2004年2、3月 〜 再計画、土地探し、そしてついに契約〜 



 涙の計画延期から約1年6ヶ月、この間wifeとの間でマイホームの話題が出ることは殆どありませんでした。
 ところが2004年の2月に入って「そういえば、住宅ローン減税って今年までがお得だったような気がするね。」、
 「じゃ、そろそろ探してみようか?」って感じで、軽い気持ちで土地探しが始まりました。(笑)

2004年2月28日(土) 土地探し開始
 今日は土曜日、wifeの仕事が終わるのを待って午後から駅前の不動産屋さんを二軒ほど訪問。土地の狙いは、1年半前と同じく、市内の南部地区に絞って物件を探してみました。不動産屋で貰った情報に目を通し、気になった物件については自ら足を運んで見学。私にとっては値段が安くて良い物件だと映る土地もwifeにとっては不評だったり・・・なかなか良い土地が見つかりません。もっとエリアを拡大すれば選択の幅も広がるんでしょうけど。(この先大丈夫?)
2004年3月初旬
 土地探しと並行して住宅メーカーの絞り込みも開始。以前から親交のあったM氏に連絡を取って住宅購入の意志があることを伝えると、近日中に自宅に来て商品について説明して頂けるとのこと。(M氏は現在九州地区で急成長を成し遂げているT社の営業マンです)
 数日後、M氏がパンフレットを持参して自宅を訪問。早速M氏から商品についての説明を受けました。近頃は欠陥住宅に関するトラブルがマスコミ等で報道されていることもあって、私達は間違っても「安かろう悪かろう」では絶対ダメだと心に決めていました。でも、T社の商品は坪単価が24.8万円からと価格を抑えつつ、食器棚、自動食器洗浄機、浴室乾燥機、壁の腰板パネル、出窓、電気給湯器、電磁調理器等の必要と思われるモノが殆ど標準装備になっており、設計の自由度が高くて安心できる住まい造りが魅力的に映りました。M氏は「○○さんとは長いお付き合いなので本音を言いますが、T社の住宅は本当にイイですよ」とのこと。これまでマイホームを検討する過程でT社の様に低価格をウリにしているメーカーさんの悪い噂を耳にすることもありましたが、その心配はしなくても良さそうです。「百聞は一見に如かず」という訳で、先ずは来週の土曜日にモデルハウスを見ることになりました。
 一方、土地探しの方ですが、wifeが1件気に入った物件をセレクトしてきました。場所は市内の住宅街の一角で価格も手頃。H4年頃に宅地として造成された土地で、現在まで更地の状態。予算的にギリギリですが、広さは80坪近くあり、坪単価で見ると相場より安くてお買い得。私鉄の駅から徒歩10分程度と交通の便も良好。私鉄の線路が近くを通っているという欠点を除外すればなかなか良い場所だと思いました。で、気の早い私達は早々と現地へ出向いて物件を確認してきたのは言うまでもありません。f(^ー^;リ 仲介業者のM不動産の担当者(=この人もMさん!)もこの時点では好印象。
2004年3月13日(土) モデルハウス見学 〜 いよいよ大きく前進 〜
 土曜の夕方にT社のモデルハウスを見学。営業所の中にはモデルハウスが2棟建っており、ひとつは二世帯住宅を意識した大きめの住宅、もうひとつは一般的な大きさの住宅。私達はこれまでにP社、S社、B社、D社のモデルハウスを見たことがあるんですが、T社は低価格をウリにしている割には少しも安っぽさを感じさせず、前者にひけを取らない造りです。それどころか、他メーカーではオプションになってしまう装備が標準で付いてくることに感心!事務所に戻って概算見積もりと建築仕様提案書を見せて貰いまして「これなら無理なく買える!」と思った次第です。 私達はM氏に気になっている例の土地のことを話すと「取り敢えず買い付け(=仮契約みたいなものらしい)を入れてみますか?」とのこと。決心がつかずに迷っていると「では、探りを入れてみましょうか?」と言って、私達に代わってM不動産に直接TEL。M不動産とのやりとりを横で聞いていると、何やら緊迫した会話が交わされている様子。