四万温泉


積善館本館全景 積善館本館 本館・元禄の湯
積善館本館全景 積善館本館 本館・元禄の湯

川の両岸を結ぶ渡り廊下

本館・階段

川の上の渡り廊下 本館廊下 本館階段

【積善館】
 四万温泉は、湯量の豊富さ、湯質の良さで知られた、歴史ある温泉です。効能の高さから日本初の国民温泉保養地に指定されたことでも知られており、「四万の病に効く」とも言われています。全ての旅館が源泉100%かけ流しという魅力的な温泉地です。中之条町から国道353号で四万川に沿って山間を走ること約20分、四万川の美しい清流と迫り来る山々に囲まれて、昔ながらの温泉街があります。
 この温泉を代表する由緒ある旅館
「積善館」に日帰り入浴で立ち寄りました。川沿いの無料町営駐車場に車を止め、四万川の橋を渡り、大きなホテル脇の細い道を歩いて入ると、左手に、赤い橋と昔ながらの美しい木造建築が目に入ります。旅館は「本館」「山荘」「佳松亭」の3つに分かれていますが、日帰りで立ち寄れる「本館」には、1691年に建てられた日本最古の木造旅館建築があり、昔ながらの湯治場の雰囲気を満面に醸し出しています。歴史的建造物にも指定されています。黒光りの階段や廊下、天井、川を挟んで両側に立ち並ぶ木造建築と、その間を結んでいる木造連絡通路を見ていると、完全に明治・大正時代(あるいは江戸時代)にタイムスリップした気分になります。映画やテレビドラマのロケ地としても有名で、最近では朝のNHK連続ドラマ「ファイト」の舞台となっています。そのためか、建物の写真を撮っている観光客が多数おられました。
 日帰りで立ち寄れる「元禄の湯」は、川沿いの木造建築の1階にあり、浴室と脱衣場の仕切りがない一体化した構造、床暖房の効いたレトロなタイル張りの床、西洋風の丸いアーチ型の窓、5つ規則的に並んだ大理石の浴槽等、全てが昔ながらの湯治場の姿であり、とてもノスタルジックな感じで風情があります。お湯は、源泉100%かけ流しでありながら、熱くも温くもない適温で、透明マイルド、ほのかな香りがあり、体にとても心地よい感じです。湯上りはとてもさっぱりしています。昔ながらの建物、浴槽の中で、良質のお湯にゆったり浸かっていると、生きた温泉のパワーを授かり、心身が豊かになったような気になります。満足感に浸り、今度は泊りで訪れたいという気分で、この地を後にしました。

四万やまぐち館全景 四万やまぐち館玄関
四万川と紅葉の山々 四万やまぐち館・四万川の湯

【四万やまぐち館】[NEW] −2008年3月更新
 山々の紅葉が美しい時期に再び四万温泉を訪れ、
「四万やまぐち館」に日帰り入浴で立ち寄りました。「四万やまぐち館」は江戸時代創業の歴史ある旅館で、四万川沿いに建つ鉄筋の本館と、木造2階建ての別館があります。お風呂は、「お題目大露天風呂」「総檜大浴場・つぼ湯」「渓流露天風呂・四万川の湯」が男女入れ替え制になっている他、4つの貸切展望風呂があるようです。四万川をすぐ横に望む「渓流露天風呂・四万川の湯」に入りました。川に沿って、檜の内湯と、屋根付の檜の露天風呂、屋根付の岩の露天風呂の3つの湯舟が並んでいます。お湯はいずれも温めの透明マイルドで、何とも言えない心地よい香りがあり、とても体にやさしい感じです。美しい紅葉の山々と四万川の渓流を楽しみながら、四万温泉のお湯を満喫しました。

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