松川渓谷・滝の湯 |
松川渓谷温泉は、武田信玄の隠し湯と呼ばれ、江戸時代には多くの湯治客で賑わったと言われる
歴史のある温泉です。昭和42年に再発見されて以来、再び多くの湯治客が訪れる温泉となっています。
滝の湯は、この温泉の一軒宿であり、レトロな木造建築の宿泊棟は、古き良き秘湯の湯治場の雰囲気を
醸し出しています。県道沿いの宿泊棟前にある駐車場から松川の川原へ下りていくと、日帰り用の内湯
と露天風呂があります。素朴な雰囲気の建物と、お湯をくみ上げる機械の音がマッチして何とも言えない
レトロな雰囲気を醸し出しています。紅葉が終わり、山の上部が雪で覆われ、冬のムードが漂う11月
中旬に訪れましたが、結構多くの入浴客が来られていました。まず内湯は、岩の露天風呂にトタン屋根を
付けただけという感じで、シャワーも洗い場もありませんが、ひなびた湯治場の雰囲気満点でした。
次にこの温泉の名物である、混浴大野天岩風呂は、松川の川原にある大きな露天風呂であり、野趣満点
の雰囲気です。混浴ですが、3分の1位は女性客であり、皆さんバスタオルを巻いて入っておられました。
男女のカップル客が非常に多く、他に中年の女性グループもいらっしゃり、却って男性客が遠慮して
端のほうに集まっている光景が不思議な感じがしました。混浴風呂と言うと、女性は入りにくいイメージ
がありますが、ここは(バスタオル持参で)女性もカップルも十分楽しめる温泉のようです。お湯は透明・
マイルドで体にやさしく、ほのかなアルカリ系の香りが大変心地よく感じられます。
松川渓谷温泉の近くには、五色温泉、山田温泉、七味温泉等、味わいある山間の温泉が多くあります。また、
美しい紅葉で有名な松川渓谷、八滝、雷滝等の見どころも沢山あります。長野から比較的近いエリア
ですので、信州へお越しの際には1度立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
(第2版[2005年10月])
長野を離れて初めて、4年ぶりに紅葉の松川渓谷を訪ねました。紅葉見頃な10月下旬の週末ということで、大型バスやマイカーが多数つめかけ、狭い国道の行き違いに手間取り、多少渋滞が発生していました。また、中高齢を中心に多数の方々が、山田温泉(舞の道)、八滝、雷滝等の紅葉スポットを散策していました。渓谷の山々は、燃え上がるような赤黄色に染まり、言葉に尽くせないような素晴らしい景観を見せていました。
昔ながらの古い宿泊棟、休憩室、水車小屋、岩風呂の内湯、混浴の大野天風呂とも変わりなく、山々の燃え上がるような紅葉を楽しみながら、混浴野天風呂に浸かり、湯上りには休憩室前の庭園内のベンチに腰掛け、美味しいきのこ汁の昼食を楽しみました。通常の混浴風呂は、女性の方が少ない場合が多いのですが、ここは今回も6割位が女性客で、皆さん要領心得ておられて、持参バスタオルを巻いて入浴されている姿が印象的でした。
お湯は透明マイルドで、湯の花が浮いていて硫黄の香りが心地よいものでした。源泉かけ流しで源泉は熱いのですが、外気温で程よく冷めて、内湯・野天風呂とも子供づれでゆっくり浸かることができました