渋温泉
湯田中温泉から国道292号旧道沿いに志賀高原方面へ少し上ったところに渋温泉、安代温泉、上林温泉等の温泉郷があります。中でも渋温泉は昔ながらの湯治場の雰囲気を残す、情緒満点の温泉です。泊まってみたいレトロな日本旅館は多数ありますが、渋温泉を代表する創業240年以上という歴史の宿金具屋(写真)に宿泊しました。
木造数奇屋造の建物と歴史の重みを感じる客室は、タイムスリップして日本の心を感じさせてくれます。旅館はいくつかの建物に分かれていますが、私の宿泊したのは、レトロな木造建築の潜龍荘です。障子ふすまや廊下・天井等、客室全てが日本情緒たっぷりであり、大変満足しました。大浴場も鎌倉風呂、浪漫風呂等、情緒満点です。また、家族風呂が5つあり、洞窟のような岩窟の湯、木船の浴槽がある和予の湯等、どれも独特の味わいがあり、ファミリー、カップルでも楽しめます。
旅館でしばらくゆっくりした後、外湯めぐりで出かけました。渋温泉の9つの外湯は施錠されており、宿泊客でないと入れない仕組みになっています。旅館で鍵を受け取り、歩いてめぐりました。どの湯も素朴でそれぞれ風情があります。宿で巡り湯手ぬぐいを購入し、各湯にあるスタンプを押して、9つ全部巡り、これに日帰り入浴可能な信玄かま風呂と高薬師参拝を加えると、満願成就のお守り手ぬぐいになると言われています。
渋温泉は、ゆっくり滞在して、時代を忘れて心の充電を行うのに最適な温泉だと思います。もちろん志賀高原等の散策やスキーの宿として楽しむことも可能です。長野方面からの道路も整備されていますので、夏冬問わず車でも容易にアクセス可能です。