下呂温泉


【湯之島館】[2024年1月更新]
 湯之島館を再び訪れました。湯之島館を訪ねる日は雨が多い気がしますが、今回も雨天でした。雨と靄のかかった山々が重厚な木造建築の旅館とマッチしてとても風情があります。長い坂道を車で上りきり、玄関先に車を止めて旅館の方々に傘をさして頂き、歓待を受けて玄関を入り、客室へご案内されます。

 滞在した客室は、過去にも宿泊した本館
2階の角部屋201乙女の間です。8畳+6畳トイレ付きの昔ながらの重厚な客室です。窓からは美しい庭園や本館の木造建物、山々を望むことができます。天井や窓枠等、昭和初期のままの姿は全く変わっていません。
 お風呂は男女夜朝入替えで、ローマ風のタイル貼りの丸くて大きな内風呂と、内風呂から長い階段を上ったところにある屋根付岩露天風呂の飛天の湯、および同じくローマ風のひ
ょうたん型の大きな内風呂と、内風呂と反対側にある別入口の屋根なし岩露天風呂の山渓の湯に入りました。いずれもお湯は透明マイルドで適温、心地よい香りがあり、ゆったり寛ぐことができます。湯上がりも気持ち良いです。4つのレトロな家族風呂は、コロナ禍の影響か、1家族1風呂の1日有料予約制に変更となっており、残念ながら入ることができませんでした。
 夕食は景山荘
7階の広い個室食事処りんどうにて、飛騨牛しゃぶしゃぶや魚塩焼き、飛騨牛寿司を含む美味しい会席料理を頂きました。個室は檜の香りがあり真新しく、とても快適に過ごすことができました。朝食は8階の大広間にて鮭朴葉焼きや豚角煮含む美味しいメニューを頂きました。夕食の前後本館3階?4階の洋館エリアを散策しました。昭和初期の洋館建築のビリヤード場や卓球場、足湯のあるエリアを見学しました。

 湯之島館・玄関  ロビー 本館
家族湯廊下  洋館階段 昭和天皇行幸展示 洋館・山の足湯 洋館会議室
 別館・春慶荘 本館201乙女の間

【紅葉館わんぱく亭】[2023年10月更新]

 玄関  ロビー 206号室  ドックラン  内湯 露天風呂 
旧街道 飛騨川夜景  白鷺の湯  雨情公園 下呂温泉合掌村  

 下呂温泉の中心部、飛騨川に近い湯之島エリアにある、紅葉館わんぱく亭に宿泊しました。同じ下呂温泉にあるホテルくさかべアルメリアグループの犬と一緒に泊まれる温泉旅館です。この旅館は、温泉と食事処以外は、リード付で犬が自由に歩けるドックフレンドリーな温泉旅館です。建物は玄関フロントのある本館と中館、駐車場や室内ドックラン、食事処、大浴場のある別館があります。本館と中館、別館は、階段や地下道で移動する構造になっています。滞在した客室は、昔ながらの木造建築の本館玄関ロビーのすぐ上にある、本館2206号室です。トイレ付きの和室の窓からは飛騨川や温泉街を望むことができます。夜には打ち上げられた下呂温泉の花火を窓から見ることができました。客室には大型犬でも入れる大きなゲージが作り付けられています。
 お風呂は、木造建築のレトロなサウナを併設した岩の露天風呂と、タイル貼りの内湯の2つがあります。露天風呂と内湯は別々の場所にあり、それぞれ脱衣所で着替えて入ることになります。お湯は透明マイルドで心地よくよく温まる下呂温泉のお湯です。露天風呂は広く水深も深く、体全体でゆったり浸かることができます。内湯は湯船も壁もタイル貼りで昔ながらのレトロな雰囲気があります。なお、有料予約制で犬と一緒に入れる貸し切り風呂もあるようです。

 夕方、犬と下呂温泉の中心街を散策しました。旅館のすぐ前を通る旧道沿いは、旧飛騨街道の湯之島宿の面影が残っています。旅館のすぐ隣には下呂温泉博物館や下呂プリンの店があり、他に土産物屋等もあって観光客が多く散策されています。旅館に近い飛騨川沿いレストランのテラス席で、下呂温泉と飛騨川の夜景を見ながら、美味しい飛騨牛ステーキをいただきました。以前訪れた湯之島館白鷺の湯、クアガーデン露天風呂もすぐ近くにあります。

