松之山温泉
日本三大薬湯と呼ばれる松之山温泉は、上信越道・豊田飯山IC
から国道117号を車で約1時間走った津南の町から左折して、
北へ山を越えた場所にあります。この当りは積雪が5mにもなる
日本一の豪雪地帯であり、私が訪れた5月下旬でさえ、残雪が少
しあり、未だ通行止めの道路がありました。当初予定では、歴史
ある重厚な木造建築の旅館「凌雲閣」で日帰り入浴するつもりで
したが、週末で宿泊客が多かったため、旅館で断られてしまいま
した。そこで急遽予定を変更して、温泉街の中心にある日帰り温
泉施設「鷹の湯」に立ち寄ることにしました。松之山温泉の温泉
街は、山間の狭い場所の狭い道路沿いに集まっています。「鷹の
湯」は、その中心にあり、内湯と露天風呂のある中規模の施設で
す。週末とあって、お風呂は大変混雑していました。お湯は薄め
の白いにごり湯で、とても熱く濃厚な感じがします。マイルドな
温泉の多い信州では珍しい(厳密に言えば、松之山は新潟県です
が)特徴のあるお湯です。熱さのため内湯には長く入れず、露天
風呂へ行ってみました。お湯はやはり白くて熱く濃厚です。鉄分
の焦げるような独特の香りがあり、濃厚感に輪をかけています。
また、松之山温泉のお湯はホウ酸の量が日本一と言われており、
見た目だけでなく本当に濃厚であり、日本三大薬湯と言われるこ
とが納得できます。
松之山温泉は、付近に観光スポットが多くあるわけではなく、静
養・湯治向きの温泉と言えます。これだけの個性的なお湯であれ
ば、好き嫌いはあるかもしれませんが、お風呂に入ることが刺激的で楽しいのではないかと思います。