修善寺温泉


新井旅館・青州楼

新井旅館

修善寺温泉・新井旅館


 修善寺温泉は伊豆半島中部にある非常に歴史のある温泉です。弘法大師が独鈷(石具)で岩を打ち、温泉を噴出させた という由来をもつ、伊豆最古の温泉、「独鈷の湯」が観光名所となっています。歴史ある木造建築の風情溢れる名旅館 が多いのも特徴です。中でも明治5年創業、修善寺温泉を代表する「新井旅館」を訪れました。
 「新井旅館」は建物の殆どが明治時代〜大正時代の建築であり、文化財登録されているというレトロな旅館です。シンボル となっている青洲楼を始め、美しく歴史ある和風建築の数々に目を奪われます。川沿いの3階建ての霞の棟2階の角部屋7号室に 宿泊しました。二間続きの広い部屋であり、三面の窓からは、美しい川の景観、青洲楼と中庭を望むことができます。 生憎の雨天でしたが、濡れてしっとりした木造建築が一層風情をかきたてる感じです。お風呂は、文化財登録されて いる天平風呂、あやめの風呂、3種類の家族風呂(大きな琵琶湖風呂、家族風呂(中)、家族風呂(小))、露天風呂 があります。そのうち、天平風呂、あやめの風呂、琵琶湖風呂、家族風呂(中)の4つに入りました。まず、天平風呂 は、日本で唯一文化財登録されているという、この旅館を代表するお風呂です。寺社建築風の大変レトロな湯屋の中に 岩で囲まれた大きな木造の湯船と、ひとまわり小さい木造の湯船の2つがあります。かけ湯できる昔風の洗い場が2箇所 ありますが、シャワー等の設備はありません。体を洗うには少し不自由な感じはありますが、ほの暗い電灯に照らされた 湯屋内は昔ながらの情緒満点で、タイムスリップした気分になります。琵琶湖風呂を始めとする家族風呂も昔ながらの 木造建築の湯屋の中に、脱衣場と湯船、洗い場が一体化しており、情緒満点です。内側から鍵をかけることにより、予約 なしで無料で誰でも利用できますので、家族づれでも気軽に楽しむことができます。お湯はいずれのお風呂も透明マイルド で体に大変やさしい感じです。琵琶湖風呂はかなり熱めでした。
 旅館は温泉街の中心にあり、修禅寺、指月殿、独鈷の湯等のスポットへも歩いて行くことができます。また、梅の季節で 山道を歩いて15分登ったところにある修善寺梅林も訪れてみました。満開の梅と美しい富士山の眺望が印象的でした。
 また、宿泊客以外でも、日帰り入浴、昼食プラン、文化財見学プラン等、様々な楽しみ方が用意されていますので、 気軽に立ち寄ることができます。


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