小谷温泉


小谷温泉・山田旅館
小谷温泉・山田旅館

 白馬村から国道148号を北へ約15分走り、山間の小谷村の2つのトンネルの間の交差点を右折し、センターラインのある整備された道路をさらに20分上ったところに小谷温泉があります。2車線の道路がセンターラインが無くなって狭くなってすぐの地点にバスの終点停留所があり、そのすぐ前が温泉です。山間の秘湯という雰囲気のこの温泉は、400年以上の歴史があります。江戸時代創業の老舗旅館、山田旅館を日帰り入浴で訪れました。山田旅館は昔の湯治場の雰囲気をそのまま残すレトロな日本旅館であり、古くから文人達にも愛された旅館と言われています。建物は江戸時代の雰囲気をそのまま残す木造三階建てであり、風情があります。お風呂はシンプルな内湯のみで、こじんまりしており、シャワーもなく洗い場も水しか出ないという素朴なものですが、湯舟の石や壁のタイル等に歴史が感じられ、独特の雰囲気と味わいがあります。お湯は透明でマイルドですが、ほのかな香りがあり、意外に濃厚な泉質です。最初少し熱めに感じましたが、慣れるとそれほどでもなく、適温という印象です。入浴後、廊下や客室を散策してみました。館内はレトロな湯治場のムードがいたるところに残っています。客室には冷房がありませんが、高所のため夏でも結構涼しいようです。

 小谷温泉の近くには日本百名山の雨飾山があり、この温泉は登山客が多く立ち寄るようです。さらに奥へ行くと妙高高原まで道路がつながっているので、冬期を除き、白馬から妙高方面への通り抜けが可能です。湯治静養向きの温泉という印象ですが、山間ながらも道路が整備されているので、白馬方面の観光拠点として滞在するのも良いかもしれません。

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