T社のM氏が「○○さんの予算ギリギリなので価格交渉できませんか?」と言うと、「それはハウスメーカーが口出すことじゃないですよ。」、地主さんが土地を手放す理由を聞いてみると「これから売り主さん側の仲介業者のS不動産に問い合わせますが、そちらからS不動産へ直接TELするようなしないでくださいね」とか・・・。どうやら、M不動産の担当者は本当に私達がすぐ横に居るのか疑っている模様。取り敢えずTELを一旦切ってM不動産の回答待ち。私達は引き続き悩むことにしました。M氏は「M不動産はあの様に言っておられますが、こちらサイドとしては土地が決まらないと先に進まないのも分かって欲しいですよね・・・。」と苦笑い。しばらくしてM不動産からM氏にTELが入る。価格交渉の件は売り主に打診してみるそうで、土地を手放された理由は関西に家を建ててしまったので要らなくなったとのこと。私達は更に検討した結果、この土地を買う意志があることを書面で売り主さんに伝えることに決めました。(う〜ん・・・ついにサイは投げられたって感じ) いよいよマイホーム建築に向けて走り出しました!
 夕食を済ませて帰宅した後、鹿児島の両親にTELを入れる。両親は私達が土地を決めたことに少し驚いていましたが、「ここまでよく頑張ったね。これからが大変だよ。」と言いました。私は「来週の土曜日に福岡に出てきてT社のモデルハウスを見学してみない?」と言ってみると、金曜日の夜に福岡に出てくるとのことでした。
2004年3月中旬
 買い付けを決めてから正式に契約するまでのタイムリミットは1週間。この期間は価格が下がるかどうかが心配で落ち着かない日々が続きました。3月中旬の某日、M不動産のM氏からTEL。売り主さん(=関西在住)が価格の値下げに同意されたとのこと!(^_^)v これで早々と約80万円の経費削減に成功です!T社のM氏に感謝感謝!
2004年3月19日(金) おいおい・・・そうゆうことってあるの?
 明日のモデルハウス見学に備えて福岡に来ている両親と一緒に、近くの料亭で夕食を共にしました。まなまな♪は水槽の中に居た伊勢エビを発見するや否や「わぁー!ザリガニが泳いどるよ!」と店内に響くような大きな声で叫びました。(笑) それを見ていた料亭の女将さんが苦笑いしながら「それは伊勢エビって言うんだよ」とやさしくツッコミを入れていたのが印象的だった。両親との会話は殆ど日常的な雑談でしたネ。
 両親を宿泊先のホテルに送って帰宅すると、M不動産のM氏から留守TELが入っていました。要件は大至急ご連絡したいことがあるとのこと。何かイヤな予感がしつつM氏に連絡を取る。すると「私も突然の話でビックリしているのですが・・・売り主さんが土地を売らないかも知れないとの連絡が売り主さん側の仲介業者のS不動産から入りまして・・・仮に売ることになっても値引き前の価格でお願いしたいとのことなんですよ。」・・・(私は突然のことにしばし無言)・・・「○○さんには大変ご心配をお掛けしますが、私達仲介業者も取引が無くなると困りますのでこれから万全を尽くします。」 私は「仮契約の段階とは言え、こうゆうことって不動産業界ではよくあることなんですか?」と聞くと、「本音を言いますと、こうゆうことって意外と多いんです。売り主さんの心も揺れ動くものなんですよ。」詳しい事情を聞いてみると、「福岡に親戚がいるらしく、その人に売る意向があるみたいですよ。更に、その話が無くなったら80坪ある土地を2つに分割してそれぞれ別々の人に売る考えもあるようです。ここら辺では40坪の住宅用地って狭すぎて売れないと思うんですけどねー。」。私は「では、いつまでに正式な回答があるんですか?」と聞くと、「25日までに返事するそうです。」 私は心情的にその土地の購入意欲が下がってきたのでキャンセルしようと思いましたけど、また土地を探し直す手間を考えると待った方が得策かなと思い、売り主の回答があるまで待つことにしました。(売買価格を元に戻すと言っていることから考えると、売り主又は仲介業者のいずれかから駆け引きをされている感じで正直言って後味が悪い)
