御花(柳川)


正門   西洋館  大広間 
西洋館館内 松濤園  お役間・雛飾り
松濤館  客室 客室からの眺め  舟着場  集景亭朝食 

 西鉄福岡駅から西鉄特急で約50分の歴史ある城下町・柳川にある由緒ある日本旅館、柳川藩主立花邸御花に1泊朝食付きプランで宿泊しました。西鉄柳川駅からバスで約10分、御花前で下車して堀川沿いに歩いてすぐの場所に御花はあります。バス停を降り、堀川沿いを歩くと、川下り舟が多数留まっており、タイムスリップしたような昔ながらの空間にいることを感じさせられます。徒歩すぐで正門に着きます。まず、明治時代の雰囲気を残す、重厚な正門と正面にある美しい欧風建築の西洋館に圧倒されます。その左側に昔ながらの和風建築の集景亭個室、さらに左に旅館の宿泊棟・松濤館があります。宿泊した客室は、4階建ての松濤館4階403号室です。庭園を望む、バストイレ付の8畳和室です。
 チェックイン後、
西洋館、大広間、庭園・松濤園立花家史料館を見学しました。9時から18時まで有料で公開されていますが、宿泊者は入館券が配付され、無料でこれらの施設を見学することができます。御花は、柳川藩主立花家の別邸として、1738年に造られたと言われています。その後、明治時代に伯爵となった立花氏が、1910年(明治43年)に洋館と和館を建てたとのことです。これが現在の西洋館になっています。太平洋戦争後に料亭旅館として、御花がスタートしたと言われています。
 
西洋館は、鹿鳴館様式の2階建て洋館であり、重厚な階段、お花を彫刻した天井等、至るところに明治時代の伯爵邸の華やかさが残っています。大広間で行われるパーティーの受付が、通常閉まっている西洋館玄関に設置されていました。庭園を望む昔ながらの和館の大広間では、受賞記念パーティーが行われていました。結婚式や様々なセレモニーも行われているようです。翌日は結婚式が予定されているとのこと。敷地内に舟着場があり、予約すれば、川下り舟に乗ることもできるようです。結婚式では、神社で挙式後、新郎新婦が舟で御花へ移動する演出がされるようです。また、和館のお役間には柳川の雛人形さげもん(柳川に伝わる吊るし飾り)が飾ってありました。
 希望により、
柳川温泉かんぽの宿柳川の無料入浴券が配付されるとのことで、これをいただいて柳川温泉に日帰り入浴してきました。かんぽの宿柳川は、客室からも見えており、庭園から橋を渡り、徒歩すぐの場所にあります。
 朝食は、1階の集観亭レストランで美味しい和食をいただきました。有明海名産の大きな1枚海苔は、取れたてパリパリで生涯食べたことのないような美味しさでした。また、有明海海苔に浸して食べるゆば入り湯豆腐、明太子、厚焼き玉子、デザートフルーツヨーグルト等、盛りだくさんのヘルシーな和食を楽しみました。このレストランでは予約なしでも、夕食やランチで柳川名物のうなぎのせいろ蒸し等、うなぎ料理や柳川鍋等をリーゾナブルに楽しむことができるようです。

 
北原白秋生家旧戸島家住居、柳川城趾等の主なスポットは徒歩圏内です。翌日、生憎の雨天でしたが、これらの場所を散策しました。

→信州の温泉案内/レトロ旅行倶楽部トップページへ

→日本のクラシックホテル INDEXへ