伊香保温泉


横手館本館


【横手館】

 伊香保温泉は千五百年以上の歴史をもつ大変由緒ある温泉であり、子宝の湯としても知られています。 子供たちが衣装を纏い、石段に並ぶ「石段ひなまつり」でも知られる「石段街」は、山の斜面の長い石段 に沿って、旅館や土産物店、商店街が並び、昔ながらの温泉街の風情が漂っています。その石段の最上部 には伊香保神社や源泉があります。
 横手館は、江戸時代・宝永年間創業の大変由緒ある旅館であり、石段 街の上部に位置しています。大正9年建築の総桧造り4階建ての本館は、思わず見入ってしまう重厚で 趣ある建物です。5月連休を利用して、その本館3階の「夕顔」という部屋に宿泊しました。書院造の 10畳+次の間の和室には、トイレや洗面所はありませんが、昔ながらの温泉旅館の風情があります。 天井の白熱灯や(二重窓の)外側窓の木造窓枠、軒下の燈篭型電灯、廊下側の木造出窓等、大正時代築 の歴史が随所に感じられ、タイムスリップしたような気分になります。
 お風呂は大浴場と3つの家族風呂 があります。いずれもお湯は、鉄分の香りが強い、茶褐色の独特のものです。熱めですが、入ってしまう と、ほのかな鉄分の香りが心地よく、体にやさしいマイルドなお湯ざわりです。大浴場はひょうたん型の 広い湯船があり、少し古めかしい印象ですが、そこがまたレトロな雰囲気を醸し出してくれます。無料で 利用できる家族風呂は、ヒノキの深くて広い湯船が大変心地よく、風情もあってお薦めです。家族で 伊香保の湯をゆっくり味わうことができます。食事は夕食・朝食とも部屋食であり、夕食はすきやき、 こんにゃく、てんぷら、たけのこ等、ヘルシーで満足度の高いメニューです。



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