2004年3月20日(土) 両親をモデルハウスに案内
 今日はいよいよ両親を建築予定地とモデルハウスに案内する日です。私は両親が心配するといけないので、昨夜の件を内緒にしておこうとも思ったのですが、仮に土地取引が白紙になった場合はそれ以上に心配させてしまうことになるので正直に話しました。すると「そうね。まあ、待つしかないね。」と意外とあっさりした返答。購入予定地を見た両親は「うん、いいんじゃない。」とのコメント。(一安心)
 その後、クルマで40分程走ってT社のS営業所に到着。先ずは事務所でM氏が両親にこれまでの経緯や商品について両親に説明してからモデルハウス(計2タイプ)に案内。両親は「価格が安くて造りもしっかりしているね。」と好印象。ここまで育ててくれた両親には絶対に納得して貰いたくて福岡に呼んだのですが、私達の選択に賛同してくれたようで一安心。 後は土地売買の返答を待つのみです。
2004年3月24日(水) 
 M不動産のM氏からTELが入る。合格発表を待つ受験生のような心境でドキドキしながらTELに出てみると・・・「売り主さんが土地を売ってくれることになりました!」と、嬉しいお知らせ。1年半前のように計画が白紙になる心配は無くなりました。色々なことが起きましたけど、希望する土地が手に入ることになって何よりです。これからいよいよマイホーム購入に向けて本格的に始動です。
2004年3月下旬 重要事項説明書、売買契約書の記入、正式契約
 売主さんが土地を私達に売り渡すことが正式に決まりましたので、M不動産のM氏が自宅を訪れ、土地に係る重要事項説明書と売買契約書の件についての説明を受けました。土地については一般的な宅地で特に特徴は無いのですが、この辺はTV電波の入りが悪い為にCATVへの加入が必要になる点に留意すべきとのことでした。(CATVの加入権は売り主さんが購入済) 一通り説明を受けた後、重要事項説明書、仲介契約書、土地売買契約書に署名捺印することに。ここで気になったのは土地売買契約書に記載された住宅ローン(=M不動産とF銀行の提携ローン)の借入額。売買契約書に記入された提携ローンの金額は土地の価格から100万円を引いた額で、私達の借入予定金額よりもかなり多い。この時点ではこれが後々非常に面倒なことになるとは思いもしませんでした。wifeは「借入額はまだ決まっていないんですけど・・・。恐らくこの額よりも少なくすると思いますけど、後で変更できますか?」と何度も何度も確認したが、M氏は「変更できますよ。」と回答。「年度内に契約を成立させないといけないので・・・。」と言うところから考えて、M氏は年度内にどうしても契約(=売上げ)が欲しそうな感じです。売買契約を成立させる為には売り主側の署名・捺印も必要になるので、売り主さんが遠方に住んでいらっしゃることを考えますと、年度内の契約はかなりタイトなスケジュールです。私達は収入印紙が貼ってある契約書の内容を本当に変更できるのかなという不安を抱えつつ、契約書に署名・捺印。M氏は「これから急いで売り主さん宛に郵送して署名・捺印をして貰います。」と言いました。(契約書の日付は3/31付け)
 一方、住宅の方の契約ですが、4月から坪単価が若干値上げになるので、工事請負契約を3月中に交わすことになりました。(こちらは3/28付け) 建築の仕様は現時点では未定ですが、これからの打合せで変更になった部分については変更合意書を取り交わすことで対応するそうです。
2004年3月31日(火) 契約成立
 本日付けで無事に土地の契約が成立。銀行に行って土地の手付け金100万円を入金しました。来月からは住宅の仕様打合せ、ローン手続き、土地の決済手続きがスタートします。(この先も色々なことが起きます)

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