 朝食は別館の食事処・湯之島庵にて、朴葉味噌を含む美味しい和食をいただきました。今回1泊朝食付きプランで宿泊しましたが、夕食朝食とも食事処へ犬は入れないため、客室で留守番になります。犬と一緒に食事する場合は、部屋食用客室の部屋食プランを予約する必要があります。

 朝犬と温泉街から近い
湯のまち雨情公園を散策しました。野口雨情が下呂を訪れた際に作った下呂小唄にちなんで名付けられた公園は、川のせせらぎを聞きながら散策することができます。旅館をチェックアウトした後には、この公園から近い下呂温泉合掌村を訪ねました。白川郷等から移築された旧大戸家住宅含む10棟の合掌家屋が保存されており、四季折々の合掌集落の様子を見ることができます。また、陶器絵付やさるぽぽ作り等、様々な体験ができる飛騨工房や、芸妓さんの舞が行われる演芸館しらさぎ座や食事処等もあります。


  
湯之島館本館  本館玄関待合 天皇陛下御写真 本館3階展望室
本館3階311号室(雲居之間
  本館3階311号室(雲居之間) 雲居之間茶室  雲居之間眺望  雲居之間内風呂 大浴場
露天風呂  家族風呂廊下 家族風呂・玉ノ井   家族風呂・七宝  家族風呂・銀嶺 

【湯之島館・雲井之間】[2018年8月更新]
 昭和6年創業の重厚な木造3階建の湯之島館本館の3階奥には、貴賓室と言われる特別室が4室あります。源泉かけ流しの檜風呂を有する4室は、山楽荘(茶室付き離れ)、雲井之間(茶室付き貴賓室)、春慶荘(天然温泉露天風呂付き総春慶塗の貴賓室)、七重八重之間(昭和33年に昭和天皇・皇后両陛下ご滞在の最上級貴賓室)です。

 本館3階の
雲井之間は、一番奥の離れ「山楽荘」の手前、展望台の先の本館3階の角にあります。昭和51年夏に、今上天皇・皇后両陛下が「山楽荘」に滞在された際、食事の時間にご利用された部屋と言われています。下呂温泉街の街並みが一望できる眺望の良い部屋です。 10畳と4畳の部屋には、冷蔵庫裏の隠れ家のような場所に茶室もあります。(最初そこに部屋があることに気づかず)、床柱には、蝉と栗鼠が彫られ、化粧庇や夢想窓など意匠にも凝った見どころのある部屋となっています。
 一番奥には、洗面所とトイレ、昔ながらの風情ある檜風呂内湯があります。檜風呂内湯からは、下呂温泉の町並みを眺望することができます。
 夕食朝食とも部屋食で、夕食は、飛騨牛ステーキや鮎塩焼など美味しい料理を味わうことができます。朝食は更に豊富な美味しいメニューを味わうことができます。

 部屋の檜風呂、朝夕男女入替の展望大浴場と展望露天風呂、3つのレトロムード満点の家族風呂に入浴し、下呂温泉のお湯を堪能しました。家族風呂は1つが改装中のため、
銀嶺、七宝、玉ノ井の3つに入りました。お湯はどれも温めで柔らかく、ゆっくり寛ぐことができます。大浴場は本館2階、家族風呂は本館4階にあり、本館3階の雲居之間からは、いずれも近く、気軽に立ち寄ることができました。


下呂温泉・湯之島館

下呂温泉・湯之島館

湯之島館

【湯之島館】
 8月初旬の雨降りの平日に再び湯之島館を訪れました。今回滞在した部屋は本館2階の201号室(
乙女の間)でした。前回同様に窓から美しい庭園と 樹齢を刻んだ杉林、眼下に下呂の町並みが見える見晴らしの良い、8帖・6帖2間の角部屋でした。眼下の下呂の町や対岸の山々に少しかかった靄と、静か に降り注ぐ雨によって、しっとり光る杉林・庭園・木造旅館が、見事に調和しており、さながら水墨画の世界に身をおいているような風雅な気分になりました。 夕朝とも部屋で味わう食事は、定番の鮎の塩焼き、飛騨牛の鍋、朴葉味噌(朝食)等に加えて、新メニューの鰻と落雁等、ヘルシーで美しく美味しいものでした。 約5年ぶりに訪れましたが、建物・サービスとも変わっておらず、いつまでもこの伝統の美を維持してほしいと思い、旅館を後にしました。


