登別温泉


第一滝本館 第一滝本館の海鮮丼そばセット
地獄谷 間欠泉 登別グランドホテル

【第一滝本館】[2014年1月更新]
 19世紀半ばに創業したと言われる
第一滝本館に、日帰り入浴に立ち寄りました。登別温泉の奥に位置し、地獄谷を正面に望む大浴場には、7つの泉質と35の浴槽があると言われています。7つの泉質は、アルカリ系の「癒しの湯」「熱の湯」「鬼の湯」「美人の湯」と酸性の「きずの湯」「万病の湯」「美肌の湯」があります。その中にあつ湯とぬる湯もあり、様々なお湯を楽しむことができます。内湯は、天井が高く、明るいローマ風のタイルの浴室に様々なお風呂があります。大きな窓からは地獄谷を望むことができます。内湯の中の熱めの「鬼の湯」は、昔ながらの木造の湯舟です。露天風呂は3つあり、そのうちの1つは、往年のお風呂を再現した木造の「金蔵の湯」です。「金蔵の湯」の木の温もりに体を任せて、ゆっくり浸かりながら、地獄谷を眺めていると、往年の登別温泉にタイムスリップしたような気分になります。

 館内には温水プールや食事処、飲泉処、ゲームコーナー等もあります。昼食付きの日帰り入浴プランで立寄ったため、入浴後に館内の食事処で海鮮丼とそばのセットをいただき、帰路につきました。


 日本の都道府県の中で、温泉が1番多いのが北海道、2番目が長野県と言われています。温泉好きの私にとっては、信州だけでなく、北海道も魅力的なエリアです。これまで大雪山旭岳、阿寒湖、川湯、羅臼、湯の川等、道東から道南まで温泉を巡ってきましたが、北海道を代表する温泉である登別温泉を5月連休にようやく訪問することができました。北海道の中では歴史があり施設も整った大きな旅館・ホテルが多いのが登別温泉の特徴です。

【登別グランドホテル】
 その中で昭和13年創業、皇室もたびたび利用された、「登別の迎賓館」と呼ばれる
登別グランドホテルを訪れました。新潟県の直江津港からフェリーで室蘭港に入り、レンタカーを借りて国道38号線を約40分走り、登別市から左折して山間へ15分ほどのところに登別温泉はありました。市内から温泉までの整備された道路沿いは桜の名所であり、例年であれば5月連休が見ごろであるが、今年(2001年)の北海道は4月が寒かったため、全く咲く気配もないとのことで残念。
 
登別グランドホテルは、施設は改装されて比較的新しく、レトロな日本旅館とは言えませんが、モダンな雰囲気のローマ風大浴場、フロントの行き届いた対応等に、創業当初からの伝統が息づいているのが感じられました。お風呂は、広い塩類泉のローマ風浴場の他、硫黄泉、明礬泉の小さな内湯、檜と岩の露天風呂がありました。いずれもお湯は透明・マイルドですが、3種類の泉質それぞれ異なる香りと味わいがありました。多様な泉質を楽しめるのがこの温泉の魅力です。

  登別にはクマ牧場、登別伊達時代村、登別マリンパークニクス等のテーマパーク、地獄谷、クッタラ湖等、見どころが沢山あり、ゆっくり滞在して楽しめますが、短期間の旅行のため、クマ牧場のみ見学し、車でオロフレ峠経由洞爺湖へ向かいました。その後、小樽経由で札幌に宿泊し、寝台特急列車「トワイライトエクスプレス」で帰りました。土産に登別温泉の湯の華を買って帰りましたが、強すぎず弱すぎず、登別温泉のほのかな香りがする絶品でした。お薦めです。


[北海道へのお薦めの交通手段]
  私は航空機が苦手なため、これを使わずに行ける場所は時間の許す限り、空を飛ばずに行くことにしています。「点から点の旅行」ではなく、「線の旅行」により、ゆっくり途中の景色を楽しみ、移動そのものを楽しむことは、「こころ」をリフレッシュし、豊かにしてくれるような気がします。 以下に私が利用したお薦めの交通手段をあげてみます。片道だけでもトライしてはいかがでしょうか。

1.フェリー(直江津港−室蘭港、新潟港−小樽港)  ・・直江津港発のフェリーはその後残念ながら廃止されています。

特等などの上級船室は個室でバス・トイレ・テレビ・冷蔵庫等が完備しており、シティホテル並の居住性があり、ゆっくりくつろげます。特に直江津、新潟等からの日本海ルートは料金が格安であり、断然お得です。もちろん2等で行けば破格の値段で旅行できます。直江津−室蘭は、所要約16時間、新潟−小樽は所要約18時間のため、3〜4日間の旅行であれば、うまく組み込むことが可能です。

2.夜行寝台特急(カシオペア、北斗星、トワイライトエクスプレス) 

上野−札幌間はカシオペアまたは北斗星で16〜17時間、直江津−札幌間はトワイライトエクスプレスで約16時間、夕方出発して翌朝到着するので、2〜3日間の旅行でも十分組み込めます。カシオペアがオール2人用個室(トイレ・洗面所・テレビ・ウエルカムドリンク付き)で車両も新しいので一番お薦め(ピーク時をはずせば予約も比較的取りやすい)ですが、北斗星とトワイライトエクスプレスの個室も風情があり、お薦めです。(ただし、上級グレードのA寝台個室は予約が取りにくい)


 

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