 草津温泉、有馬温泉と並ぶ日本三名泉の下呂温泉は、中部地方を代表する温泉地です。この下呂温泉を代表するレトロな日本旅館の湯之島館を訪れました。下呂温泉の中心街から車で3分ほど山道を上った高台に旅館はありました。
 昭和6年創業のこの旅館は、昭和天皇や今上天皇も立ち寄られた、下呂温泉で最も由緒ある旅館の1つであり、木造3階建て数奇屋造の本館は、創業時の姿そのままの古式ゆかしい日本建築です。また、湯之島山と呼ばれるこの辺りには樹齢数百年の木々が生い茂り、これに美しい日本庭園とレトロな日本建築が見事に調和して、大変趣のある風景となっています。庭園には旅館の最上階から玄関までの散策道が設けられており、自然散策を楽しみました。

 宿泊した本館3階の角部屋301号室は
「松虫」という室名がつけられており、2部屋ある広い間取りの客室は、昭和初期の面影をそのまま残しており、とても風情があります。窓からは美しい日本庭園、樹齢数百年の木々、下呂の美しい町並みを眼下に見ることができ、これらの情景が、降り始めた雨の音や蝉の声と調和して、1つの芸術とも言うべき独特の雰囲気を醸し出していました。客室毎に部屋の造りが少しづつ違うため、お気に入りの客室を指定して宿泊するお客様も多いとのこと。

 お風呂は、下呂の町並みを見下ろす広い展望大浴場と露天風呂が2つづつある他、予約不要の無料の家族風呂が4つあります。中でも家族風呂は昭和初期建築の本館にあり、大変風情のある貴重なものです。煉瓦造りのレトロなムードの廊下に沿って4つのお風呂の入口があり、全部入ってみました。浴室の造りも脱衣所の造りも4つそれぞれ異なっており、特に脱衣所が客室のような造りでレトロな独特の味わいがあります。着替えるだけでなく、思わずゆっくり休憩したくなります。(「
玉ノ井(和室+岩風呂)」「七宝(洋室+気泡風呂)」「不老(和室+小風呂)」「銀嶺(洋室+小風呂)」の4つの家族風呂がある) お湯はいずれのお風呂も透明・マイルドでほのかな香りがあります。湯上りもさっぱりしており、お湯の素晴らしさが下呂温泉の特徴と言えます。食事は朝夕とも部屋食であり、飛騨牛すきやき、鮎の塩焼きを始め、大変素晴らしいものでした。

 下呂温泉には、白川郷の合掌造り民家を移築した野外博物館「下呂温泉合掌村」や、歴史ある名刹「禅昌寺」等の見どころがあります。また、古い町並みの残る高山へは車で約1時間、世界文化遺産の「白川郷」へは車で約2時間半の距離です。日帰り温泉施設も数ヶ所あり、飛騨観光の拠点としても気軽に立ち寄れる温泉です。


下呂温泉・白鷺の湯 下呂温泉と益田川
クアガーデン露天風呂 JR下呂駅

[2013年10月更新]
【白鷺の湯】
 大正時代からあると言われている
白鷺の湯は、下呂温泉を代表する共同浴場です。JR下呂駅から徒歩で約7分、益田川の橋を渡り、2つめの道を左折し、坂を上った突き当たりにあります。クラシラカルな建物の前には、無料の足湯があり、また、往年の温泉の写真が掲示されています。
 受付で
クアガーデン露天風呂とのセット入浴券を購入し、2階の脱衣室へ上がります。2階の脱衣室から階段を下りたところに高い天井の浴室があります。内湯のみの浴室にある檜の湯舟は、とても肌触りがよく、マッサージ湯もあり、心地よくはいることができます。お湯は、透明マイルドで心地よく、よく温まります。湯舟からは、益田川と下呂の温泉街を望むことができます。

【クアガーデン露天風呂】
 その後、
クアガーデン露天風呂に立ち寄りました。白鷺の湯の駐車場から階段を下り、川沿いの道を歩いて2分のところにあります。脱衣室から階段を下りた川沿いにある露天風呂は、樽風呂、穴風呂、洞窟風呂、箱蒸し風呂、打たせ湯、ジャクジー、岩露天風呂があります。露天風呂のみの温泉ですが、様々なお風呂を楽しめます。また、白鷺の湯と異なり、シャンプー、ボディーソープ付きの洗い場も完備されています。様々な露天風呂を楽しめるとあって、こちらは少し混雑していました。

 いずれの温泉も、温泉街および下呂駅から徒歩圏内にあり、日帰りでも手軽に下呂温泉を味わえるお薦めのスポットです。

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